契約破棄されたくてやけになった。その結果できたけども
めっちゃ優秀な取り巻きから政治権力泥舟継承権二桁王子のオレは解放されたくて自分の喉を潰した病弱の子の振り、失踪、さらには女の子に性転換した。 取り巻きの嫁にされて元気な子供生まされた。
このオレの二十一歳になってから二十三歳になるまでの二年のことを百字以内にまとめるとこうなる。
なんでこうなったのか。
そもそも、この世界には魔法を使う魔法使いがいる。
おいそれと人里には降りてこないものだけど。声を対価に女に変わった。
これで継承権争いからもフェードアウトできると思ったのに。
そろそろ一桁に迫ってきた俺。
契約書もやっと見せてもらえたけど、百を超える条件いっぱいあった。
普通の本として置いていても違和感ないくらい厚い契約書だった。
ようやく知ったのにこんなたくさんの解消条件があるなんてと絶望。
ようやく知った内容を要約すると、五体満足健康な賢い王子様になってね。ということだった。
いや俺王子辞める気だし、平民落ちする予定なのに!
ふざけんなと床に叩きつけた。
解除条件こんなにあんのかよ。
俺は膝から崩れ落ちた。
弱み握って上のはずの俺が取り巻きであるはずなアシィメの尻に敷かれてる。
「王様、すごいのはアシィメであって、俺じゃありません。契約解除してぜひアシィメに継承権を。そして俺に平民落ちを」
滅多に会えない王様に直談判した二十一歳の時。
「アシィメは君の部下だから頑張ってるんだよ。頑張ってここに這い上がっておいで。フォッフォ」
笑う王様のふさふさに蓄えた口髭を引きちぎりたくなった。
王様はポンポンと玉座の椅子の仕掛けを軽く叩く。
「チッ、わかりました。こっちにだって考えあります」
俺をまるで面白い劇を見るように見る王様がいる部屋を後にした。
そのあと、継承権が上がったことで手に入れた人脈使って、魔法使いの居場所見つけてきた。
アシィメには、他の勢力が魔法使いを傘下に入れる前にこっち側に引き込んでおこうと言って探すの協力させた。
さすがです。デイデイ様と喜んで協力してくれた。
がしかし、見つけてすぐ俺を女性にしてくれたら、一生豪遊できる金をもらえるって契約書を提示したら、魔法使いは二つ返事で名前書いて、声を対価に性別を変えてくれた。
魔法使いが見つかったと城に報告しに行ってるアシィメが帰ってくる前にさっさと逃げようとしたら、なんか扉開けたらすぐにいて。速攻で有無を言わさず既成事実作られた。
主従契約なくなったけど今度は結婚契約結ばれた。
いいか、弱みで人を縛るもんじゃないぞ。お前たち。
「はい、おばあさまじゃなかった女王陛下」
目の前でかしこまって聞いてる十数人の金も泥もそれぞれ混ざった色の頭を持つ孫たちに言い聞かせるワシ。
「デイデイ様、喉乾いてませんか。
たくさん喋って疲れたでしょう。」
隣でワシの手を握りながら聞いていたアシィメが水が入ったグラスを差し出してきた。
左の片目を眼帯で隠したアシィメ。
片目を対価に声を取り返してくれた。
「ふぅ、どうしてこうなったんだか」
ワシはその水を受け取りため息をついた。
完結。
気が向いたら細かいところも書くかも。
読んでくれてありがとうございます。




