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光の幻影  作者: 鐘雪 華
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密談 その2

 書き始めようと思ったが、人名もNeuraLumeの固有名詞も書かずに昨日の内容を説明するのは無理じゃない?

 どうしようかなぁと考えると、『あの中に入ったのか?』と表示された。

 おっ! すごい! 勘が良いわね。


『たぶん。そうだと思う。でも、どうしてそう思ったの?』

『ガレージを見ている人が、以前の時と状況が似ていると教えてくれたから。何があった?』

 えっと、ガレージにあるだから、NeuraLumeを田畑さんが監視していて、私がNeuraLumeの中に入った時とログ?が似ているということかな?

 なんか解読しながら進めるけど、◯ンジャッシュのコントみたいにすれ違いにならないようにしないと…


『中に知らない人がいたの』

『わかったが、2分待ってくれ』

 なんだろう? 私は回答を待つ。


『暗号キーを定期的に変更するようにしたので、すべてを把握されることはないと思う』

『ふーん。続けるね。金髪で短髪の男がいたの。その男はあの中で最初に再生された人みたい』


『名前は知っているのか?』

『本人が言った名前ならね。それが本当かどうかは確かめる方法がないけど…』


『そいつとどんな話をしたんだ?』

『俺を殺したやつに復讐したいから協力しろということだったわ』


『なるほど。他には?』

『あの中には金髪ともう一人の私が同時にいたけど、片方だけ停止はできないらしいわ』


『大まかにはわかった。偽名のお嬢様には何を聞かれた?』

 偽名のお嬢様って佐々木さんだよね?

『私が中にいたと思っているみたい』


『ちょっと待て。こちらで少し話をする。画面を切るな』

『わかったわ』


 叔父さんと悠人が話し合っているのかな?

 5分ぐらい経ったけど… 応答がない…


『続きは明日だ。切るぞ。ブラウザは一度終了させてからキャッシュと履歴は消せ』と表示され、一方的に切断された。

 はぁ。私は指示通り、ブラウザのキャッシュと履歴を削除し、PCを閉じた。


 明日か… うーん。いろいろ立て続けに物事が起こるなぁ…と思いながら横になる。

 すると、なぜか睡眠薬でも入っていたの?と思うぐらい眠い。

 さっきまで、暇でMacを使いたいと思っていたのに、どうして?


 私は目を閉じて体の向きを変える。

 ん? あれ? 眠くない! さっきの眠気はなに?と思い、目を開けると…

 一瞬、どこ? と思ったけど、仙台で私が寝た部屋だよね…


 はぁ。今はNeuraLumeの中? どこまでが夢なのよ。

 入院したことは夢? 本当?

 とりあえず、1階に行くか…


 1階にはだれも居ない。テラスは…と思い、出ると、居たよ。


「よう。本物の再登場か」

 リッキーが一人掛けのソファーにふんずりかえっており、二人掛けのソファーに私が座っている。

 私は私の隣に座った。


「二人が並ぶと、双子だな」

「はぁ。どうでもいいわ。で、あなたはどうしてここに来たの?」


「気づいたら、居たの。望んで来たわけじゃないわ。で、二人は何を話していたの?」

「リッキーが外部接続の方法を探り当てて、復讐をしようとしているのよ」


「外部接続なんてできるの?」

「ここの空間が広くなった時に穴を見つけたらしいわ」


「じゃ、その穴を塞げばいいでしょ?」

「…」


「こいつは上位?の権限がないらしいから、塞ぐことはできないらしいぜ。仮に権限があってもこいつも出たいと思っているから、塞ぐわけ無いだろ?」

 あぁ。以前の言動から考えると、納得できるわね…

「リッキーはどうして、NeuraLumeの私の事がわかるの?」


「俺とそいつは分離しているが、かなりの部分が共通しているからわかるに決まっているだろ?」

「そうなの?」と隣の私を見るが、答えない…


「共通化しているおかげか、俺の頭脳は明晰だぜ。今までの俺が無知であったとわかるぜ。今の俺なら外部で力を発揮できれば、奴らの車をハッキングすれば、自動車事故で葬ることができるぜ。ん? いや、ただ殺すだけじゃ物足りないな。奴らを社会的に抹殺してから、自動車事故の方がダメージがデカいか… そうだな。その方向で検討するか… 贈収賄? ハニートラップも…」とブツブツ言う。

 リッキーが賢くなっているような気がする… ヤバいことには変わりがないけど…


 私が小声で「ねぇ、ヤバいわよ…」と隣を見ると、私が薄く見える。

「大丈夫?」と言って、隣の私の肩を触ろうとすると、感触が薄い? 何この感覚…と思っていると、あれ? 私が揺れてる?

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