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セレニティア4

「今、時空龍って――」


「うん、私もそうなんだ!」



笑顔で語る彼女は、自分が時空龍だと言った。

それなら先程の説明はつく。

しかし、この世界にも時空龍は来訪していたのか。



「おとーさんはりゅーだけど、おかーさんがじくーりゅーだったって言ってた!」


「そ、そうなのか。」



”りゅー”って言うのはよく分からないが、どうやら母親が時空龍のようだ。

となると、黒翼さんの奥さんは時空龍か……

ならこの子はハーフなんだな。

見た目は普通の子供と変わらないのに。



「で、おにーさんはじくーりゅー?」


「俺は違うよ。」


「えぇ、だっておにーさんキラキラだよ?」


「――そのキラキラってどういう意味?」


「んとね! 緑とー赤とー、色んな色でキラキラなの!」



緑? 赤?

色の事だろうと予想はつくが、何を意味しているのかは正直分からない。



「わかんないかなぁ、まほー使う時にキラキラつかうでしょ?」


「あ、魔源(マナ)の事か。」


「それー! おにーさんは鈴と同じでキラキラいっぱいだから同じだと思ったのに。」



大体納得した。

つまり色とはそれぞれの属性の魔源(マナ)の事だったのか。

それにしても色か……



「君は魔源(マナ)が色分けで見えるのかい?」


「えぇ、おにーさんはみえない?」


「俺にはわからないなぁ。」


「うっそだぁ、目で見るんじゃないんだよー!」



彼女が真剣な眼差しで言い寄ってくる。



「じゃあどうやって見るんだ?」


「感じるの!」



笑顔で答える彼女は、俺には眩しすぎた。

感じるねぇ、そんな簡単な――待てよ。


そもそも、なんで俺は水と風は負担が軽いんだ?

元々使い慣れてるからだろ?

慣れてるからそこまで意識してないって事だろ?


感覚で見るって、同じ事なんじゃないか?

無意識下で魔源(マナ)を収束出来るようになれば、体の負担も減らせるようになるんじゃないのか?



「――頑張って練習してみるよ。」


「なら私がせんせーするね!」


「あぁ、頼むよ先生。」



――結局そのまま、黒翼さんが戻るまで小さな先生に思った以上の授業を受けさせられる事となった。

~セレニティア~

境界に存在する世界の一つ。

元々は存在しなかった世界だが、ロキアでのウォルニアの乱で創世剣が使われた影響により生まれた特殊な世界である。

ゲートと呼ばれる装置により、ロキアとは自由に移動が可能となっている。

ウォルニア国王の命令で、管理者としてボルドー・リヴァイアスが現地での統治をしていたが、放火事件で一家全滅している。

原因不明だが、ゲートが安定せずにロキアとの行き来が不可能な状態になっている。

現在の管理者は、代理としてセイントガルド市長が務めている。

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