夢から覚めて3
ゴクリ……
生唾を飲み込む。
答えはすぐそこにある。
しかし、搾り出そうとしても声がでない。
嫌な汗が額から滴る。
「今ならまだ、平穏なままでいられる。 それでもお前は――」
「知りたい、僕は答えを出したいんだ。」
それが、やっと搾り出せた返事だった。
しばらくの沈黙が続く……
先に沈黙を破ったのはレイだった。
「境界移動は知っているな……?」
僕は頷いて答えた。
――境界移動
それは時空龍達によって禁忌とされる秘術。
その秘術を以て、境界線の向こうにあるとされる別世界に行くことだ。
しかし何故今それを……
「私と奴は、境界移動してこの世界に来たんだ。」
奴……?
「奴、黒島は――」
ドクン
大きく心臓が跳ねる。
あまりにも意外な名前が出てきたからだ。
「私と同じ世界から来た。」
一瞬俯き、一呼吸置いてから話を続ける。
「初めは自分の世界に帰る事だけを考えていた。」
――だが
「奴は、この世界の知識を得るたびに野心に膨れ上がらせた。」
ドクン、ドクンと心臓が高鳴る。
「そして――」
”自分の世界を支配しようと考えた”
「そのためには手駒が必要だ。 そのために奴は実験を始めた。」
「実験……?」
「そう、最強の兵士を作るための実験だ。 お前も気づいてるだろ?」
ドクン……ドクン……
そあの研究所が……
そうだ、僕は知っている?
「R計画の実験体7号――それが、お前だよ葉助。」




