第二百十二話 石の守護者
地下遺跡に眠っていた脅威が、ついに牙を剥きます。
果たしてユウトたちは、この異形の守護者を突破できるのでしょうか。
それでは、第212話をお楽しみください!
「グォォォォォッ!」
ガーゴイルが咆哮を上げる。
その声は地下遺跡全体を震わせるほど重く、耳の奥まで響き渡った。
「先手はもらう!」
リトが地面を蹴る。
一瞬で間合いを詰め、渾身の一撃を叩き込んだ。
◇
ガキィィンッ!
◇
「なっ……!」
確かな手応え。
しかし刃が食い込んだのはほんの数センチ。
まるで岩を斬りつけたような感触だった。
「硬ぇ!」
その瞬間、ガーゴイルの腕が横薙ぎに振り抜かれる。
「っ!」
リトは咄嗟に剣で受け止めるが、凄まじい衝撃に数メートル吹き飛ばされた。
「リト!」
「平気だ……!」
床を滑りながら体勢を立て直す。
「見た目以上に馬鹿力だ!」
「じゃあ今度はあーしが行くっす!」
黒い影が駆ける。
シアが一気に懐へ潜り込み、鋭い蹴りを放った。
◇
ドゴォッ!
◇
ガーゴイルの身体が大きく揺れる。
「効いたっす!」
そのまま追撃。
翼へ拳を叩き込む。
◇
バキィンッ!
◇
石の翼が砕け散った。
「やった――」
そう言いかけた瞬間だった。
砕けた翼へ黒い靄が集まり始める。
「……え?」
石片がひとりでに浮かび上がり、まるで時間が巻き戻るように元の形へ戻っていく。
「再生したっす!?」
シアが目を丸くする。
「普通じゃねぇぞ、こいつ!」
リトが叫ぶ。
ユウトは戦いを見つめながら補佐機構を起動した。
◇
《自己修復を確認》
《未知魔力による再構築現象》
《解析を継続します》
◇
「やっぱりか……。」
ガーゴイル自身が再生してるんじゃない。
あの黒い靄が修復している。
その証拠に、再生するたび黒い紋様が強く脈打っている。
◇
《未知魔力解析率 42.3%》
◇
ユウトの視線が胸元へ向く。
黒い紋様。
そこだけ他より濃い魔力が集まっていた。
「みんな!胸の紋様だ!」
「たぶんあそこが核になってる!」
シエルが静かに頷く。
「なるほど……」
魔力を練り始める。
リトは口元を吊り上げた。
「アニキ、そういうことは最初に言ってくれ!」
「今分かったんだよ!」
ユウトが思わずツッコミを返す。
シアが笑う。
「それじゃ、一気に決めるっす!」
四人は同時に駆け出した。
地下遺跡へ再び激しい戦いの火蓋が切って落とされる。
第212話を読んでいただきありがとうございます!
ガーゴイルとの戦いはまだ序章。
強靭な肉体、そして驚異の再生能力――簡単には突破させてくれません。
次回はいよいよ総攻撃!
四人の連携がどこまで通用するのか、ぜひ楽しみにお待ちください!
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それでは、また次回お会いしましょう!




