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混血の可能性

岡見京介。

覚えていてくださる方がいたらすごく光栄です!

駅前の立地条件が良いチェーン系ファミレスでも

流石に平日の夜11時ともなると客の数はそう多くはない。

岡見京介は2杯目のブラックコーヒーを飲みながら

「いやぁ・・・最近のファミレスのコーヒーって結構美味しいよねぇ」

とのんびりつぶやいた。

「そうですねぇ・・・」

純一は相槌を打ちながら自分のコーヒーにミルクをたらした。

「・・・・やはり、日本での過去の混血の記録などは・・」

目を伏せながら口を開いた純一に

「あ、そうそう。俺らって同じ学年ってなってるんだからさ、

 敬語やめようよ、ね。」

「いえ・・・でもそういうワケには・・・」

吸血鬼族を束ねる族長を前にして純一は言葉を濁した。

いかに幼馴染のように育ったとはいえ立場を考えると自然、敬語になってしまう。

「いいからいいから。ま、これも命令ってことで」

「・・・はぁ・・じゃあそうさせていただきます・・・

 じゃなかったそうするよ・・」

「ってかさ、前はタメ語だったじゃん?」

「そりゃ京介が族長ってしらんかったもん」

「公言するのも・・・ねぇ。恥ずかしくない?」

「そ・・・ゆもんかぁ?」

んー?純一は首を傾げてしまうが京介とは長く付き合いがあっても

どこか判らない事が多い。

そんな彼の考えを理解しようとするのは無駄に思われた。

「で、だ。京介に頼まれた過去の混血児の存在だが・・・

 やっぱり記録はおろかウワサになったことすらないらしい。

 尤も、ウワサに関しても辿れるのはここ200年くらいの話だけどね」

「そっか・・・あれはねぇ、うん。きっと血が混ざったのはすごく昔だねぇ。

 俺にも全く気付かなかったもん。

 魔物に対しての感応能力もほとんどないんじゃないかなぁ?

 でもさ、面白いね、そう考えると。

 もしかしたらこの日本で八雲先輩たちのご先祖様になったハーフやクォーターの吸血鬼が

 まだ生きているかもしれないってことだもんね。

 純一の仲間もいるかもよ?」

「はは・・ハーフがそこらにごろごろしていたら俺のありがたみってなくね?」

「確かにねぇ・・なかなか生まれないしなかなか育たないからレアなんだもんねぇ」

育てばその魔力は族長クラスなのにね、と京介は面白そうに言った。

「ま、おそらく生きている可能性はゼロに等しいんだろうなぁ・・・きっと・・・」

「これだけ狭い国だもんな・・」

純一は頬杖付きながら遠くを見る目になった。

「純一は最近どうなの?実希ちゃんとうまくいってる?」

最近、人間から吸血鬼一族に迎えたガールフレンドの名前を出すと

純一は心なし表情が緩んだ。

こんな幸せな表情をした吸血鬼が増えてくれればいいな。

京介は目を細めながら彼女との近状を語る旧友を眺めた。

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