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《Aeterna・Memoria》アエテルナ・メモリア 改訂版  作者: 黄金餅
外典 謀れや兎、その毛並みは白くとも
1/11

プロローグ

拙作はアエテルナ・メモリアの改訂版です。

なお、改訂作業が終わった時点で改訂前のアエテルナ・メモリアの方へ全て移行し拙作は削除されます。

『Dear ────

これからこの世界で生を授かる君たち。


多くは語らないけれど、少しだけ言わせてほしい。


この星は、太古の昔─、とある者達によ─て──と名付け─れた。


そう─付けた(バカ)達は、遥か昔に、「──ア」と呼─れる─明を作─出した。


そして、─の人類─、─の人─も。人々は、あら─る脅威に抗ってき─んだ。


例─ば、〈ユ─オ─〉─、そ─頂点─座す──体の〈─リム─〉も。


遥─古─から受─継──る想─も、こ─星の気─ぐれ─。


[エラー]


[バグを検出]


[…………]


[復旧完了]


[再生します]


人々は、それら全てに抗い、打ち勝ち、負けてきた。


ならば。


あなたはこの世界で何を成す?


あなたはこの世界で何を得る?


何処(いずこ)から現れ、吹く風に揺らぎ、いつしかいなくなり、またどこかで現れる君たちは。


身命を賭して剣の道を進み、いずれ剣へ至る?


思うがままに魔法を操り、その深淵へ踏み込む?


争いには身を置かず、緩やかに流れる時を憂う?


遥かな太古の文明の答えを求め、遺跡へと入る?


この星の未知を知るため、新たな場所へと進んでゆく?


自由に生きて。何も縛るものはない。


[エラー]


[エラー]


[エラー]


[この音声は再生できません]


[認証コードを要求]


[エラー]


[認証コードの要求を取り消し]


[一部音声データ再生の許可を確認]


[再生します]


最後に。


何度でも言う。自由に生きて欲しい。


紡いで、刻んで欲しい。あなたの生き様を。


P.S.:[削除済み]


遥かな過去へ想いを馳せ、遥かな今より想いを込めて。

                                  R.A.』


《Aeterna・Memoria》 オープニング



◇◇◇



「よっしゃー!!」


パソコン画面を見て、俺は歓喜の声を上げた。


【抽選結果】ご当選のお知らせ

凰 透真様

《Aeterna・Memoria》の第10回抽選販売に当選されました。

以下の項目から、注文内容を確認し手続きを完了させてください。

[今すぐ手続きする >]


今、日本中で大ブームとなっているのがこのゲーム《Aeterna・Memoria》だ。

世界観としては、古代、と呼ばれる時代に今の文明とは異なる文明があり、それが滅んで6000年後がこのゲームの舞台。

ゲームとしては、要するに、最近増えてきた魔王のいないRPGそのもので、代わりにこのゲームには〈ユニオン〉、〈プリムス〉というのがいるそうだ。ユニオンはどれだけいるのかわからないが、プリムスは判明しているだけで3体いて、色々と文献やらなんやらを調べまくった結果おそらく7体いるらしい。がんばれ考察クラン。確かあったはずだ。

そして、そのユニオンやプリムスを倒すと強大な力を得られるのだとか。生憎全て聞き齧り(主に妹の話の)であるためそこまで詳しくは語れないのだが、まあとにかく、俺はそんな超大作の抽選で見事に当たったという訳だ。


いやー、兄貴と妹の煽りに耐えた甲斐があった。みんなで応募したら俺だけ当たらないんだもん。びっくりだね。

とまあ、そんなことがあった訳だが俺も今日から《Aeterna・Memoria》デビューだ。悔しくて見ないようにしていたけどやっぱり気になって見ちゃった解説のサイトをもう一度、今度はウッキウキのワックワクで読んで、VR機器にソフトを入れて、と。


