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モブだった僕が転生し世界を救う  作者: 異世界好き
一章
1/9

一話 転生

執筆始めました。楽しんでいただけると幸いです。

 僕は田中りく。ごく普通の高校二年生だ。僕は、特に目立つこともせず、優雅に学生生活を送っている。一つ問題があるとすれば、友達がほとんどいないことだ。まぁ、世間一般的にいうモブである。とはいえ、僕はこのポジションにいることになんの不満も無い。自分のやりたいことに熱中できるからだ。

 早く学校終わらないかなー。今日は、僕からいつもやっているゲームの新シーズンが始まるのだ。そんなことを考えながら、一日が過ぎていく。

 帰り道、信号が青に変わるのを待っていると、近くに小学生くらいの子どもがやってきた。今日は学校が早く終わったため、同じような時間になったのだろう。そんなことを考えていると、信号が青に変わった。小学生ぐらいの子が、元気よく駆けていく。僕も小学生の時はあんな感じだったのかな?そんな時、視界の端にとてつもない速度でこちらに向かってくるトラックが見えた。このままこっちに来るとあの小学生にぶつかってしまう。僕は、考えるよりも先に体が勝手に動いた。そのまま小学生を押し出し、トラックの通行路から外に出すことに成功する。良かった、あの子は怪我はしてしまうかもしれないけれど、最悪の事態にはならないだろう。そう安堵すると同時に、横から強い衝撃を受けた。そして、僕の意識は暗転した。



 どれぐらい時間がたったかわからない。やっと意識が戻った。だけど、異常に気づく。体がふわふわした感じなのだ。なんだか自分の身体がないような、そんな感覚だ。

 というかここはどこだ?目の前には全く知らない光景が広がってくる。僕はなんでこんなところにいるんだ?

 えっと確か、信号を渡ろうとしたらとてつもない速度でこっちに向かってきていたトラックがあって…そうだ、思い出した。僕は小学生を助けようとして、押し倒したんだ。で、多分僕はそのトラックに轢かれたんだ。

 となると、ここは病院か?いや違うな。病院なら僕はベットで寝かせられているはずだ。だけど、僕は椅子のようなものに座っているだけだ。となると、僕はきっと死んでしまったのだろう。

 そんなことを考えていると、辺り一帯がとても強く温かな光に包まれた。僕は思わず目を瞑る。光がやみ、再び目を開くと、そこにはこの世のものとは思えないほど美しい女性が僕と同じように椅子に腰掛けていた。


《私は世界の調停者であり、すべての神を束ねるイリアと申します。わけあって、黄泉の世界に向かうはずだったあなたの魂をここに呼びました》


 女性の名前はイリアさんというらしい。というか神?一体どういうことだ?


《えっと、すみません。なぜ、僕をここに呼んだんですか?》


 普通に喋れた。本当になんで僕なんかがここに呼び出されたんだ?


《まずはそこからお話しましょう。あなたがいた世界からしたら、異世界であるこの世界を救ってほしいのです》


 そう言いながらイリアさんは僕の小さな窓のようなものを僕に見せてくれる。その中には町の映像?が見える。というか待てよ、世界を救ってほしいって?


《この世界にいる魔王が、数百年前におかしくなり、今では世界の壁すら超えて、あなたがもともといた世界へと侵攻をする恐れがあります》


 待てよ。もしその魔王が、僕の世界に侵攻してきたら、僕の世界はどうなるんだ?


《もしも、僕がいた世界にその魔王が侵攻してきたらどうなってしまうんですか?》

《あなたがいた世界の人間達は、蹂躙されるでしょう》


 いや、あの世界の人達が蹂躙されるぐらいの勢力を持っているなら、僕に勝つことはできるのか?

 そんな疑問が頭に浮かぶ。


《話はわかりました。ですがなぜ僕がそれに選ばれたんですか?》


 僕以外にもっと適任の人がいるんじゃないかな。その中で僕が選ばれたのかが気になる。


《理由は簡単です。あなたは自分ではない誰かのためにその力を使う事ができるからです。あなたは死ぬ直前に小学生を助けましたよね。そんな事、ほとんどの人はできません。ですがあなたは、それをしたのです。あなた以上の適任はいませんよ》


 なぜだかイリアさんは僕のことをとても信頼してくれているようだ。

 でも、本当に僕なんかが魔王をたおすことができるのだろうか?


《でも僕が魔王をたおすことができるんですか?》

《転生のときにあなたに、何個か力を与えましょう。それがあれば、きっと戦うことができるでしょう》


 イリアさんが力を貸してくれるそうだ。それならきっとなんとかなるだろう。いや、安直に考えたら駄目だ。気を引き締めないと。


《わかりました。僕、やってみます》

《どうかお願いします。あなたにすべてを託します。どうかあの世界を救ってください》


 イリアさんが手を僕にかざす。そして、僕は光に包まれた。

更新は不定期に行います。

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