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平穏の終わり1
”ウィンドカッターⅢ!”
”ファイヤーウォールⅢ!”
互いの詠唱は同時だった。
各々の術が互いに打ち合い消滅する。
”サンダーボルトⅢ!”
間髪入れずに次の詠唱を行う。
本来は僕が扱えない属性の術。
”火・水・雷・風の4種類のエーテル属性うちの二種類の属性を持っている”
しかし僕にこの原則は適応されない。
そう作られたからだ。
これが僕がオリジナルに勝っている利点でもある。
しかし魔源の消費もそれだけ早い。
”マジックシールドⅢ!”
雷を打ち消してレイが僕から距離をとるように後方へと跳躍する。
”バブルボムⅢ!”
着地のタイミングを狙い放つ。
「っ!」
明らかにレイの表情が強張る。
僕はその隙を逃さずに一気に距離を詰める。
――
”アイスニードルⅢ!”
至近距離から氷の刃を放つ。
この距離なら!
――ガキン!
えっ?
氷の刃は見えない障壁に防がれ弾かれた。
そんな、いつの間に……
一瞬が永遠のように静止している。
レイの瞳はこちらを捉えている。
――やられる。
直感的にそう思った時だった。
”サンダーボルトⅢ!”
二人の間に雷が炸裂した。
パリン!
先ほどの障壁に裂け目が出来る。
そして僕は……
”真実を見てしまった”




