ユリス商売をする
「 ニアさんギルド長が抜けて本当によかったんですか?」
「ああ、構いやしねえよ」
ニアさんはさも当然といった感じで言い切った。
「これがニアさんなので、ギルドの人達も慣れたものですよ」
なるほど。珍しいことではないのか。
「トリス余計なこと言うな。今回は商人の感がこのこ達についてけと行ってるのさ」
「ニアさんが抜けても問題になりにくい理由はこれですね。いつも大きな商いを見つけて持ってきますから」
なるほど。商人の感と言うのもあながち嘘ではないようだ。
そんな話をしながら歩いていると広場に着いた。広場は誰でも商い出来るのでかなりの人で賑わっていた。
「ユリスすごい人だね。こんなに人がいて場所あるかな?」
エルが不安そうに聞いてきた。
「大丈夫だと思うよ。不人気の場所もあるだろうし」
不人気の場所になるのは仕方ないとしても、何か目立つ策を考えなきゃな。うーん思いついた!! あれでいくか。少し歩くと場所を見付けることができたがやはり人が多い場所から離れていた。
「よし。ここにしよう」
「ハァ〜やっぱこんな場所しか空いてないか」
「あんた達がここでどうやって利益をえるのか楽しみだね」
ニアさんは愉快そうに言った。本当に楽しむ気まんまんのようだ。
「あの、申し訳ないんですがアイテムボックス使うから、壁作ってもらえませんか?」
皆に頼むと快く応じてくれた。アイテムボックスから目当の魔道具を取り出すと、地面に置いて起動した。すると二階建ての建物がいきなり出現した。周囲の人はいきなりのことで騒ぎだし、エル達は口を開けて固まっていた。ちょっとやり過ぎちゃたかな? テヘ
「さ、皆行くよ」
放心状態の皆に声をかけるとなんとか付いてきた。入り口を入ると興奮した様子のニアさんが話しかけてきた。
「ユリスこれはなんなんだい!!!」
「何って建物ですけど?」
「そんなことわかってるわ!!! なんで魔道具で家がたつんだい??」
「それは秘密ですね」
「じゃあ売ってくれないか?」
「ダメです。これだってまだ開発中のサンプル品で本当は見せるつもりなかったんですから」
「これがサンプル品て、、、」
ニアさんは呆れ返っていた
「まぁまぁ、人も集まって来てることだし、早く商品をならべましょう」
トリスさんの意見にしたがい商品を置いて行った。二階建は陶芸品や木工品、効果の低い魔道具を置き一階には武器、革製品 魔力回復薬、体力回復薬、服、ドレス 蜂蜜 畑で取った新鮮な作物やくだものと保存食である。最後にとっておきの属性魔石である。さぁ開店するかな。
「さぁ、エル開店するよ」
「うん」
「ちょっと待った。ユリスあそこにあるのは属性魔石なのか??!!
」
「はいそうですよ」
かかったと思いながらもさも当然といった感じで答えた
「頼むユリス、今からギルドに行って鑑定士を連れてくるから、戻るまで誰にも売らないで欲しいんだ。頼む」
ニアさんは頭を下げて頼み込んできた。
「わかりました。戻るまでボックスにしまっておきましょう」
僕は属性魔石をボックスにしまった。ニアさんはそれを確認すると急いで店を出てった。いたずら成功と、ニヤついていると隣にいるエルは呆れ顔をしていた。 さぁて本当に開店させるかな。僕は扉を開けて外に出た。
「お集まりの皆様ただ今から開店させていただきます。」
僕は店に何があるのか宣伝し僕が店の中に入るのに続いてお客さんが入って来た。最初のお客さんは、女一人男二人の冒険者三人組だった。
「いらっしゃいませ」
エルと一緒に元気よく挨拶する。
「おぅじゃまするぜ」
「ちょっとテスこれ属性付きの矢よ」
入ってそうそう女の冒険者が武器に目をつけた。
「はぁ、なんだと!!!」
「テスこっちの剣も見てください。これは一流の品ですよ!!なぜこんな所に??」
男の冒険者はかなり不思議がっていた。
「はぁ、この店は宝箱かよ。よしこうなりゃあ隅々までみるぞ!!」
冒険者達はかなり驚きながらもいろんな物を購入してくれた。
その頃服コーナ
「すごいはこの服このデザイン、生地でも高そうね」
「いえ奥様そちらの商品は大銅貨二枚でのご提供となります」
エルがすかさずセールストークをかける
「え〜本当に!!なら買うわ。後食品て味見できないかしら?」
「構いませんよ。どれがよろしいですか?」
お客様は、オレンジを指定されたので切って提供した。
「なにこれ!!ものすごく甘くて美味しいわ。これはいくらなの?」
「銅貨二枚と小銅貨三枚になります」
「買うわ!!!」
お客さんは商品を買って笑顔で帰って行った。しばらくするとおじさんとリズさんが店に来た。
「おじさん達どうしたんですか?」
「いや、私もりずもユリスが何を売ってるのか気になってな」
「そうよ。あら、くだものがあるじゃない。ユリスちゃん味見させてくれないかしら?」
「いいですよ」
僕はオレンジをカットしてリズさんとおじさんに渡したらすぐに口に運び食べていた。
「え?? 何これとても美味しいわ!!!このみずみずしい甘さ食感がたまらないわ!!ユリスちゃんなんで先出さなかったの!!!?」
「そうだぞ!!ユリス」
おじさんまで
「おじさん達なら食べ慣れてるかと思いまして」
「こんなの食べ慣れてないわ(ないぞ)」
う-んなら蜂蜜もそうなのかな?
