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契約 

 無事に仲直りをは果たし。更に、旅の連れまで確保する事が出来、喜ばし限りの幼女になってしまった俺こと、スピカはただ今絶賛迷子中です!


 何故に?

 

 どうしてこう毎回、毎回まともな始まりが無いのか!っと愚痴りたくなってしまう。

 

 仲直りから2週間ほども経ち、見渡す限り、緑と木、木、木ばかりの代わり映えの無い景色に正直うんざりしている。

 

 まぁ、でも今回のこの件に関しては幾分か俺に責任があると思う。

 本当に若干、極々僅かだが見通しが甘かった。

 

 あの後、色々な準備やらを済ませて俺たちは旅に出た。

 初めのうちは、まだアルの領域でアルが道案内をしてくれていたからよかったのだが。

 ん?アルって誰だって?あぁ、それはアルカイドの事だよ。

 

 七星天竜《結晶星龍アルカイド》って名前は人前では色々とマズそうなので愛称的に短くアルと呼ぶことに決まった。

 初めての愛称っという事で、アルカイドは喜んでと受け入れ。アルと呼ばなきゃ返事もしてくれないほどに気に入り、俺にも何か愛称を付けたいっと言ってきたが


 「いや、もう既に改名レベルで付けてんだろうが!」


 っと一括し、これ以上の名前の変更は防ぐことはできた。


 そして、アルがこの領域を離れられないのも無事に解決した。


 そもそも何であの領域から離れられない理由は、あの領域からあふれ出る“魔素”を調節するためのバルブの代わりをしているからだそうだ。

 “魔素”とは、この世界に満ちる目に見えないエネルギーみたいな物で。この魔素のおかげで魔法やスキルが使え、魔物が発生するのだそうだ。

 そしてこの領域はこの星から間欠泉の様に噴き出すポイントらしく、もしこのまま何もせずに放置しておくと周囲のモノが魔物化したり増殖し、徐々に他の環境を汚染するんだそうだ。


 その多すぎる魔素をアルの身体で吸収し適度の放出し、多過ぎる残りを結晶にしているらしいがそんな物、半年もの間一緒にいて見た事が無いっと言うと。


 「何を言う、我の鱗がそうだぞ。」


 魔素は魔物化した動物や魔素自体から生まれた魔物の体内で塊になり、魔石として取り出す事が出来るのだがアルのそれは10倍以上の濃縮率で結晶したもので。

 放置すれば自然と剥がれ落ち、土に還りそしてまた星に魔素として戻りるそんな循環を担っているそうなのだが。


 俺はそれを粉にして金属と混ぜたりしちゃって大量に消費しまったのだが問題は無いのか聞いたが、星全体から見れば些細な量らしく大丈夫らしい。


 で、普通にアルが居なくなることは不味いのだが、身体さえこの領域にあれば問題はないので、条件が付くが魂を何か別の器に入れれば、この森から出ても問題はないのだと言う。


 条件がまず魂と体の距離が離れ過ぎると身体がマズい状態になるので何かテレビとかで言う中継所を挟まないといけないのと。

 その魂の器が必要で、すぐに魂を移してもその器に魂が馴染まなけれべ力を振るう事が出来ず。

 馴染むまで大体1,2年かかるらしく。その間は、殆ど戦闘は出来ないらしい。


 戦闘は俺がいるので、まず問題は無いはず、それと器だがこれもアルの鱗を使って小さくぬいぐるみサイズのデフォルメされたものを用意した。が、サイズが気に入らないと文句を行ってきたが、巨大なドラゴン姿だと街に入る前に攻撃されそう・・・ってか絶対に攻撃されるから却下した。


 残る中継所なのだが、これも直ぐに解決した。


 「――“契約”?」

 「あぁ、そうだ。・・・我とスピカで契約を結ぶ事で我らの間に道ができ、そこを媒介にすれば我が魂がこの身体を離れ、遠くの地にあっても問題なくこの領域を循環し続ける事が出来る。」

 「成る程・・・で、やっぱりそれって痛いのか?」


 と言うと呆れたのか、盛大に溜め息を吐き出した。


 「痛くは無い。・・・のだが最悪の場合、死ぬやもしれんぞ。」

 「痛いどころの話じゃね~!」

 「だから言ったであろう、覚悟してもらうと!」


 ――覚悟って、そっちの覚悟かよ!大変だかとかじゃなくって、死ぬ覚悟かよ!!


