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クラフトマスター建国記〜転生により不治の病を克服した少年は異世界で『至高の国』を再建する〜  作者: ウィースキィ
第一部 第一章 新たなる世界 【第一次王国 編】

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第6-3話 地底の主


 しばらく降下を続けているにもかかわらず、いまだ底に辿り着く気配はなかった。


 それどころか、眼下には深淵のような闇が広がり、底らしき影すら見えない有様だ。


 まるで奈落の縁を切り抜いて、そのまま別の世界へと落ち込んでいくような錯覚すら覚えるほど──よほど深く掘られているのだろう。


 愁は落下速度をほんの少し上げ、重力に逆らわぬよう静かに加速していく。岩肌が時折すぐ傍をかすめ、冷気混じりの風が耳元を撫でる。


 そんな降下を続けておよそ一時間。ついに彼らの視界に、底と思しき地面がぼんやりと浮かび上がった。


 足裏が着地の感覚を伝えたのは、いつぶりだろうか。四人は順に地面に降り立ち、荒々しく崩れた大地を見下ろす。


 そこは巨大な空洞だった。


 天井の亀裂から漏れた魔力鉱石の放つ淡い光が、無数の瓦礫を照らし出す。崩落した地面が砕け、幾重にも積み重なり、まるで山脈のような様相を呈している。


 地震のような揺れはすでに収まっていたが、周囲からは時折、岩が崩れ落ちる乾いた音が響いていた。まだしばらくは、結界の維持が必要だと判断できる程度には不安定な空間だ。


 瓦礫の山を慎重に降り、空洞の奥へと進んでいくと、やがて一行の前に広大な通路が現れる。先ほどまでの細い坑道とは比較にならない。まるで神殿の参道のように堂々たる広さで、トンネルの三倍はあろうかという空間が、闇の中へとまっすぐ延びていた。


 その最奥──〈気配探知〉が告げるのは、そこに潜む『何か』の圧倒的な存在感。空気そのものが重く感じられるほどの力の密度が、遠くからでも伝わってくる。


「みんな、この先に気配の主がいるはずだ。どんな相手が待ち受けているかわからない以上、最大限の警戒をしよう」


 愁の静かな声に、三人はそれぞれ真剣な面持ちで頷き、彼の背にぴたりと続いた。


 歩を進めるうち、愁はある違和感に気づく。喉の奥が微かに焼けつくような痛みを訴え、手足には妙な痺れが走る。


 その不快感の正体を確かめるべく、即座にステータス画面を開いた彼の目に映ったのは──状態異常の表示と、自身のHPに発生した明確なダメージだった。


(……これか。さっきからの妙な感覚の原因は)


 愁が装備しているユニーク等級のアイテム──『神石の腕輪』。神の秘宝に次ぐ格付けを誇り、通常ならばあらゆる状態異常を、HPの八割までのダメージであれば完全に無効化するという強力な効果を持つ。


 それを装着しているにもかかわらず、ダメージが発生しているという事実が示すのはただひとつ──愁のHPの八割を『一撃で超えるほどの状態異常』が、今、継続的に彼の肉体を蝕んでいるということだ。


 その時点で愁の脳裏には、ひとつの警鐘が鳴り響いていた。


(これは非常に、まずい状況かもしれないな)


 『WORLD CREATOR』の中でも、状態異常でここまでのダメージを与える存在など、かつて一度として存在しなかった。これはもはや、『状態異常』の域を超えた、別格の力による侵食と言える。


 幸いにも、現在三人に展開している〈守護者の聖域〉は、あらゆる状態異常を遮断する効果を持つため無事なようだった。


 しかし、万が一その結界が破られれば、彼女たちの命は容易く奪われてしまう可能性がある。


 愁はリアに特注のハンドベルを数個渡し、〈守護者の聖域〉を重ねて展開させる。出し惜しみをしている余裕などない。


「この先の敵は、間違いなくとんでもない相手だ。三人は俺から少し距離を取って、後ろからついてきて」


 いつもは飄々としている愁が見せた真剣な眼差しに、スフィアもリアも、ただ静かに頷いた。無言の緊張が場に満ちる。


 やがて、彼らの前に姿を現したのは──巨大な龍であった。


 空洞の奥、瓦礫を押しのけるようにして悠然と横たわるその姿は、まさに“神話”の風景そのもの。銀の鱗は煌々と輝き、ただそこに在るだけで、威圧と神々しさが入り混じった異質な存在感を放っていた。


