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ラブホと歩む異世界生活  作者: 岳
冒険者編
15/29

14話

 橋を超えさらに道を進み、街道をそれた場所で一夜を明かした次の日


 街道が交差する場所にたどり着いた


 この世界でも太陽ののぼる方角と沈む方角が同じならば、今は西へと進み、新しい街道は北へ伸びている。ここでどちらへ進めばいいか悩んでいた時だった。北の方から何かが進んでくるのが確認できた。また1kは先なので詳しくは分からないがおそらく馬車ではないだろうか。


 駆け寄って行きたい衝動にかられたが、警戒されそうなので街道の端の草原に腰を下ろし休憩を装い様子を見る事にした。馬車が西へ行けばそのまま同じ方向へ進み、東に行くようなら馬車の来た北へ行くことに決めたのだ。それなら確実に人の住む場所へ向かえるだろうと思った。


 朝作ったサンドイッチを食べながら、こちらへ来る馬車を眺めていた。そろそろ馬車が街道の交差点へと入ってくる。


 それとなく見たところ、御車台には二人乗っている。人の良さそうな40前後の恰幅のよい商人風の男、もう一人は背に弓を担いで軽装の皮鎧を付けている30くらいの男。おそらくは護衛なんだろう。


 馬車の男達はこちらを一瞥しただけで、街道をそのまま西へ向かうようだ


 これで向かう方向は決まったと、そろそろ出発しようと立ち上がろうとしたところ馬車が30m程先で止まったのだ。


 何事かと思い、立ち上がるのをやめ様子を窺うと御車台から先程の男達がこちらへ向かって来る。馬車の中にいる人がでてこようとしていたが、何やら言葉をかけそのまま二人でこちらへ近づいてくる。


 警戒しつつ、いい機会だと思い鑑定してみる



名前    ニックス

種族    人族

職業    商人

種族レベル Lv7

AGE    41


スキル


交渉Lv3、算術Lv2、アイテムボックスLv3




名前    ブロガー

種族    人族

職業    冒険者〈D〉

種族レベル Lv17

AGE    31


HP:310

MP:151


STR:32

VIT:35

AGI:69

DEX:62

MAG:18

MND:15


スキル


弓術Lv2、短剣術Lv1、気配察知Lv2



 商人とDランク冒険者らしい。この商人の人Lv3のスキル持ちって事はかなり優秀なんじゃないだろうか。アイテムボックスも持ってるしな。冒険者の方は所謂シーフっぽいステータスだな。Dランクっていうのがどの程度なのかは分からないが、ステータスを見る限りそんなに強くはなさそうだ。そんな事を考えてると商人の人が話しかけてきた。



「こんにちは、冒険者の方には見えませんが旅人ですかな?」


「あぁ、こんにちは。この先にある街を目指してます」



 久々の人との会話だった為、声が少し上ずってしまった



「フム、私たちもこの先の城塞都市フェルダイクに戻る途中なのですが、よろしければ乗っていきませんか?馬車なら今日中には着きますよ」


「お代は1万Zゼクスで結構ですよ」



 好意ではなくどうやら唯の商売だったらしい。まぁ商人なら当然か、申し出はありがたいが如何せんお金など持ってない。乗れれば情報も得られそうだしどうしたものかと考えていると



「兄ちゃん買える安全は買うもんだぞ。馬車なら今日中には着くが、歩きだと何処かで夜営する必要が出てくるぞ。」


「いくらここらが安全だといっても絶対じゃねぇからな」


 

 冒険者の人がそう言ってきた



「申し出はありがたいのですが、実はお金を全く持ってないんですよね」



 そう言った瞬間二人は固まってしまった。旅をするのにお金を一切持ってないなんて事は想定してなかったのだろう。


 なんとなく虚しい空気が辺りを支配してしまった



「魔石ならいくつか持っているんですけどね」



 その言葉を聞き商人の人が再起動した



「あ・・あぁ、それならお代は魔石でも結構ですよ。見せていただけますか?」



 そう言われ、バッグに手を入れアイテムボックスの中から魔石を5個ほど取り出す。この商人の人もボックス持ちだが今はアイテムボックスのスキルがどの程度の扱いかわからない為、一応バッグから出したように見せかけた



 「これなんですけど、どうですかね?」


 「低級の魔石ですね。それなら2個いただければ十分ですよ」



 

 やはり魔石はお金になるらしい。実際の価値は分からないがこれで情報を得られそうだと内心ほくそ笑み魔石を2個渡した。



「自己紹介もまだでしたね。私は城塞都市にて商店を営んでおりますニックスと申します。こちらは護衛をして頂いてるDランク冒険者のブロガーさんです」


「よろしくな兄ちゃん」


「私はタクヤといいます。城塞都市までお願いしますね」



 日本人らしく愛想笑いを浮かべながら自己紹介をすませると、商人の人は笑顔を浮かべ馬車まで案内してくれた



「それではブロガーさん申し訳ないですが御者をお願い致します。タクヤさんはこちらへどうぞ」



 それを聞いてブロガーさんは手を挙げて御者台へ向かい、俺は馬車へ乗り込んだ


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