13話
休む場所を決め、水晶を取り出し【設置】と唱えると光の粒子が集まっていく。
そして目の前には見慣れた建物ではなく、白を基調とした平家の一軒家程度の建物がそこにあった。
建物の周囲を歩いて見てみると、ガレージは無く扉が左右に1枚づつ、これは客用の入り口だろう。15部屋あったのが2部屋にまで減っている。規模が初期化されるとあったが、まさかここまでの変化があるとは思っていなかった。
まぁ、旅をするにはこちらの方が目立たない為いいだろう。当然外部ネオンは点けないし、ステルスの能力も発動しておく。
早速正面の入り口より中へ入る。中へ入りあまりの変化に驚いた。業務用の大型洗濯機と乾燥機は家庭用の小さな物になり、フロントの広さは半分以下になっていた。客室にしても風呂トイレを除いても15畳はあったのが6畳程度にまでなっていた。倉庫に関しては相変わらずの謎空間だった。どうやら倉庫は規模レベルには影響されないらしい。
多少の狭さは感じるが、外と比べると圧倒的に快適なので問題ないだろう
明日も早い事だし、食事とお風呂を終わらせたら早速寝る事にしよう。
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そして翌朝
時刻は5時過ぎ、これから今日の準備をすることにする
まず食事だが、今日も食パンでサンドイッチを作る。ハムを挟んだ物とポテトサラダを挟んだ物を作った。
次に倉庫へ向かい街で換金するための素材をアイテムボックスへ入れて行く。森を出るのにどのくらいかかるか分からなかった為、時間経過するアイテムボックスにはまだ入れてなかったのだ。
現在の在庫は
フォレストウルフの皮・・・572枚
フォレストウルフの牙・・・1144個
フォレストボアの皮・・・・28枚
フォレストボアの肉・・・・800k
オークの睾丸・・・・・・・84個
オークの肉・・・・・・・・2100k
薬草・・・・・・・・・・・254束
魔力草・・・・・・・・・・137束
魔石
低級魔石・・・・・・・・・87個
中級魔石・・・・・・・・・8個
これだけの数があるが一度に持っていくのは不可能だし、できたとしても一度にこれだけの数を売ってしまえば目立ちすぎる。今はまだ目立つのは早すぎる為持っていく量を考える必要がある。
魔石はオーク以外の魔石は低級だ。他の3種の魔物から出た魔石は全てビー玉程度の大きさであり色も同じだった。オークの魔石は中級で低級に比べ2倍程の大きさとなり色もより深い色をしていた。魔石は魔物により取れる確率が変わるだけみたいだ。
倉庫から魔石を全てとウルフの皮100枚、牙200個、ボアの皮を全てアイテムボックスへ入れた。
ホテルで使っている備品や消耗品も売れるだろうが、この世界にはおそらく無いだろう。それを売りに出せば確実に儲かりそうだが、やはり目立ちすぎる為諦めた。
それらの準備を終え出発することにした
ホテルを再び水晶に変え、改めて周りを見渡す。
前方にはやはり素晴らしい景色が広がっている。後方には魔木の森があるのだが地平線の彼方までも広がっていてものすごく不自然だ。
今日はまず森に平行に歩いて行き川を探したいと思う。川さえ見つければその周辺にきっと人の住処があるはずだ。左右どちらへ行くか悩んだが、困った時は左と何かで読んだような記憶があり左方向へ進む事にした。
「さぁ行くか」
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1時間程歩いてみたが森に比べ格段に歩きやすく、時折撫でる風や草の薫りが心地よい。速度的にも1時間で10kは進めているだろう。だが疑問もある、ここまで歩いてきたなかで今だ魔物を一切察知できないのだ。森の中は少し歩くだけでも気配察知に魔物が引っかかってた。思った以上に森以外の世界は安全なのかもしれない。
それから3時間ほど歩き40kは歩いた時、ついに川を発見した。
幅は10mはあり深さも5mはあるように見える。川底まではっきり見える程の透明度があり、小魚も泳いでいる。こんなに綺麗な川も見た事がない。これだけの水だ当然美味しいだろうと手ですくってみると、程よく冷たい。森の方から流れてきてるのもあり鑑定で安全かどうか確認し飲んでみる。
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あまりの美味しさに言葉がない。これを飲むと今まで飲んでいたミネラルウォーターなんてまがい物でしかない。水がほのかに甘く、澄んだ香りすらする。ホテルを設置し今まで捨てずに取っておいたペットボトルを倉庫からひっぱりだし水を汲んでは収納を繰り返した。たかが水でこれほど感動すると思わなかった。100本近くはあったボトルに水を詰めた俺は満足し、この川が流れてきている森が気になった。
森とは2kくらいしか離れてない事もあり、すぐに森のそばまでついたがその光景を見て唖然とした。川が森で切れてるのだ。森を抜けた辺りからいきなり川が出来ており川の流れすらそのままだ。あまりにも不自然なこの光景に頭が混乱しそうだ。地下水が沸いてるのかとも思ったがどう見ても違うとわかる。いくら考えても答えがでそうにない俺は疑問を残したまま川の流れにそって歩いて行く事にした。
休憩を何度かはさみ5時間は歩いただろうか、視界の先に見えたのは川に架かる一つの橋だった。橋から伸びるように街道らしきものも見える。石畳のようなものではなく、踏み固められたような道だが道には変わりない。橋は石造りでかなり頑丈にできている。このまま道に沿って歩けばきっと街なり村なりを発見できるだろう。
そのまま日が暮れるまで進み次の日、ついにこの世界の人と出会った




