プロローグ
2024年、企業・学校・家庭などで使われる電子器具は一つのアカウント、一つの電子回線で繋がる世の中になっていた。
それは、大手通信会社の《STT》が地上を巡る電波を使うのではなく、地面の下に電波が巡れる回線を作ったので回線オーバーなどの事故がなくなったからだ。
2010年代に流行っていた《スマートフォン》は今、《スモール・ラジオ・ウェーブ》通称《SRW》と呼ばれるものになっていた。見た目自体はスマホと変わらないが、内容は全く別のものになっている。
SRWの使い方は、初めに自分の好きな髪型や顔、服装などを選択しSRWの中での自分。つまり、SRWのアカウント《Sアカ》を作る。そして、自分の個人情報などを少し入力すれば完了といういかにも簡単なものだ。
この《Sアカ》というのは、SRWだけでなくもちろんパソコンでも作ることが出来る。
Sアカを作れば全ての電子器具にログインし、SRW・パソコンから操作が出来る。
電子レンジにログインすれば、SRW・パソコンで時間を決め暖めることが出来るし、電子コンロにログインすれば、火の強さも調整出来る。
さらには、ゲームにログインすれば、全てのゲームをSアカでプレイすることが出来る。
全てがSアカ一つで何でも出来る良い世の中になったが、良い点だけではない。それは、このSアカ一つで国すら乗っ取ることが出来るということだ。
全ての企業・国家は、企業情報や国家秘密などを《STT》の作った電子世界に送り、それをパスワードロックと有能な電子プログラムアカウントで守るという形を取っている。
もし、この電子世界で不備があれば、国が何人かの高校生を決め、この電子世界にアカウントをログインさせ、不備を解消するらしい。
なぜ、高校生かというと、大人の言葉も理解でき、尚且つ悪いことを使用としても子供としての行動範囲内であるから。という今の総理大臣の考えだからだ。
しかし、このシステムを取るようになってから一度も何の不備もないようなので心配はいらないと思う。
それと、このネットサーバーへの他国からの干渉をほとんど無理に近い。
パスワードを知り、国家や企業の有能電子プログラムを倒し、企業情報・国家秘密を手に入れるのは一般人では到底無理だ。
しかし、もし国々の中に他国のスパイなどがいたとするなら、国が乗っ取られるかもしれないという話しだ。
これも、さっきの不備と同様このシステムを取ってから他国からのハッキングや、スパイや組織などによる襲撃は一度もいないらしいのでこれも多分心配はいらないだろう。
そんな2024年7月22日、大手通信会社《STT》と大手ゲーム会社の《CONY》は通信新作ゲームの《シークレット・データ・プログラム》を発表した。