 愁はすぐに〈鑑定の魔眼〉を発動させる。


**


ネーム:地底龍

レベル:unknown

種族:生命の始祖

ジョブ:unknown

スキル:unknown

状態:死亡


**


 読み取れた情報は極めて限定的だった。レベルすら存在しないという異常。これまでに愁が出会ったどんな存在とも異なる、規格外の存在。


 そして──最大の異変は、『HPゼロ』という表示と、『死亡』の状態表記である。


 『WORLD CREATOR』では、『死亡』は完全消滅を意味する。最上位の蘇生手段をもってしても蘇らない、絶対の終焉。その一方、『仮死』は蘇生可能な状態を指す。もし表示された情報が正しければ、この地底龍は既に死していることになる。


「死んでいる……?だけど腐敗もしていないし、外傷もない……」


 不可解だった。しかも、今この瞬間もなお、地底龍から放たれる魔力の波動は、明らかに愁へとダメージを与えている。


 理解が追いつかぬまま思考を巡らせていると、背後の三人が気配を察してか、不安げに愁を見つめていた。


 彼女たちには危険だからと下がるよう指示していたが、目の前の異常な光景に、興味と不安がせめぎ合っているのだろう。


 ──その時だった。どこからともなく、空洞全体に響き渡るような重低音の声が空気を震わせた。


『お主らいったい何者だ?奥の結界に包まれている娘達はよいとして、そこの人間よ。なぜ、儂の前に平然と立っていられるのだ……?』


 〈気配探知〉で反応しているのは、確かにこの地底龍ただ一体。ならばこの声もまた、死者の残滓などではないのだろう。だがその巨体は微動だにせず、まるで魂だけがそこにあるかのようだった。


「俺は八乙女 愁と言います。……あなたは?」


 愁の静かな問いかけに、地の奥底で長き眠りについていた龍が、まるで岩肌に沁み込んだ古代の響きのように、ゆるやかな口調で応じた。


『儂は生命の始祖。四聖龍の一柱にして、地底を統べし者──あの愚かな神々が生まれるより遥か昔より、ただ在り続けた存在よ。それにしてもお主、人の身でありながら、儂の常に放つ波動の中で会話まで成すとはな。本来ならばとっくに命を散らしておるはず。お主、一体何者なのだ……?』


 地を這うように響くその声には、重厚な時の蓄積が滲んでいた。空気は魔力で淀み、肌に触れるたびに細胞が震えるような感覚すらある。アイテムの加護がなければ、愁とてとうに立っていられなかっただろう。


 しかし、眼前の存在からは、敵意のような鋭さは感じ取れなかった。それが愁に、かすかな希望を抱かせる。


(交渉の余地は、あるか……)


「俺はただ、この洞窟に眠る魔力鉱石を採取しようと訪れたのです。ところが地震に巻き込まれ、崩れた地盤の穴に落ちてここへ辿り着いただけなんです」


 まるで笑うことを忘れていたかのように、地底龍は腹の底から高らかに笑い声を響かせた。洞窟の空間が、その共鳴で微かに揺れる。


『ふははっ。ただ来ただけ、とな。実に面白い。神々ですら恐れ近付かぬこの地に、偶然辿り着いたというのか。かつて、あのフロストフィレスも幾度となく訪れてはおったが、奴以外にここまで来れた者など他におらなんだ』


 敵意も殺気も、やはり感じられない。むしろ地底龍が常時放つ『魔力の奔流』こそが、異常な空間の原因なのだろう。無尽蔵とも思えるその魔力が、地の底で静かに、しかし確かに空間を蝕んでいた。


「あなたの肉体はすでに死しているように見受けられます。それでもなお、なぜ意識が保たれているのですか?」


 愁の問いに、地底龍はまるで過ぎ去った時代を回顧するような声音で応えた。


『永劫を生きた身よ。肉体の機能が停止しても、なおこの身に宿る魔力が尽きぬゆえ……こうして今も意識だけが残っておるのだ。望むならば、とっくに眠りについていた。しかし、それも叶わぬ』


 重く、滲むような哀しみがその声に宿る。地底龍は、既に肉体の死から九百年──ただ在り続けていたのだという。静寂の中で、何も成すこともなく、ただ時に呑まれるままに。


『フロストフィレスがな、やるべきことを終えた暁には、この身を解き放つと約束してくれたのだが。奴は儂より先に逝ってしまったようだ。実に、惜しい者を失ったわ……』


 その言葉に、愁の胸の奥でひとつの閃きが灯る。魔力が尽きぬがゆえに意識が縛られているのならば、尽きさせればいい──それこそが、地底龍を解放する鍵。


「つまり魔力が尽きれば、あなたはようやく眠ることができる。そういう理解でよろしいんですね?そして、あなたはそれを望んでいる」


 静かだが確信に満ちた問いかけに、地底龍は深く、長いため息を漏らすように応じた。


『そうだ。儂はもう、生き過ぎた。やるべきことも、やれることも、すでにこの手には残っておらぬ。他の三柱が気にはなるが、奴らはまだ若い。儂がいなくとも、うまくやっていけよう。願わくば、早く静かなる眠りにつきたい。このままでは、後継の命も生まれぬ』


