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主従契約破棄できない!〜秘密握って取り巻きにしたけど、ザマァ怖くて主従破棄したいのにしてくれない!〜

「さみしい、誰かそばにいてよ」

母が亡くなって一年。

八歳になった俺は、母を思い一人泣いていた。

そんなとき、ひとりぼっちの泥頭の俺の区画の庭に、金色頭の子供が紛れ込んだ。

そして、俺の庭をその身で汚した。

怒った俺は、金色頭に庭を汚したことをばらされたくなければと脅したんだ。

「おれの取り巻きになれ!お前の秘密、黙っていてやるから」

あの時、素直に友だちになってといっておけば。




十三年後。

俺はデイデイ・モイザク。

泥炭を頭に塗りつけたかのような黒い髪を持つ泥の王子様。

この国の現在継承権位十九位の王子様。

元々は、王様のジジイがワンナイトして踊り子と作った継承権なしの平民落ち確定の子供です!


そして取り巻きになれと命じた子はアシィメ・ソウジュ。

今では俺には有能すぎる部下になってます。

そして俺はいま全力で元の平民落ちルートに戻りたいと思っています。

アシィメを俺という泥舟から降ろさせて、他の継承権持ちに他の有能な王子たちか親族に押し付けたいです。

まだ運良く俺は暗殺されてないけど取り巻きのあいつとあいつの家には一応の主人である俺を殺す権力があります。

俺がアシィメに暗殺される前に、主従契約を解除して、平民オチで俺のザマァが済むルートに入るんだ。

細々と畑でも耕して生活するんだ。

あいつの秘密知るの俺だけだし、それで弱みを握って従わせてる。

けど、恐怖による支配なんていつか溜まった怒りが俺に刃を向ける前に弱みから解放しないと。

幸いこいつは、有能な十八歳。

まだ若くて他の派閥にも入れるにスカウトを何回も見た。

他の継承権者の奴が目の前で申し込んでもアシィメは、丁寧にお断りしてこっちに戻ってくる。

たぶん、俺の目の前でアシィメを奪うつもりだったんだろう。

おんぶ抱っこの俺の支えであるアシィメを取り上げて、苦しめたかったんだろうな。

それをことごとく断られて、さらにはアシィメを誘っていた方々を継承権位下げるかいつのまにか継承権位退位していて、そしてどんどんと俺の継承権位は上がった。

そして周りの人間がどんどん増えてきた。

アシィメと二人っきりの時間はどんどん減る。


そして、契約破棄の説得の時間もどんどん減る。

契約破棄の話題する時はその秘密を内容を話して契約破棄を宣言して、アシィメが納得してくれたら成立する。

「なあ、アシィメ。これお前がほぼリーダーだろ。いっそ俺の取り巻きやめてまた継承権持ち直してみないか」

ぶっちゃけ俺がこいつの秘密を握って取り巻きにするまでは一応俺より高い継承権を持っていた。

それを寂しがりやの見栄っ張りな俺がこいつの人生壊した。

十三年間何にもしなかったわけではない。

正直、最初は冗談だったんだよ。

俺が平民落ちするまでの短い間だけの口約束のつもりだったんだよ。

けどいつの間にか平民落ちのルートが消えていた。

気づいたら取り巻きの家に居候させられて教育も受けさせられていた。


周りの他の取り巻きもいない執務室。

俺とアシィメでやっと二人っきりになった。

「たかだか、迷い込んだ俺の庭でお漏らしてしまってギャン泣きしていたあなたを俺が汚れた体と服、片付けてあげただけだろ。

あの時のアシィメは五歳の年齢なら普通に誰だってやらかすしさぁ。俺だって言いふらさないからだから、いい加減俺との主従契約かい」

ダンっと響くような音がした。

アシィメが爽やかな笑顔を見せて机を強く叩いた。

「なんかいいました?デイデイ様。これからまだあなたにはたくさん仕事があるんです!さっさと手を動かす!」

「だから、契約か」

「その話はこの仕事が終わってからにしましょう。」

そう言われたのはまた百回目以上。

子供の時は遊びや勉強の後と言われていた。

「いい加減、契約か」

「デイデイ様、ここの書類間違ってます。訂正印」

弱み握って取り巻きにしたけど、ザマァ怖くて主従破棄したいのにしてくれない!

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