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閑話  緊急指令ユリス人魚の中のスパイを炙りだし陰謀をぶっ壊せ

 特殊部隊に所属している僕は朝早くに伝令員に起こされ司令室くるように命令書を渡された。


 こんな朝早くからなんなんだろう? 気になりつつも司令を待たせるわけにはいかないので足早に司令室に向かった。




 司令室に着くと緊張しながらドアをノックした。




「入りたまえ」




「失礼します」




 僕はドアを開け司令室に入ると司令は椅子に座り書類を書いていた。僕は司令のとこまで行くと敬礼をし来たことを報告する。指令は銀髪で眼はブルー顔はイケメンだ。




「 ユリス君朝早くからすまんね」




「いえ、命令が下ればいついかなる時も従うのが務めですので」




 僕がそう答えると司令は頷いていた。




「 さて、ユリス君さっそくだが本題に入らせてもらう。昨日我がナイル王国の同盟国である人魚国から魔法通信で特殊部隊員の派遣要請があった」




 人魚王国と言えばこの国の初代国王の時代からの同盟国で、海産物や海の魔物の素材などの交易品が有名な国だ。でもあの国の騎士団強く特殊部隊員が派遣されることなんてないはずなのに。




 僕が不思議そうにしていると司令が答えてくれた。






「不思議そうにしているな。まぁでも君が不思議がる気持ちもわかる。あそこの騎士団は強いからな。まぁそれだけ本件が厄介な証拠ということだな。さて要請内容はどうやら先日人魚国の秘密の海域に帝国が入り込んで暴れたらしい。そいつらは騎士団により討伐されたが、誰が海域を帝国にもらしたのかと言う話になり捜査したら複数の軍高官から団長が裏切ったとの証言があった。だが他の高官から密告がありどうやら証言側は団長に罪をきせたいらし。糾弾してる側の勢力が強くなってきたことで長老会も証拠なく庇うのは限界らしい。そこで依頼が来たてことだ」






 なるほど。特殊部隊員は捜査能力も高いからな。




「わかりました。それでどこに向かえばいいのですか?」




「これが地図だ。この入り江に案内人が待っている」




「わかりました。すぐに向かいます」




「頼む。君の高い捜査能力に期待する」




 僕は敬礼すると急いで司令室を出た。人魚国の混乱は帝国の介入を招くため早く解決しなきゃな。




準備を済ませると地図の場所は行ったことのある場所だったので、転移の魔法を使い現地に向かった。落ち合う場所である入り江にはもう迎えが来ていて貴方が魔法通信で連絡のあったユリスさんですか? と話かけられた。












 「そうです。貴方は?」




  「申しおくれました。私は長老会議長の娘サイヤです]




   サイヤは赤紙神で眼はブルー顔は童顔のかわいらしい子だった




  「貴方には王国の商人の息子として私達の国に入ってもらいます」




「わかりました」




 僕はそう答えると水中で息の出来る魔道具を起動して海に入りサイヤの案内の元人魚国に向かった。




 しばらく泳ぐと人魚の国が見えてきた。サンゴ礁で色どられとても綺麗だ。任務がなければこのまま観光したいくらいだ。




「サイヤ今はどこに向かってるの?」




「長老会議事堂です。あの白い建物です」




「なるほど」




  少し泳ぐと白くてとても大きな建物に着いた。




「すごい。ものすごく大きいね」




「そりゃあこの国の政治の中枢ですからね。この国は長老会の下に格行政の長官がついて運営されているんです」




 サイヤはそういうと笑っていた。




  そのまま建物に入りこの国を動かす長老達がいる部屋に入ると六人の長老が待っていた。そのうちの一人が歩みよってきた。




「 私サイヤの父親のマキスです。ユリス殿この度はわざわざ来て下さりありがとうございます」




「いえ、人魚国のためであれば協力は惜しみませんよ」




「ありがとうございます。王国随一の捜査能力を誇ると言われるユリス殿です、頼りにさせていただきます」




 それから本題に入り各自の役職や家族構成、今回の事件での供述など情報の提供を受けた。情報を整理すると団長が裏切ったと強く主張しているのは、リア長老の一人息子ラスとその取り巻きだ。その根拠は救出作戦に同行した高官達の証言だ。なんでも敵と話しているのをみたらしい。だが気になるのは長老達が聴取した時妙におどおどしていたらしい。これは何かあるな。




  捜査のため議事堂を離れると見知らぬ女が近づいてきた。




「お兄さんにこれ落としたわよ」




  と紙を渡してきた。




「え? 僕のじゃないけど?」




「そお? 良くみて?」




  うん? これは!!