 感情を持つがゆえに、永遠は苦しみとなる。愁は、目の前の存在が抱える終わらぬ孤独に、静かに心を寄せた。


「──では、俺があなたをその呪縛から解き放ちましょう」


 そう告げながら、愁はアイテムボックスから一つの宝玉を取り出す。淡い紫に脈打つそれは、神の秘宝のひとつ──『無限の宝玉』。


「この宝玉は、対象の魔力を吸収し、無尽蔵に蓄えることができます。これで、あなたの魔力を全て吸収する。それが、あなたの望みの成就につながるのなら」


 地底龍はしばし沈黙し、やがて目を細めた。


『そんなことが可能なのか。ふむ。それが可能であるならば人の子よ。儂を解放してくれぬか。儂を成す魔力すべてをくれてやろう。空洞に眠る最高純度の魔力鉱石も、儂の肉体も最古の龍の素材、きっと役に立つ』


 それは、終わりを願う者の覚悟だった。愁は頷き、宝玉を地底龍へと向ける。


 紫光が強く輝くとともに、空間に振動が走った。


 地底龍の体から立ち昇る魔力は、奔流の如く無限の宝玉へと吸い込まれてゆく。暴風のような魔力の圧に、洞窟内の岩盤すら震えを見せるが、宝玉はそのすべてを受け止め続けた。


 その吸収速度は『神代の魔法使い(ウィザードマスター)』の大量の魔力すら一瞬で飲み込むほど。まさに『無限』を体現する神器。


『これは、驚いた。儂の魔力が、これほどの速さで。ありがとう、人の子よ。これでようやく、眠りにつける』


 その声には、深く静かな安堵が滲んでいた。まるで千年のあいだ背負い続けていた重石を、ようやく地に降ろした者の吐息のように、柔らかく、どこか寂しげで、けれど確かに満たされた響きだった。


 愁が自身のステータスを確認すると、そこに表示されていた状態異常の文字は、いつの間にか消えていた。地底龍の魔力はもはや周囲に影響を及ぼすほどではなくなっていたようだ。


 愁は少し息を吐いてから、少し離れて待機していた三人に手を振って合図を送る。


 皆、興味津々といった様子でこちらを見ていた。なかでも一際早く足を運んできたのはスフィアだった。彼女は足早に愁の傍をすり抜け、そのまま地底龍へと向き直る。


「フロストフィレス様と会っていたのは本当なのですか?我は、その方の配下なのです」


 胸の奥で静かに燻っていた想いが、声と共に零れ落ちたようだった。


 スフィアの問いに、地底龍は目を細め、どこか懐かしむような声音で答える。


『ほう。お主が、あの世話のやける黒狼の娘か。ここでよく楽しそうに話していたのを覚えておるよ。どうやら、随分と大切にされていたようだな。今も変わらず、奴の加護がお主を包み、見守っておる』


 その声は、まるで過去を抱きしめるように優しかった。


『今は、その人の子に仕えておるのか?ふむ、ならば良き主に巡り合えたな。その者に従えば、道を誤ることはあるまい。どうか奴の分まで幸せに生きよ』


 その祝福の言葉に、スフィアはそっと胸に手を置いた。唇を噛むようにして、それでもどこか微笑んでいた。


 次に、リアがそっと愁のそばに近づいた。すると、それに気付いたのか、地底龍が静かに声を向ける。


『ん?そこの白き娘よ。その眼は……どうしたのだ?』


 唐突な問いかけに、リアは一瞬驚きに目を丸くしたが、やがて怯えたような声でぽつりと口を開く。


「え……あ、あの、この眼は……小さいとき、人族の男の人に捕まったときに……片方の目をナイフで……抉られて……」


 声が震え、言葉がかすれる。幼い日の悪夢を思い出しているのだろう。


「痛みで気を失って……目が覚めたら、なぜか抉られた方の目が治っていて……それで、色が変わっていたんです」


 地底龍は沈黙し、しばし目を閉じたのち、静かに語りかける。


『……その眼は、いずれお主に災いをもたらすだろう。だが──』


 一瞬間を置き、声に温かみが戻る。


『そこの人の子と共にいれば大丈夫だ。己の運命としっかり向き合い、自らの答えを見出し、前へ進め。道は、きっと拓ける』


「は、はい!ありがとうございます!」


 リアは深く頭を下げ、愁の傍らへ駆け寄るようにして戻る。指先は小さく震えていたが、その背中には確かに、迷いを越えた意志の強さが宿っていた。


 最後に、メラリカがゆっくりと地底龍の前に進み出る。そして両膝を折って跪き、手を組み合わせる。


「生命の始祖──偉大なる地底龍様。いままで、我ら小さき者たちを見守ってくださり……誠にありがとうございました。どうか、安らかなる眠りにつけますよう、心より祈りを捧げます」


