14.Cランク昇格試験開始!
書いていた小説を投稿したのでぜひ。
あっという間に2日が過ぎ、Cランク昇格試験の日時がやってきた。
僕の他に受験者は10名ほどおり、若い人から40をこえる人まで、色々な年代の人が集まっていた。
(僕ぐらいの人は……あの子かな?)
試験会場の森の前の集合場所の端に1人、僕と同じぐらいの少女が立っていた。
(あの子どこかで……)
[初依頼を教えてくれた方と記憶しています。]
『ああ!そうえば!』
僕はその子に近づいて話しかける。
「こんにちは!この前はありがとう。」
「誰?」
「覚えてない?1ヶ月ぐらい前に依頼掲示板前で依頼を紹介してもらったんだけど……」
「1ヶ月前……ああ、あの時ね。」
「思い出してくれた?」
「ええ、あれからもうDランクに上がったのね。」
「少し実力を証明する機会があってね。」
そんな会話をしていると、試験官と思われる女性が、試験の集合場所に近づいてきた。
「これより、Cランク昇格試験を始める!」
この言葉を合図に、僕達は気を引き締めた。
「試験内容は簡単、この森で目的の薬草を獲ってくるだけよ。」
僕はそんなことでいいのかと思いながら話を聞く。
「獲ってくる薬草は、ドラゴンハーブ。森の最奥に群生する、上級混乱解除薬の原料よ。」
上級混乱解除薬は、二日酔いも一瞬で治してくれる優れものらしい。
(森の奥にいくだけ?結構簡単だと思うんだけど?)
僕はよくこの森に来ているが、そんなに強い魔物は出てこない。
周りも同じ考えのようで、少しざわついている。
[組合で聞いた内容だと、根を刺激した瞬間に魔物を複数引き寄せる薬草だったと確認できます。]
『危な!?』
確かに知らなければとんでもないことになっていただろう。
『よくそんなの覚えてたね?』
[私は記憶の塊ですから。]
それもそうかと思いつつも、メモに感謝する。
『ありがとね!それにしても難易度が高くない?1人で囲まれたら、きついと思うんだけど?』
[救済措置が取られるかと。]
そんな会話をしていると、試験官の女性が叫んだ。
「話は最後まで聞け!今回は1人じゃ厳しい難易度だから、ペアを組んでもらう!」
周りがさらにざわつくと、試験官が続ける。
「舐めるのは勝手だが、助けはない。よく考えて行動するように!」
(考察能力とか、瞬時の対策とかも必要な試験なんだろうけど……仕掛けがわかっているとそんなだね。)
情報も実力ってことで。メモのおかげだけど、なんて考えながらペアを探す。
(あの子とか、強そうだったけどな。)
するとさっきの少女に話しかけられた。
「一緒にペア組まない?あなたが一番強そうだし、周りは子供と組むつもりはないって断られちゃった。」
「いいよ!僕もちょうど声をかけようとしてたんだ!」
確かに、10歳くらいの子供と組もうと思う人はいないだろう。
「ペアは決まったな……それでは、試験開始!」
その合図と共に各々の森に駆け出した。
メモはレクトが見たり聞いたりしたものなら、なんでもわかります。




