第011話 『歩いてきた道のり』
よろしくお願いします
すぐにユーラを逃がした訳だが、如何やら黒いオーガは敵対行動と捉えたらしい。
黒いオーガと戦う事になったレナ達だが、ここであることに気付く。
この辺りは確認するついでに倒れている人達を動かした訳だが、この辺り以外は動かしていない。という事は、ある程度戦える空間はここだけとなる。また敵の場所を移動させようとすると、途中で蹴られたり、倒壊した建物の下敷きになる可能性がある。
ならば今行う事は、最速で相手を狩るしかない。
ただ相手の強さが判らない以上、分が悪い掛けとなるだろう。こと状態で良い事は、ユーラが逃げた事だ。他の案があるかもしれないが、相手は戦闘準備は出来ているらしい。レナは覚悟し、強化を掛けていく。
「『身体強化』『鬼化』『雷迅の現身』」
レナが自身に掛けたのは、どれも自身の強化に関わるものだ。鬼の角が黒から赤黒くなり、その身は白い雷に包まれていた。また武器も起動させておく。
しかしあと一手が欲しい訳だが、幾つかの心当たりがある。だが、奥の手だからあまり使いたくない。
今後、どうなるか分からないからだ。
レナは少し悩んだが、ため息を吐くとしょうがないという表情を浮かべていた。使う決心は、如何やら付いたようだ。
「さぁ、やるかの」
こうして戦いの火蓋は、切って落とされた。
♦ ♦ ♦ ♦
レナは、すぐに拳の間合いに入った訳だが、黒いオーガは迎撃とばかりに腕を振るってきた。
その腕がレナに当たる瞬間、
レナは、そこに居なかった。
その瞬間にレナが居たのは、黒いオーガの背後だった。
「止めじゃ!」
レナは空中で何かを掴むようにして、装備の効果をフル稼働させて魔術を起動した。
「『抜刀! 武雷剣』」
何かを掴んだ手先から、2メートルほどの巨大な古代剣が現れた。その姿から、神聖とその威力がひしひしと伝わってくる。
レナが居た国では、こんな話がある。
豪剣の神は何故、雷の神と呼ばれていたのか。
その理由は、
あまりにも威力が高すぎて、その時の轟音が雷の音としか認識できなかったからだ。
レナは黒いオーガが振り返るより先に、抜刀術のように古代剣を振り抜いた。
その断面はお世辞にも綺麗と言えないが、そこには積み上げた技量が見て取れた。
それは、レナの今までの道のりが、その一太刀に表れていたように思えた。
ありがとうございました。
あと、すみません!
この村には、冒険者ギルドが無い事を忘れていました。
追加しときます。




