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strength and…   作者: まなか
9/50

思い出した記憶

俺は突然に身体が赤く光出したが、なぜか冷静だった

「春希?お前、驚いたりしないのか?」

司令官も不思議に思っていた

俺の脳内では、過去の事を思い出していた

「…記憶を思い出しましたよ、司令官」

「なんだって、ただ父親を守りたいだけじゃなかったのか?」

「はい、父親は、槍を使って戦っていました 2年前、俺の父親は貴志さんのチームと一緒でした 」

詳しく話そうとすると、司令官も段々表情が強ばり、一旦俺たちは司令官室へ再び戻った

「すまない…急な用なんだ 一旦、全員集合してくれないか」

司令官は通信を使って能力者それぞれに号令をかけた

未だにまだ俺は身体全身、赤く光っている

このままだと、敵に見つかってしまいそうで恐ろしい

「緑原貴志、戻りました」

「杉田壮志です」

「…はじめまして、司令官 藤浪(ふじなみ)伊月(いつき)です」

「おっ、無事ここが分かって良かったよ」

「急な用ということで全員、テレポートでこちらへ集合しました」

司令官はうーん、と頭を抱え

「この話は司令官室でするような話じゃないな、すまない、地下の作戦会議室へ行こう」

「はい!!」


――作戦会議室

「みんな、いるな」

「しかし、春希、ずっとオーラを放ってるけど大丈夫か?」

俺は未だに光っている

だが、不思議と体調は悪くない

「大丈夫だよ貴志 」

「今から話す事を話したら、オーラが止まるかもしれないな 俺の時もそうだった、よし、春希、話していいぞ」

司令官に言われて俺はゆっくり口を開いた

「俺の父親は、今も戦い続けている能力者です 槍を使って戦っています 2年前でしょうか、父親は、緑原貴志さんの父親と縁があり同じチームにいました そして、その当時のリーダーが」

司令官は下に顔を俯く

「……私だった」

「当時のメンバーは8人と多く、他にも仲間はいたそうですが中々上手くいかずに早々に解散、しかし、生き残っていたのは私の父親と貴志の父親だったのです」

藤浪伊月は右手をあげる

「なにが目的で戦っていたのですか?」

「……私の親友、"根口(ねぐち)智嬉(ともき)"が、敵に狙われて智嬉は必死に戦っていたがある時攫われたんだ」

「智嬉さんは、事実上解散済と聞いてました、そのある時って……?」

去年まで司令官と一緒だった杉田壮志さんも身を乗り出す

「私の、結婚式だ」

全員が青ざめた

「結婚式に一緒にいた智嬉が、敵の異変に気づいて、戦ったんだ」

「その戦いに巻き込まれたのが…」

やはり、過去を話していると自然とオーラが消えていった

「俺の父親でした」

「私には、幸せになる資格はないというのか……っ!!」

「司令官!!落ち着いて!」

壮志さんは司令官の肩を優しく触る

「それで、今も、敵に狙われていると」

「智嬉がいなきゃ、俺はなにもできない!!」

司令官は作戦会議室の机に突っ伏してしまった

「……バカ言わないでくださいよ、司令官」

「貴志!!」

俺は焦って貴志を止めようとしたが、俺の手は呆気なく貴志に振り払われた

「俺の父親も、みんな必死に今も戦っています 智嬉さんだって、まだ生きています 必ず、帰ってきますよ」

「貴志……」

「俺は、あなたの仲間の荒井純さんに言われているんです、司令官を、どうか守ってくれ、って」

司令官はゆっくり起き上がった

「……そうだな、純…俺は、お前の前でしっかり瞳を守るって決心したばかりなのに… 」

「司令官、あなたは弱いんですか?」

伊月さんも痛い所を着くように話す

「なっ……なんだと!?」

「話によれば、戦いたくない、といつも弱腰だったそうじゃないですか そんなんじゃ、勝てる戦いにも勝てませんよ」

司令官は髪に結んでいた白いリボンを外した

「……藤浪…伊月…私と勝負をしないか」

「司令官!?」

「私はこのままじゃ、確かに司令官としてやっていけない だから 」

藤浪伊月さんは合気道や空手が得意らしい

「受けて立ちますよ あなたと、じっくり話がしたかった」

司令官の燃えている背中に、目が覚めた

俺は、あの人についていかなきゃと…

「貴志、早く、助け出そう、智嬉さんを」

「ああ…」

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