「なら蜂蜜も試食してみますか?」
「もちろん!!」
僕はスプーンとお皿をボックスから取り出し蜂蜜のビンから蜜を取り分けおじさん達に渡した。
「何この上品な甘さは!!」
「リズの言うとおりだ。これは買いだな!!」
「ええ!! 絶対に買いよ!!」
「よし、決めた。ユリス数日後に男爵領に商人を向かわせるから食材やくだものをある程度の量用意しておいてくれないか?」
「わかりました」
リズさんは僕が了承するとまた食べられると、とても喜んでいた。しかし商人は村に来るだろうからその前に接触しないとな。さもないと大人に秘密がばれてしまう。
「ではユリスここにある食品一通りくれ。リズは他にはいいかい?」
「私は可愛い小物があったからそれがほしいわ」
「わかった。ではそれももらおう」
そう言うと買うものを買って帰って行った。それから少し経つと店に人が押し寄せて来た。なんなんだこの状況は。
「ここかすごい武器を売ってるてのは!!」
「魔道具、魔道具」
「陶芸品ー」
「おいしい保存食はどこ???」
「本当にこの品質デザインで銅貨二枚なの???」
「これ可愛いママ買って」
まさにカオスである。僕たちは慌てて接客と会計をしお客さんを送り出した。こんなに来た理由は最初のほうで買ってたお客さんが自慢して噂が広がったらしい。服や小物類、食品は主に主婦層が、薬や魔道具、革の鎧、武器 保存食なんかは主に冒険者がそれ以外の陶芸品や木工品は商人らしき人が買って行った。
「大変だったねエル」
「本当にね」
二人とも疲れきっていた。
「お疲れの所申し訳ありませんが私はそろそろお暇させていただきます」
トリスさんは申し訳なさそうな表情で言った。
「ええ、今日はありがとうございました(ました)」
トリスさんには接客や誘導なのでとても助けられた。
「ええでは」
トリスさんは帰って行き、入れ違いでニアさんが戻って来た。
「遅くなって済まん。鑑定士が忙しくてつかまらなかったんだ」
「私にも謝って下さい。ギルド長。私とても疲れてるんですから」
「悪い悪い、でもそのぶんいいもの見せてやるて言っただろ」
「そうですけど、それでいい物てなんですか?」
「ユリス頼む」
僕は鑑定士のお姉さんの前に属性魔石を出した。
「え!!? こ、こ、これはもしかして属性魔石ですか?」
「そうですよ」
「信じられません。こんな大きさの属性魔石があるなて、、、」
「さぁ、鑑定士してくれ」
「わかりました」
「鑑定」
「え?? 何これ?? こんな魔力量 質 ありえない!!」
「そんなにか?」
「はい。ギルド長、これオークションにだせば天井知らずですよ」
「な、、、」
ニアさんは絶句していた。
「ユリス相談なんだがオークションに出さないか?うちのギルドでは支払えない。手数料は必要になるが」
「わかりました。なら出品します。後と手数料の他に支払いますよ。これは僕が出品者であることを黙っていてほしいからです」
「わかった。そんなのなくても話さないがな」
「まぁ口止め料以外にもこれからもよろしくていう意味もありますから」
「なるほどな。こちらこそよろしくな」
「はい」
ニアさん達は必要な手続きをすると属性魔石を持って帰って行った。




