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光の剣3
「――助!」
誰かの呼ぶ声で目が覚める。
「葉助!」
「あぁ、レイか……」
目の前にはレイの顔があった。
涙に濡れ、俺を心配そうに見つめながら俺の名前を叫んでいた。
「葉助! 私がわかるか!?」
「あぁ、分かるよ。」
「このっ、また無茶して!」
また泣かしてしまったな。
涙を拭おうと右手を上げようとするが、動かない。
「あれ……?」
確かに動くわけがなかった。
――肩から先が無いのだから。
おそらくは、あの光で吹っ飛んだのだろう。
奴を倒せた代償とでも言うのだろうか。
「出血は止めたが、あいつが来るまでは大人しくしていた方がいい。」
「銀華さんも、無事だったんですね。」
「ある意味ではな……」
銀華さんも全身傷だらけで、満身創痍という様子だった。
それでも、生きていてくれてよかった。
「葉助、私に言いたい事があるんだろ?」
「あぁ、あるよ。」
「聞かせてくれ。」
俺は瞳を閉じ、一呼吸置く。
今までの事が走馬灯のように思い浮かんでは消えていく。
「レイ。」
「……なんだ?」
そうさ、俺はずっと――
「愛してる。 俺と結婚してくれ。」
「――その言葉を待っていた。」
俺の戦いは終わった。
それは誰に語り継がれるわけでもない、名も無き戦士の物語。
しかし彼は世界を救ったのだ。
その真実を知る者は、ごく少数のみである。




