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アカイイト  作者:
1/3

prologue



別に気にすることじゃない。


だって誰にも信じて貰えないんだもの。


それに変だとは思うけど、

日常生活に支障はないんだから。


むしろ世の中の人が知ったら、

きっとあたしを羨む。



でも

できるものなら代わって欲しいわ。


きっとそういう人たちは、

【知らぬが仏】ってことわざを知らないんだと思う。



貴方はどう?


そう、

あたしには『運命の赤い糸』が見えるの。



運命の人と赤い糸で結ばれてるっていうアレ。


羨ましいでしょう?


まぁ、

全ての人間の相手が分かる訳ではないのだけど。



時には例外もいるの。


生涯独身の人は小指に青い糸がついてたり、

もう命が長くない人は赤い糸が黒ずんできてる。


こういう人たちは糸に先がないの。


小指に絡まってるだけ。


でも、

大抵の人は艶やかな赤い色をしてる。


先も運命の相手に繋がってるわ。



でもあたし自身の糸は

先が見えないの。


指に絡まってはいるのだけど、

先がない。


まったく、使えないわ。


あと、もう一人。


幼馴染の柚季(ユズキ)


柚季の糸も先が見えないの。


だからあたしはこう推測してる。



赤い糸は見る者自身の糸と、

見るものが見たくない糸は認識しない、と。



まず間違いないわ。


だって柚季は、

あたしの家族同然だもの。


居なくなるなんて考えられない...。









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