↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/104

内戦のフロンティア2

 城へと続く大通りには兵士たち陣を敷いている。

 その先頭には俺と三人の英雄、そのほかに兵士が四、五人居るだけだ。


「大丈夫ですか?」


 アイリさんが心配して俺に声をかけてくる。


「どうなんだろ、こんなことを経験したことはないから、正直なところ分からないってのが正解かな?」


「そうですか、では戦いの先輩として一言申し上げます―――戦場では迷うな」


 アイリさんは力強くそういった。


「ふぅ、分かったよ」


 多分俺には迷っている余裕なんてないと思うけど。


「まぁお兄ちゃんは初めてだし、しょうがないよ。しょうがないから僕が守ってあげるよ」


「主は大丈夫。主もそこそこ強いし」


 そこそこですか……一応俺、爺意外には負けたことないんだけどな。まぁ俺より強いやつがたくさんいるってことに感謝しよう。


「まぁ雑談はそこらへんにしましょう。では王よ、この作戦のおさらいをします」


 そんなことを話していると、クラウザーさんがやってきた。


「ああ、分かってるよ。俺と英雄三人と、少数の兵で相手の陣を一点突破。城に突入、そうしたら脇道それずに相手の頭を取りに行く。これでいいだろ?」


「ええ、でもこんな作戦二度としませんからね、こんなの英雄三人が居ても無茶な作戦です」


「分かってるよ。俺でも無茶なのは分かってるし。というかこんなの作戦なんて言えないただの力技だしな」


 相手の主力が王国軍なのも幸いだな、この国では英雄たちは敬服すべき人間だし、相手の剣も鈍ることだろう。


「ふぅ、あなたにも後方で待機していて欲しいんですがね」


「それは無理だ。俺はそんな王にはなりたくない」


「ふぅ、分かりました。もう今更作戦を変更してもしょうがないですし、《閃光》に勝ったその実力見せてもらいますよ」


「おう、まかせとけ」


「ではそろそろ行きましょうか」


「ええ、ではマスターお願いします」


「え? 俺がするの? これはクラウザーさんがやった方がよくない?」


「何を言っているのです? 私なんかでは力不足ですよ。こういうのは王様がやらなくては」


 何かを楽しむようにクラウザーさんが言う。


「そうです。マスターお願いします」


 俺は兵士たちの方をみる。みんなが何やら期待の目を俺のことを見ている。


「はぁ、もうここまで来たら逃げられないよな」


 俺は意を決して、声を張り上げる。


「ここは何処だ? ここは誰の国だ?」


「「「我々の国だ!」」」


 兵士たちの地をとどろかすような声が響く。


「そうだ。だから守らなければならない! 自分たちの国を、仲間を、家族を!」


 兵士たちが武器を地面に打ち付けながら叫ぶ。


「「「国を! 仲間を! 家族を!」」」


「そうだ! 守ってもらおうだなんて思うな! 兵なら自分で守り通せ!」


 俺は拳を城に向けて叫ぶ。


「我々の街をこんなにした者はあそこに居る! さぁ今から奴らを倒しに行くぞ!」


「「「おう!!」」」


 そうして俺たちは進撃を開始する。鉄壁の要塞に向かって。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。