「ああ、よくみたら僕のだったよ。ありがとう」




 と言って女性と反対方向に歩き出す。紙には酒場いにしえ亭で待つと書いてあった。




  近くのひとに場所を聞き、いにしえ亭に向かい席について適当に頼んで待っていると男が近づいてきた。




「あんたが王国の捜査官か?」




  そう問いかけてきたのは銀髪に青の瞳をした親父だった。僕の顔はあの女にでも聞いたのだろう。




「ああ」




「そうか。ならさっそく本題に入らせてもらう。今回の一軒で団長が話してるのを見たと証言してるやつらはラスに家族を人質にとられてる」




「貴方はこんな話をして大丈夫なのですか?」




「 ああ、俺は天涯孤独でね。だからやつらは俺には話せば仲間の家族を殺すと脅してきてるのさ。だがあいにく俺は団長に恩を感じててね、どちらか選べと言われたら団長を選ぶのさ」




「なるほどな。やつらの目的はなんなんだ?」




「恐らくだが長老達を総退陣させてこの国を乗っ取ることだろうな。今奴は行政長官だが野心家だからな」




  なるほど。このまま行けばそうなるか。こうなってくると、連れ去られた時に帝国と取引してる可能性もあるな。




「ありがとう。まずラスを見張ってみるよ」




「ああ、これがやつの家までの地図だ。くれぐれもヘマするなよ」




「ああ、任せてけ」




  そういうと僕は酒場を後にし、もらった地図を頼りにラスの家に向かった。ラスの家は野心家と言うだけあってとても派手なものだった。もし帝国と取引したのなら定期的に帝国と通信してるはずなので、僕は隠密を発動し、僕が開発した通信波測定装置をボックスから取り出しセットした。これで今この辺で通信機が使われているかがわかる。




  機械が青色に点滅した。どうやらビンゴのようだ。僕は通信波を解読し、通信を傍受することに成功した。




「 ラス計画の遂行状況はどうだ?」




「もうす少しで計画は成功します。証拠もなくいいはるのも限界ですから。あの邪魔な老害どもに変わって私達が国を支配できるかと思うと今から楽しみでなりませんよ。これも帝国が」




「ヘマシして計画を潰すなよ」




「大丈夫です。貴方様の計画通りに進めてみせます」




「なら後は頼む」




「お任せを」




  通信が終わった。どうゆうことだ? 犯人は他にもいるのか? お、また通信が始まった。




「ラスです。奴隷の首輪は用意できましたか?」




「ああ、用意した。人質は渡す代わりにこれから毎年人魚の奴隷を渡すということでいいな」




「ええ、人質を首輪で縛ればあいつら騎士を今後も傀儡にできるので用意するのは簡単ですよ」




「わかった。では明日第二岬まで来てくれ。夜までには移動させておく」




「わかりました。では」




  通信が終わった。やはり帝国が関わっていたか。しかし奴隷にするとは許せない。必ず潰すしてやる。




  よしまずは人質救出しよう。やるのは僕一人だから闇にまぎれてやるしかないな。さっそく第二岬に向かう。第二岬は帝国領内でここから少し遠いのだ。だいぶ泳ぐと第二岬が見えてきた。ここからは隠密で姿を消して潜入する。少し泳ぐと見張りの兵士が二人立っていた。




「あーこんな退屈な見張りも明日でおさらばか」




「ああ、そうだな。こんな退屈な仕事二度とごめんだぜ」




  兵士達は人魚が子どもと女のため油断しきっていた。僕は兵士に近づきウォータショットを腹にお見舞いして気絶させ鍵を奪い近くにいた人魚たちを開放すると一箇所に集まってもらったら一人の人魚の女性が警戒しながら話しかけてきた。