 「・・・やはり、無理であろう・・」


 再び顔を下に向け、俯きそうになりかける。

 そんな姿を見て慌てて「無理なんかじゃねよ!それに最悪の場合だろ普通にいけば何の問題もないだろうが!」

 と励ます様に言う。ってかそれしかない。

 これ以上、こいつに寂しい思いをさせないためにも死なずに“契約”を成功させる事しか道は無いのだ。


 ――正直、こいつが居ないと死んでいたかも知れない場面はこの半年で多々あった訳だし、ここで命を懸けるのも・・・いや、普通に考えれば怖ぇよ。

 ・・でも、一度言った手前、後に引けないし、ここでビビってたら男が廃るだろ。

 ん?あっ今俺、男じゃねぇ幼女だったな。


 なんて内心でコントみたいな事をして気を紛らわせてから、アルに“契約”はどうすれば出来るのか聞く。


 「・・・本当にいいのか、死ぬ可能性があるのだぞ?」

 「問題ないって言ってんだろ!男ならうだうだ言わずどっしりと構えろや!!」

 「・・スピカ・・・その・・我に性別はないぞ。」

 「え?」

 「七天星竜たる我は死ぬ事はない為、子孫を残す必要は無い。故に番(つが)いの必要も無く性別も無いのだ。」


 ――マジかよ。この半年ずっと一緒だったが知らんかったわ。偏見だが呑兵衛の豪快な喋りから俺は雄だと思ってたのだが。


 「あ~その、なんだ、悪い勝手に雄だと思ってたよ。・・・でも本当に俺は大丈夫だ、特に理由がある訳じゃないけど“契約”はうまく行くそんな感じがするだ。」

 理屈じゃな何か直感が、問題ないと俺に告げている。元の世界にいる時から、たまにこんな感じに感じる時がある。

 こういう時は大抵、そのまま事が運ぶことが多く外した事は無い。から、大丈夫だろう。・・・大丈夫・・だよね。


 「・・・そうか。そこまで言ってくれるか。ならば我もスピカを信じよう!」

 「おう!んで、お前と“契約”するには、どうすりゃ良いんだ?」

 

 俺の問いにアルが大きく頷き、左の爪で右手の甲に傷をつける。自身の爪だからか硬い鱗を易々と裂き、傷口からは赤い血が甲から爪の先にゆっくりと流れ落ちる。


 「この血を飲め、それで“契約”は完了する。」

 「へ?それだけ?」

 「うむ、これだけだ。」


 びっくりするくらい拍子抜けだが、こう長ったらしく痛々しい中二病ぽい呪文とかを想像していたのだが割とあっさりしている。

 外見が幼女でも、流石にこの精神の齢でそれをするのはこっぱずかしいものがあったので助かった。


 俺はゆっくりと血が流れる爪まで歩き、少し手まで止まり顔を上に向き口を開くとアルがうまい事、ちょうど口に入る様に血を上から一滴垂らす。


 ぽちゃんっと一滴口の中に血が入り、口の中を満たす。

 味は特に血特有の鉄臭さとかは無く、無味無臭で水を飲んでいる感じだ。なので、何の抵抗も無くゴクリとそのまま血を飲み込むが特に変化は起きない。


 「?・・あれ?失敗しt・・ぐっ!?」

  

 失敗しのかと思った時、腹に尋常じゃない熱を感じ苦悶の声を漏らす。

 

 「ぐぅ、がっぁああ」

 「スピカ!」


 熱は腹から身体中へと駆け廻り、身体の内側から炎で焼かれ行く感じに耐えられずその場に膝をつき、倒れ込んでしまう。


 「オイ!スピカしっかりしろ!気を強く持つんだ!!」

 

