残骸の檻
淀んだ情景
脳を焼くノイズ
正義の化けの皮
剥がれ落ちて
誰かの願いが誰かの狂気に
すり替わる
この不条理な世界で
指先に残った消えない煤と
吐き出した息の白さに溺れる
救いなんて
端から期待しちゃいないが
この心臓だけはまだ煩い
死を急ぐなよ
そんなあんたは絶望の淵でワルツを踊っていろ
「愛してる」なんて綺麗な毒薬
飲み干して共に行こうか
ぶち壊してくれこの運命を
孕んだ垢を抉り出すような衝動で
泥濘の中で穢れを掴む
その指が例え千切れても
狂おしいほどにただ一途に
この地獄を愛し抜いて
奈落の底で閻魔にでも逢ってやる
善も悪も光も影も
混ざり合って灰に帰る
全てを脱ぎ捨てて
二度と戻れない向こうで
檻の鍵を壊せ