「ありがとうございます。貴方は誰なんですか?」




  僕は王国のバッチをみせる。これは王国政府の人間であるという証で魔道具のため偽造は不可能だ。




  バッチを見せたとたん皆あんどしていた。




「王国の方でしたか。すいません。でも私たちこれで助かったんですね」




  女性は安堵の表情を浮かべ聞いてきた。




「ええもちろん。国にすぐに帰りたいでしょうが今帰ると危険なため一度王国向かいます」




「わかりました。お願いします」




  こうして助けだした人魚と共に王国へ向かった。




  王国の海域に入ると僕は司令に保護要請を出すため魔道通信機で連絡した。




「こちらユリス司令聞こえますか?」




「ユリスか何かあったのか?」




  司令の声は慌てていた。




「はい。帝国に囚われていた人魚達を救出しました。そこで僕が待ち合わせた岬まで部隊を派遣していただきたいのです」




「よし、わかった。すぐに派遣する。それにしても帝国が絡んでいたとは」




「まったくです」




「では気をつけて岬にきてくれ」




「了解です」




  通信が終わりしばらく泳ぐと岬に着き僕は人魚を連れて海面に浮上するとすぐ仲間が見つけて船で近づいてきた。




「大丈夫かユリス」




  今話しかけて来たのは同期のエルだ。




「ああ、大丈夫だよ。悪いがすぐに人魚国に戻らなきゃいけないから後を頼む」




「わかった。無事帰ってこいよ」




「ああ、じゃあな」




  僕は人魚の中から証人を募り僕はまた海の中に潜り人魚国へと向かった。人魚国につくと報告し裁きのために関係者を集めてもらた。そこで僕が説明しようとするとデブ人魚が文句を言ってきた。




「おまえは誰だ何でここにいる!!」




  うん??? この声は




「私は王国の捜査官です。長老会の要請により騎士団長の密告事件を調べていたんですよ。外交長官」




「ふん、ご苦労なことだ、調べるだけ無駄だったろう。犯人は騎士団長に決まってるのだから」




「いえ、犯人は別にいましたよ」




「なんだと!!!ふざけるな証人がいるんだぞ。いくら騎士団長が王国派だからてふざけるな」




  デブ人魚は醜い顔で憤慨していた。このレベルだと美容整形を進めたいくらいだ。




「いえ、ふざけてませんよ?まずはこれを聞いてください」




  僕はラスと黒幕との会話とラスと帝国との会話を流した。




  周りからラストデブに非難があがる。




「こんなのはでたらめだ!!! 王国に抗議するぞ」




「まだ認めませんかなら証人に登場していただきましょう」




  といい隠れていた人質の人魚に登場してもらった。




「イリア」




  証人が登場すると関係者の一人が駆け寄ってきた。この時ラス達は驚愕していた。




「あなた」




  二人は抱きしめあった




「あの、大変申し訳ないのですが証言をお願いできますでしょうか?」




 僕は気が咎めながらも証言をお願いした。




「はい。話の通り帝国軍に捕まっておりました」




「あ、他の方の家族もすでに救出済みですのでぜひ証言をお願いします」




「おぅ、そうゆうことなら恐れるものはないぜ。確かに俺達は人質をとられラスの取り巻き立ちに虚偽の証言を強要されたぜ」




  ダメ押し弾だ




「さぁ長官どうしますか?」




「ああ、そうだ。この国を乗っ取るために計画したことじゃ。人魚の奴隷は高く売れるしの」




  なんだと!!! 貴様それでも人魚かと周りは激怒していた。




「ふん、他人など知ったことかわしの利益に貢献できるのだからあり難く思え。さてプランAではうまくいかなかったからプランBにするか。おあつらえ向きに王国の人間もいるしな。」




  何プランBだと??




「どういうことだ」




「簡単なことだ、この建物に仕掛けてある魔力原子弾で貴様らを皆殺しにし犯人は王国の捜査官でこの国を乗っ取るために長老達を魔力原始弾で殺したことにすればいい。そうすれば王国に吹っかけられる上に帝国とやりやすくなるからな。さてもう十分もないことだしわし達はいくよ。この広い議事堂ぜひ逃げ切ってみたまえ。では」




  と言って転移していった。






  皆が慌てて逃げ出そうとしている中僕は、このままでは間に合わず全滅すると考え、爆弾の在り処を探していた。




  すると議事堂の柱の中から反応がありポートというものを取り寄せる魔法で柱から爆弾をぬいた。


  くそ!!! 本当に十分ないじゃないか。僕は一か八か解体してみることにした。よし爆発のプログラムは王国のものと一緒だな。緊張のため手汗がすごい。作業を進めて行くと最後の工程でやっかいなものがまっていた。