 アルの励ます声が聞こえるが身体中に廻る熱がその熱量を加速度的に増して身体を焼いていく。


 そして身体から火が出るのではと思った瞬間、身体の中で何かがつながる感覚が走り、それと同時に膨大なエネルギーが身体の中に水の様に入り込み、熱を冷まし、焼かれた内側を癒していくのを感じる。


 少しすると完全に元の状態に戻り、身体中に熱さは感じないが代わりに膨大な量エネルギーがまだ身体中を満たしているのが解る。


 「・・・これは・・」

 「おお!スピカ!無事に“契約”が成されたぞ!!」


 俺が疑問の声を上げようとするも、それよりも大きな声でアルが叫ぶように喜びの声をあげる。


 「さすが!我が盟友だ!ほれ、立て!」


 アルは巨大な爪で器用に俺を持ち上げ立たせてくれる。

 

 「体は大丈夫か?まぁ、見た所我が魔力が身体中に満ちている様だからな!問題話無いだろう!!」

 「へ?これお前の魔力なの」


 そう言いながら手や足を軽く見るが特に外見の変化は無い。でも確かに身体の内側に何か強大な力を感じることができる。


 「うむ、そうだ!我とスピカの間に道が出来、それが思いのほか強力になって魂すら結び、魔力を共有できる程の物が出来上がったのだ!さずがは、我が認めた盟友だ!!」


 先ほども似たようなことを言っていたはずなのだが、アルはそれすら気付かない程に喜んでいた。

 そんなアルを後目にしてステータスを開くと。


 「!?」

 息を飲むほどに俺のステータスが軒並み上がりMPに関しては、倍近く増えている。更に【称号;七星天竜破軍の巫女】が新たに増え、【職業;竜の巫女】と言う俺の知ら無い職業も解放されていた。


 はからずも、”契約”により俺はステータス的に強化されたがそこは問題無い処か喜ばしい事だったのだが。


 これぐらい高いステータスなら歩いてでも森を抜けれると思ってしまい結果2週間も歩き続けるはめになってしまった。

 

 ――後悔しています。はい。だが少し弁解させて欲しい。 

 普通に考えて広い領域を出て、山を三つほど越えてる辺りで村か人がいた形跡ぐらい見つかってもよくない!?

 どんだけ広いんだよ!この森は!っと口を内心で吐きながら、結局人が通ったと思われる街道にでるまで其から5日程経った日だった。


 ステータス

 [名前:スピカ(qh@*)]

 [種族:人間(Lv49)]

 [職業(ジョブ):魔砲銃士(20/100):錬金術師(30/150):魔法使い(20/30)]

 [セット外職業:精製術士(30/30) :精錬術士(70/70) :薬師(30/30) :木工職人(30/30) :大工(5/30) :裁縫職人(3/30) :ガン・スミス(40/70) :狩人(30/30) :竜の巫女(1/200)]

 [状態:普通]

 [称号:七星天竜破軍の巫女]


 MP:/4750→10000


 STR:215→715   VIT:215→715   DEX:770→1270  AGI:850→1350

 INT:920→1420  MND:950→1450  LUC:38→60


 [スキル] 【精製術(10/10)】 【精錬術(20/20)】 【錬金術(20/50)】 【調合(10/10)】 【木工(10/10)】 【建築(3/10)】 【裁縫(2/10)】 【精密部品製造(4/10)】 【採取(10/10)】 【解体(10/10)】 【気配察知(10/10)】 【隠密(10/10)】 【ガン・ゲージ(3/10)】 【換装(1/5)】 【魔法(8/10)】 【魔力感知(2/10)】 【魔力変換(10/10)】 【属性変換(10/10)】 【判定眼(5/5)】 【選別眼(10/10)】 【鑑定眼(10/10)】 【酩酊耐性(3/10)】 【恐怖耐性(10/10)】 【毒耐性(5/10)】 【麻痺耐性(3/10)】


しっれっと職業とかスキルが増えていますが後々スピカさんが説明してくれるはず・・・


うん、多分未来ではそうかもしれない。

ホントすんません、こんな駄目作者で。 

そんな駄目作者ですがこれからよろしくお願いします。後、感想とかもよろしければ・・・あっ、厚かましい・・すいません。でも待ってます。

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