49話 カラオケって普通に神文化じゃね?
「そういえばさ」
りながふと思い出したように呟く
「カラオケ設置したら、
普通に面白そうじゃね?」
沈黙
「か、からおけ?」
「好きな曲を歌う場所!」
「あと点数出る!」
「点数」
フィリアが目を輝かせた
「絶対楽しいやつです!」
「っしょ?」
「創ちゃん〜」
小さな光が浮かぶ
次の瞬間
――ブワッ!!
部屋の中央
謎の機械が現れた
「最近このスキル、
かなり省略され気味になってきましたね……」
エミリアが遠い目をした
「慣れって怖いよね〜」
◇◇◇
「これがマイク!」
「これが画面!」
「で、
歌うと点数出る!」
「すごい……」
「じゃ、
とりあえず歌うわ」
◇◇◇
「〜〜〜〜〜♪」
部屋の空気が変わる
感情
リズム
自然に耳へ入ってくる歌声
全員止まっていた
「……すごい」
フィリアが呟く
「知らない曲なのに、
すごく良かったです……!」
「やっぱり上手です!」
「うますぎます!」
『99点』
りなはドヤ顔で二人を見る
沈黙
「レティシア様もはや怖いです……」
◇◇◇
「でもこれ」
りなが首を傾げる
「他の曲どうする?」
「あ」
全員止まった
「わたくし達、
知らない曲しかありません」
「確かに」
その時
ピコン
『異世界の曲対応済み』
「え、マジで!?」
◇◇◇
「わたくしも歌います!」
フィリアが勢いよく前へ出る
「〜〜〜〜〜♪」
綺麗だった
透き通るような歌声
『93点』
「うっま!?」
「王族教育恐るべしです」
「えへへ♪」
◇◇◇
「では私も」
エミリアが静かにマイクを持つ
「〜〜〜〜〜♪」
安定していた
めちゃくちゃ聞きやすい
『90点』
「エミリアつよ」
「ありがとうございます」
◇◇◇
「……何をしている」
「あ、王子達!」
レオン様とルーク様だった
「カラオケってやつ!」
「歌って点数競うやつです!」
「点数まで出るのか」
レオン様が興味を示す
「ではまず」
レオン様が前へ出る
「王族として、
高得点を目指そう」
「なんで急にガチなの」
◇◇◇
「〜〜〜〜〜♪」
レオン様が歌い始める
「あ、その曲」
フィリアが目を輝かせる
「王都で流行っている楽曲です!」
レオン様
普通に上手かった
『95点』
「おぉ〜!」
「高っ!」
「流石レオン兄様です!」
◇◇◇
「次は俺だ!」
ルーク様が前へ出る
「愛を込めて歌うぜー!」
「急にライブ始まった」
「〜〜〜〜〜♪」
ノリは良かった
めちゃくちゃ盛り上がる
『79点』
「なんでだよ!」
「感情強すぎて音程迷子なんよ」
「私は好きですよ?」
◇◇◇
「創ちゃん〜!」
ぽんぽんぽん!!
追加の機械が現れる
「増やし方雑っ!?」
「いつも通り街にも置いとこ〜!」
数日後
「〜〜〜〜〜♪」
「うぉぉぉ!!」
王都
めちゃくちゃ歌声が響いていた
「流行りましたねぇ……」
「こちら最新型です!」
「えっ」
職人達が胸を張る
「音響を強化しました!」
「あと魔石で光ります!」
「なんでそっち進化すんの!?」
「こちらは採点演出強化版です!」
「無駄に豪華!!」
◇◇◇
翌日
「〜〜〜〜〜♪」
屋敷に歌声が響いていた
「……?」
りなが首を傾げる
「誰?」
カラオケ部屋を覗く
そこには
「愛してる〜♪」
「いつまでも〜♪」
エドワードとベルモンド
二人でデュエットしていた
「……」
めちゃくちゃ楽しそうだった
「一番ハマってんじゃん」