 その声は、聖なる泉のように澄み渡っていた。慈しみに満ちたその姿は、まさに神に仕える巫女のようでもあり、荘厳な聖女の如き気品すら感じさせた。


 愁は、ふと息を呑む。神聖な何かに触れたような、そんな感覚が胸を打った。


『……エルフの娘よ。お主もまた、これから先、多くの苦難が待ち受けていることだろう。だが、この場所で交わした縁が、いつかお主の道を支えてくれるはずだ。儂もまた、幸多からんことを祈っておる』


 その言葉を最後に、地底龍の気配は徐々に薄れていった。大地に響いていた重厚な気が、静かに溶けていく。


 もはや、声は届かない。〈気配探知〉にもその存在は感じられなかった。地底龍は、ついに長きに渡る苦しみの果てに、静かなる眠りへと旅立ったのだ。


 愁は深く息を吸い込み、地底の空間を見回す。そして、約束を果たすべく、魔力鉱石と地底龍の素材をひとつ残らず回収し、エンドレスボックスへと収めると、中心に立ち、そっと手を合わせた。


 祈りと共に始まるクラフト。それは、ただのクラフトではなかった。


 魂を慰める儀式であり、弔いであり、敬意の証だった。淡く輝く金色の光が愁の身体を包み込む。両腕を広げ、まるで指揮者が楽団を導くような所作で魔力を操る彼の姿は、幻想的な光と共に神々しさすら帯びていた。


 やがて数分の静寂ののち、かつて地底龍が永き眠りについていた広大な空洞に、荘厳なる神殿が築かれた。


 滑らかな石造りの柱が幾本も立ち並び、天井には複雑な幾何学模様の魔法陣が、ほのかに淡い光を放っている。神殿の奥、静謐に佇む祈りの祭壇には、愁が丁寧に運んできた地底龍の角のうち一本が、神聖な意味を帯びて捧げられていた。


 愁はその前にひざまずき、そっと瞳を閉じて頭を垂れる。


 まるで、龍の魂に語りかけるように。しんとした空間に、祈りの静寂だけが満ちていた。


 すべてを終えた愁は、深い息をひとつ吐くと、神殿を後にし、外で待っていた仲間たち──スフィア、メラリカ、リアのもとへと歩み寄った。


「これであの地底龍も、ようやく安らかに眠れるかな。いろいろあったけど、無事に終わってよかった。ひとまず、洞窟から出ようか」


 穏やかに微笑む愁の背には、ひとつの別れと、それを越えて結ばれた絆の余韻が、静かに、しかし確かに揺れていた。


 四人は最後に神殿へと向き直り、静かに手を合わせて祈りを捧げた。


 その仕草には、敬意と感謝、そして見守ってくれた存在への想いが込められていた。


 やがて、愁は〈飛行〉の魔法を封じ込めた魔石を創り出し、それをスフィアに手渡す。そしてリアが手にした銀のハンドベルを鳴らすと、澄んだ音が空洞に響き、再び結界が展開される。崩れ落ちて開いた天井の穴へと、四人はゆるやかに昇っていった。


 さまざまな出来事を乗り越えた探索も、これにてひとまずの終幕を迎える。だが、帰り道は終わりではなく──語らいの時間となる。


 武器のこと、メラリカが以前に訪れたという古代遺跡のこと、リアの家事の工夫、スフィアが前に行った料理の話にまで、話題は尽きなかった。笑い声や感嘆の声がこだまするその道中には、かすかに漂う鉱石の香りと、湿った岩肌に反射する光があった。


 深い階層でしか採取できない希少な素材を手に取りつつ、四人は最後のひとときを味わい尽くすように、ゆっくりと進んでいく。


 冒険とは、困難と隣り合わせでありながら、それでも惹きつけられてやまないもの──そう思わせるひとときだった。


 そして、なぜだか四人の胸の内には、不思議なほどに温かな想いが広がっていた。


(……きっと、あの地底龍が見守ってくれているんだ)


 誰かがそう感じたのかもしれない。いや、全員が、無意識にそう思っていたのかもしれない。


 やがて、洞窟の出口が見えた。


 外の世界へと一歩踏み出した瞬間、まぶしい光が彼らを包み、思わず目を細める。長い時間、地の底にいたせいか、夜が明けていたようだ。


 やさしく差し込む朝日が、四人の頬を照らす。


 橙と金の混じる柔らかな光に包まれながら、皆が同時に大きく息を吸い込んだ。新鮮な朝の空気は清らかで、まるでその一呼吸が、冒険の終わりと新たな始まりを告げてくれるかのようだった。


 ひとつの冒険が幕を下ろし、そして今日という日が、新たなる物語の序章となる──未来へと続く道を、四人の影が静かに伸びていく。


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