第二話 おばあさん
キラ「ねぇ~お腹減った~!」
ラキ「ギン、キラがお前を狙ってるぞ。
お前の方を見てよだれ垂らしてるぞ。」←
ギン「何ですぐ俺を食べようとするの?!」
キラ「だってラキの読んでた本に【鳥は食べ物です】って書いてあった。」←
ギン「どんな本読んでるんだよ!」
木々が生い茂る森の上を三人で騒ぎながら飛んでいる。
他にも飛んでいる鳥たちは二人の少女を見て驚き離れて行ってしまう。
二人の少女は気にせずに髪と拘束具の鎖を揺らしながらギンに合わせスピードを速めていった。
キラ「本当に何か食べ物ないの?」
ラキ「目の前にいるぞ。」←
ギン「そういうの本当にやめて!
冗談でもよくないぞそういうの!」
ラキ「冗談じゃない本気だ。」←
ギン「なんなのこの人もうヤダ~・・・。」
泣き目になっているギンが何故か急に止まり笑顔になった。
二人の少女も一緒に止まる。
キラ(え、何急に。とうとうおかしくなったか?)←
ギン「ねぇ、俺今気づいた!
いつもこの森来る途中に寄ってるおばあさん家があった!」
ラキ「ほう、そこは食べ物あるのか?」
ギン「おう!いつも美味しそうな料理がテーブルに並んでて、俺にもよくくれる!」
キラ「美味しそうな料理・・・。((キラキラ」
ラキ「キラの目が今までにないくらい輝いている・・・!」
ギン「おばあさんも優しいし多分大丈夫だろ。
ここからすぐだし行こうぜー!」
そう言ってまた出発しようとしたがキラとラキに掴まれてしまった。
ギン「え、おい!ま、まさか俺をたべようt((ラキ「なわけねーだろ。」」
キラ「今から超加速で飛ぶからおばあさんの家通り過ぎないようにしてね。」
ギン「え、どういう意m((ヒュンッ
ちょっまっ!早すぎいいいいいいい!!!!」
キラ「着いたー!!!」
ラキ「これは驚きだな。木の中に家を作ってるなんて。なんかの物語に出てきそうだ。」
ギン「もうヤダ死にたい・・・。」←
元気いっぱいに叫んでいるキラと、家に少々感動しているラキと、今にも吐きそうなくらい顔が真っ青のギンがおばあさんの家に到着した。
森のちょうど真ん中にあり周りは木だけで、知らなければ絶対わからない所だ。
家の周りにはイチゴやトマトなどの苗が植えてあり、家の壁となっている木にはキノコが生えていた。
ギン「おばあさーん!」
ギンが開いている窓から中に飛び込んでいった。
中からギンの声と少し年老いた女の人の声が聞こえた。
キラ「ラキ、私たちどうしたらいいのかな?」
ラキ(この様子だとギンは絶対出てこないし、そもそもギンの言葉は普通の人にはわからないから
私たちのことをおばあさんに伝えられないはず。おばあさんがどんな人かわからないし、
本に書いてあった通り普通にドアをノックしても入れてくれないかもしれない。
もしかすると料理をくれない可能性だってある。
となると、ギンのように窓から入り料理だけ奪うのがベストか・・・?)
ラキ「窓から侵入し、料理だけ奪っていこう。」←
キラ「どんな考えがあったか知らないけど私はラキを信じるよ!」
そして二人でコソコソと相談した後、窓に向かった。
ギン「おばあさん!俺女の子二人連れてきてんだ!」
おばあさん「また来たのかい?ふふふっ今度は何食べる?」
ギン「あの二人で慣れたせいか言葉が通じないと不便だな!」
おばあさん「トウモロコシ焼けているのだけど食べるかい?」
ギン「食べる!!」←
ギンはおばあさんが持ってきたトウモロコシを夢中で食べ始めた。
まだテーブルにはサラダ、フルーツ、ソーセージや唐揚げなど様々な料理がのっている。
とても一人では食べきれない量だ。
そのとき・・・
キラ「私の炎で焼かれたくなかったらそこの料理を寄こせええええ!」
ギンがトウモロコシを貪り食っているところに掌に炎を灯したキラが入ってきた。
何故か葉っぱで顔を隠している。
その後ろにもう一人同様に葉っぱで顔を隠したラキがいる。
ギン(あいつら何してんだ・・・。)
ギンが冷たい目で二人を見つめる。
しかし食べるのだけはやめない。
おばあさん「まぁまぁ、可愛らしいお嬢さん方がいらしたもんだわ~。」
ラキ「ギン、お前何一人で食ってんだよ。キラにおいしい焼き鳥にされて食われてしまえ。」
キラ「ラキ、私はそんなものよりあっちのやつ食べたい。」
ギン「そんなもの呼ばわりされた・・・。
食われるの嫌なはずなのに何故か傷つく・・・。」←
おばあさん「キラとラキって名前なのね~。
どうぞ入って。好きなだけ食べていきなさいな。」
キラが炎を出していても拘束具を付けていても全く動揺せずニコニコしているおばあさん。
キラ「なんか思ってたより優しいおばあさんだ。」
ラキ「よろしい。遠慮なく食べさせてもらう。」←
そして何故かめちゃくちゃ偉そうなラキ。
キラはラキが言う前にすでに食べ始めている。←
そしてギンのトウモロコシも奪っている。←
キラ「おばあさん!どれもすっごく美味しいね!」
おばあさん「あら、ありがとう。喜んでもらえて嬉しいわ。」
ギン「そうだろ!おばあさんが作るのはどれも美味いんだ!」
ギンはあえて一連の出来事には突っ込まないらしい。
葉っぱももうとって詰め込むように食べている。
本当に何のための葉っぱだったのか。
テーブルにあったものを全て食べ終わった後ラキが口を開いた。
ラキ「おばあさんは何でこんなとこに一人でいるんだ?」
おばあさん「一人で自然に囲まれながら過ごすのが好きなのよ~。」
キラ「本もいっぱいだね!」
おばあさん「小さいころから本を読むのが日課なの。」
ギン「名前なんて言うんだ?」
おばあさん「^^」
ギン「俺だけ通じないの悲しい!!!」←
そんなギンの様子を見てラキは勝ち誇ったかのように笑っていた。←
しかしギンはシュンとしていてラキに気づいていない。
キラ「お名前なんて言うの?」
おばあさん「あ、言ってなかったわね。私はエリー。〝元魔法使い″よ。」
キラ・ラキ「え、魔法使い?!」




