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果てなき航路を進む為に  作者: 高災禍=1
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第009話 『この思い』

よろしくお願いします

レナ達が夕食を食べ終わった時、テドルフが一人で話し掛けてきた。


 「あのレナさん達、少し時間は良いですか?」

 「構わないぞよ」


 テドルフは、聞かれたくない風を表情や行動で出し、他のメンバーを帰らせた。そしてパーティーメンバーが退出のを見届けると、こちらに話し掛けてきた。


 「早速、本題を言いますと。実は俺、サーシャと付き合っているんです」

 「なるほどのぅ」

 「それで何かプレゼントを渡したいんだけど、良い案は無いかな?」


 レナは、必死に考えた。こんな面白……大切な事は、一生懸命に応援したい。だがレナは、元男だ。女性が欲しがる物なんて、簡単に思いつく訳がない。だからレナは、レティシアに聞いてみる事にした。


 「レティシアは、何か思いつく物はあるかの?」

 「……愛する人から貰う物なら、気持ちがこもった物が良いではないでしょうか?」


 それを聞いたテドルフは、想像通りの答えだとまた考え始めた。しかしその時、レナに電流走る。そして思いついた内容を話した。


 「お守りなんかどうじゃ」

 「お守り……ですか?」

 「安全のお守りをペアで持つというのはどうじゃ?」

 「! あっ、ありがとうございます」


 テドルフはお礼をした後、一目散に会談を駆け上がっていった。


 「やはり、若いって、良いのぅ」

 「良いですねぇ」


 その二人の顔は、どこか羨ましそうな表情をしていた。


 「そろそろ、帰るかの」

 「了解しました」


 こうして二人も自分の部屋へ帰っていった。



 二人は部屋に帰ってきたので、さっさと寝る準備をしだす。

 準備が終わったら、ガス灯の火を消して二人は寝る事にした。



♦  ♦  ♦  ♦



 少し時間が経った時、不意にレティシアの布団が動いた。如何やらレティシアは、なだ起きているようだ。


 「(あぁ、主は相変わらずですね)」


 今までの事を思い出しているようだ。


 「(というか、あの人は何なのですか! 思い切り抱き着いたりして。私だってやった事無いのに)」


 と布団の内側から怒気が放たれたが、レナは全然気付かず寝ていた。


 「(そういえば、主様が寝る前に言った言葉は何でしょう?)」


 レナは、こう言った。「もう少し、人間らしく……」と。

 レティシアは、主様が何を言いたいのか分からなかった。しかし主様が態々、この時言った意味があるとそう思った。


 「(でしたら、聞くのは、悪手ですね)」


 態々、忘れるかもしれない時を選んだのは、頭の片隅に置いておくぐらいが丁度良いとレティシアはそう思った。


ありがとうございます。

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