  ち、魔力分子コードだと!!! この短時間じゃ分子コードの解析は不可能だぞ!!こうなりゃ、いちかばちかだ。僕は開発中の分子溶解コードを試すことにする。これは分子コードの中に入り込んで偽情報を流し無効化するものだ。よし、コードはぶち込んだ。あと一分もない。これから逃げても失敗すればおだぶつだ。覚悟を決めタイマーを見る、ついに五秒をきった。四 三 二 一 ゼロ 僕はうつ伏せになり頭を抑え目をつぶていたが、予想した衝撃が来ない。




  おそるおそる目を開けタイマーを見ると残り一秒で停止していた。ふぅ~助かった。自分の強運に感謝し安堵した。




  ゆっくりと外に出ると皆がまっておりその中からマキスだけがこちらにむかってきた。




「ユリス殿、貴方のおかげで皆助かりました。長老会を代表してお礼を述べさせていただきます。本当にありがとう!!王国には必ず貴方の活躍を伝えます」




「いえ、これも任務ですので。ありがとうございます」




  その後皆からお礼をいわれ、マキスの案内で宿泊所に向かった。宿泊所はかなり豪華だった。取り急ぎ報告書を魔道具で司令に送った。夜は部屋で食べたがかなり豪勢だった。マキス達が奮発してくれたらしい。その夜はふかふかのベットで夢の中に落ちていった。




  次の朝、ブタとラスが捕まったと迎えにきた騎士団長が教えてくれた。死刑は確定らしい。皆の見送りで人魚国をでて岬に着き陸に上がるとエルが待っていた




「おかえり。ユリス」




「ただいま。エル」




「ユリスすごい活躍したらしいな」




 エルはニヤニヤしながら言ってきた。




 僕はムカついたのでエルの腹に一発お見舞いしてなぜここにエルがいるのか聞いた。




「それは王都でお前の勲章授与式があるから迎えにきたんだよ。真っ先に言わないと家で寝そうだからな」




「ええ~!! なんだって、何でそんなことになってるのさ」




「どうやら向こうさんがかなり感謝して貿易交渉がかなり有利な条件で結べたらしい。それを聞いた陛下がこんなにわが国に貢献したものに勲章の一つも送らないなど我が国の恥だといいだしてあっと言う間に決まったらい」




  僕はその話を聞いた瞬間頭がふらついてしまった。




  その後はどう帰ったのか記憶がない。そして今は授賞式のため王様の目の前にいる




「ユリス捜査官この度はご苦労であった。そなたの活躍を評してこの勲章を送りたいと思う」




  そうしてもらったのがこの国で活躍した捜査官に送られる栄誉あるものだった。この勲章をもらった人で国民が知らない人はいないと言われているくらいだ。




  授賞式は問題なく終わったがその後でなぜか陛下に呼び出されてしまい案内人についていくとそこは執務室だった。なかに入ると陛下が座っていた。陛下はブロンドの髪のイケメンだ。




「今日はご苦労だったな。実は報告書にあった溶解コードを安定的に使えるよう急いで開発して欲しいのだ」




  僕がなぜ? と言った顔をすると陛下は説明してくれた。




「どうやら今回のことで人魚国が貿易を打ち切ったらしく、帝国と戦争になりそうなのだ。そうなれば同盟国として兵をださぬわけにもいかん。それがあれば潜入し放題だし魔道具の解析も早く終わるだから急いで欲しいのだ」




「わかりました。国のためとあらば」




  戦争を早く終わらせて少しでも死ぬ兵士を少なくしなきゃな。




「さて、重い話はここまでだ。司令の話によるといろいろ面白い魔道具を開発しておるそうだな?見せてくれんか?」




「はぁ、構いませんが」




  いきなりの話題変換に戸惑う




「なら机に出してくれ」




  と言われたのでのせれるだけ乗せて説明していく。その説明を陛下は目を輝かせ子どものように聞いていおり陛下の時間が許す限り説明を続けていた。その後なぜか陛下に気に入られ暇つぶし要員、魔道具開発、相談要員として陛下に重用されるのだが、それはまた別の機会に。

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