ログイン。


視界が暗転して、気がつけば何もない真っ白な空間にいた。次の瞬間、ブンッとウインドウが開く。

まずはプレイヤーネームの設定、あっでも他のやつからも始められるのか。まあいいや、プレイヤーネームは……


「ルアン、と」


これは鳳凰の別名だ。鳳凰が出てくる理由は俺の名前が(おおとり)透真(とうま)だから。苗字を参考にしたわけだ。

もう一つ、なぜこんなに凝っているかというと、兄貴も妹も、自分の名前の中に入っている漢字をペルシャ語やら何たら語やらに変えて、プレイヤーネームにしていたからだ。一番腹立つのはそれが自前の知識であることなのだが、何でそんなのが当たり前に知識に入ってるのか理解に苦しむ。これだから頭のいい奴は嫌いだね。


それはともかく、職業選択、キャラメイク、装備選択、どれから始めようか。まあキャラメイクをしないことには装備も選択できまい、キャラメイクでいっか。


「お、やっぱこれも現実の顔使えるのか。ありがたいや、キャラメイク面倒くさいけど、やるとなったら凝っていきたいからなぁ」


万年美術3の俺の底力、見せてやるよ。

背を高くして、型おあたりをゴツくして、鼻を高くして、あっ気持ち悪いわ、他のところから変更しよ。目元をいじって………


…………


よし、こんなもんか。できたのは、成人男性の平均よりかは背が高い細身の男。これすごいよ、顔を自分のものにできるゲームは多かったけど、まさか年齢もいじれるとは。おかげで違和感がななくなった。目は黒、髪も黒。仮決定、と。次は職業選択。ここで迷うことはもうない。なぜって俺はすでに目指すべき道を見つけているからな。


「どこにあるかな」


お、あった。


……

剣士(片手剣)

剣士(両手剣)

剣士(双剣)

剣士(二刀流)

剣士(小剣)

槍使い(十字槍)

……


剣士(二刀流)を選ぶ。やっぱり二刀流は男の夢だ!まあ、実を言うと宮本武蔵よろしく二刀流の侍、とか二刀流の武士、とかがやりたかったのだが、攻略サイトを見る限りそんな職業なかったから泣く泣く剣士(二刀流)に。


だが諦めるのはまだ早い、最近アップデートで追加された大陸があるらしいのだが、その大陸はかなり日本を意識された作りなんだとか。頑張って強くなろう。仮決定。


ちなみに、このゲームでのジョブの階級は、初級ジョブ→中級ジョブ→上級ジョブ→最上級ジョブってな感じだ。

例えば剣士を選ぶと、剣士→剣豪→剣聖→剣王になっていく。例外もあるらしいけど。

そして、最上級ジョブは条件がクッソ厳しい上に基本的に1人しかなれないから最上級ジョブについているやつは上級者ばかりだ。必要レベルは、中級ジョブにつくには50レベル、上級ジョブにつくには100レベル、最上級ジョブにつくには200レベル必要らしい。だから、もともと最上級ジョブにつける人が少ないのに、基本条件が高すぎてさらにつける人が減っている状態だ。さらに、ジョブにはメインとサブがあって、サブジョブを使えるようになるのも50レベルからだ。


閑話休題。


あとは装備やらの変更か。これによると、まず初期状態の装備は選んだ職業によって異なるのだが、それを売却することによってお金を受け取ることができ、そのお金で新しい装備を買うもよし、半裸の覚悟を決めとっておくも良し、武器を購入するもよし、と言うことらしい。ただまあ俺は半裸にはなりたくないため、普通にこのままにしておく。


あと地味に驚いたのは装備のバリエーション、ピエロの衣装やらニワトリの覆面やら……運営もなかなかやるねぇと思っていたらピエロはプレイヤーが作成したもので、それを格安にすることでこの初期設定画面で売ることができるらしい。





ニワトリは?










さーて、準備は整ったァ!



さっき何かあったけな?ボクナンニモワカンナーイ。



[最終決定]を押すと、俺の体が今のところ他のゲームとそこまで変わらない顔の(ルアン)へと変化する。



それでは、念願のアエメモの世界へいざ行かん!!


拙作は他の作品の影響を結構受けているので、「これパクリじゃね?」みたいな感じの設定が出てくるかもしれないのですが、名称や細かい設定などは変えていますので、あくまでリスペクトを込めたオマージュとして楽しんでいただけると幸いです。

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