関係
(まじか...立花さんがこんな僕に告白なんて。なんつって、これが嘘告なのは承知済み)
「立花さん?」
「はい。なんでしょう?」
「その告白一旦断らせていただきます」
「なぜですか?」
「自分で言うのもなんですけど、僕って普通の顔で、立花さんみたいな美人を魅了するようなことがあり得ないからです」
「身の程をわきまえているなんて素敵ではありませんか」
「どうも。でも高校に入学して2日で告白はおかしいです。ですので断らせていただきます」
「そう」
立花さんはとてもしょんぼりした顔になった
(しょんぼり顔の立花さんかわいい)
「ですけど、この告白の本当の意味を教えていただけるならその告白受けますよ」
「っ!どういうことかしら?」
「僕はこの告白の意味をなんとなくは理解しているつもりです」
「へぇー。それじゃなんで私があなたに告白したのだと思う?」
「原因は速水君ですよね?」
僕が速水君の名前を出すと立花さんは綺麗な顔を一瞬歪ませたが、すぐに戻し聞いてきた
「どうしてここで速水君が出てきたのかしら?まったく関係ないと思うけど?」
「それは、今日速水君に挨拶した後、速水君にとても熱い視線を送っていたからです」
「ちょ!そんなに私速水君のこと見てた?」
「はい。立花さんを見ていた人ならだれでも分かるほどに」
「恥ずかしい」
そう言うと立花さんは顔を真っ赤にしてうつむいた
「ちょっと待ってくれるかしら?」
「ど、どうぞ」
僕がそう言うと立花さんは手で顔を覆った。
(かわいいね)
僕は心の中で親指を立てた。しばらくして顔の色が戻った立花さんが告白の訳を話し始めた
「昨日入学式があったじゃない?」
「はい」
「その時、彼を見つけて一目惚れしたの!」
(Wow。まさかの一目惚れとは)
「その時彼は君に笑顔を向けていたから、仲がいいのかな~?って思って」
(あのイケメンスマイルで自己紹介された時か)
「それで?僕に告白する必要ありませんよね?」
「その~たぶん彼と喋るとなると一言ぐらいなら大丈夫だと思うのだけれども、それ以上喋るとなると、顔が真っ赤になってしまうわ。そしたら変じゃない。だから彼と私との仲を取り持ってほしいの」
「具体的には?」
「彼と会話している時、私の顔が赤くなったら顔の色が元に戻るまで私の代わりに会話を続けてほしいのと、彼の好みとかをそれとなく聞いてほしいわ」
「ほうほう。それで、それをいつまで続ければいいのでしょうか?」
「たぶん2,3ヶ月位。そしたら私は彼のことをある程度知ることができていると思うから」
「わかりました」
「そして、私は告白するの!」
「ほうh...。まじですか」
「まじよ」
(そこまでいくんか。まぁ主人公にはこれくらいの美女の彼女がいるもんだから)
「それで貴方、私に協力してくれるのかしら?」
「そういうことでしたら喜んで協力させていただきます」
僕がそういうと立花さんは満面の笑みを浮かべ手を差し伸べてきた
「ありがとう。田中君」
「こちらこそよろしくお願いします。立花さん」
こうして僕は二人の仲を取り持つこととなった
自分が小説書くなら使いたっかた言葉ランキング1位の「っ!」が使えて嬉しいです。あと、「ここ直してほしい」ってところがありましたら、遠慮なくコメントをください。頑張って直します!