月の兎――薬師兎と桃兎――奇譚
大正ロマン風小説。そこは日ノ本。妖怪ともモノノケとも呼ばれ続けた隠叉(オニ)と人が古来より共存する島国。時代は彼らの首都の名称が、東の京(みやこ)・江戸から帝都・東京に移り変わろうとしている頃。時代に抗う者たちが居た。彼らは変わることを嫌がった。彼らは異人の参入を嫌がった。そして彼らは力を求めた。お上が勝手に決めた不条理な条約に反抗する力を―――。日ノ本に住む彼らは士族と華族、平民に別れた。一部は隠叉と契約して力と富と繁栄を得た。だが、繁栄の裏では影がある。これはそんな影に生きる者たちのお話。長い長いお話の前のちょっとしたお話。演目は『月の兎奇譚』、だった哉? 日ノ本の何処かに住んでいた薬師とその妻が出会った不思議のお話。彼らと影に生きるモノとの出会いの話。どうぞ、気になったのなら手に取ってみてくださいまし。以後、よしなに。
時代に抹消されし作家の手記
2014/05/03 10:54
月には兎が居る
2014/05/03 10:58
『月の兎―――薬師兎と桃兎―――』
2014/05/07 23:46
(改)
気紛れ猫と血染めの黒ウサギの探し物はお医者さん?
2014/05/20 05:04
月には兎が住むという話
2014/11/03 16:11