内戦のフロンティア2
城へと続く大通りには兵士たち陣を敷いている。
その先頭には俺と三人の英雄、そのほかに兵士が四、五人居るだけだ。
「大丈夫ですか?」
アイリさんが心配して俺に声をかけてくる。
「どうなんだろ、こんなことを経験したことはないから、正直なところ分からないってのが正解かな?」
「そうですか、では戦いの先輩として一言申し上げます―――戦場では迷うな」
アイリさんは力強くそういった。
「ふぅ、分かったよ」
多分俺には迷っている余裕なんてないと思うけど。
「まぁお兄ちゃんは初めてだし、しょうがないよ。しょうがないから僕が守ってあげるよ」
「主は大丈夫。主もそこそこ強いし」
そこそこですか……一応俺、爺意外には負けたことないんだけどな。まぁ俺より強いやつがたくさんいるってことに感謝しよう。
「まぁ雑談はそこらへんにしましょう。では王よ、この作戦のおさらいをします」
そんなことを話していると、クラウザーさんがやってきた。
「ああ、分かってるよ。俺と英雄三人と、少数の兵で相手の陣を一点突破。城に突入、そうしたら脇道それずに相手の頭を取りに行く。これでいいだろ?」
「ええ、でもこんな作戦二度としませんからね、こんなの英雄三人が居ても無茶な作戦です」
「分かってるよ。俺でも無茶なのは分かってるし。というかこんなの作戦なんて言えないただの力技だしな」
相手の主力が王国軍なのも幸いだな、この国では英雄たちは敬服すべき人間だし、相手の剣も鈍ることだろう。
「ふぅ、あなたにも後方で待機していて欲しいんですがね」
「それは無理だ。俺はそんな王にはなりたくない」
「ふぅ、分かりました。もう今更作戦を変更してもしょうがないですし、《閃光》に勝ったその実力見せてもらいますよ」
「おう、まかせとけ」
「ではそろそろ行きましょうか」
「ええ、ではマスターお願いします」
「え? 俺がするの? これはクラウザーさんがやった方がよくない?」
「何を言っているのです? 私なんかでは力不足ですよ。こういうのは王様がやらなくては」
何かを楽しむようにクラウザーさんが言う。
「そうです。マスターお願いします」
俺は兵士たちの方をみる。みんなが何やら期待の目を俺のことを見ている。
「はぁ、もうここまで来たら逃げられないよな」
俺は意を決して、声を張り上げる。
「ここは何処だ? ここは誰の国だ?」
「「「我々の国だ!」」」
兵士たちの地をとどろかすような声が響く。
「そうだ。だから守らなければならない! 自分たちの国を、仲間を、家族を!」
兵士たちが武器を地面に打ち付けながら叫ぶ。
「「「国を! 仲間を! 家族を!」」」
「そうだ! 守ってもらおうだなんて思うな! 兵なら自分で守り通せ!」
俺は拳を城に向けて叫ぶ。
「我々の街をこんなにした者はあそこに居る! さぁ今から奴らを倒しに行くぞ!」
「「「おう!!」」」
そうして俺たちは進撃を開始する。鉄壁の要塞に向かって。




