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第2話 さようなら、今までありがとう

「こっちからの反応が強いわ!」

そう言ってきたのは路地裏。そこには数十人はいる悪魔に操られた人たちが。

「今夜はやけに固まっているわね。悪魔が群れで行動するのは少ないはずなのに……

二人は危ないから雪といてね。

雪、二人を頼んだわよ」

雪はコクリと小さく首を縦に振った。

すると、3人がこっちに襲ってきた。

「んもう、疲れてるんだから少しは休ませてちょう、だいっ!」

バシュツ、バシュツ、バシュッ

すると、さらに大人数が襲ってきた。

「んもう、人数が多いわよっ!」

そう言って、アズル液が入っている瓶を取り出しスピリアに取り込ませると、また矢を全部敵に当てた。

「雪、あの瓶なに?」

「あの瓶はアズル液のストック用のやつよ。スピリアに入るアズル液には限度があるから、保管用としても使えるし何かあった時用に持ち運ぶ事も出来るのよ」

「便利~」

と、感心している間に芽衣さんはその場にいた敵を全員倒していた。

「あぁ、もうアズル液のストック、ラスト1本しかないわ」

そう言った途端、魔人のフィールドに囲まれた。

「.........つ!なんで? スピリアは反応していないのに」

誤作動? また、ブワッと何か嫌な予感がした。それも無理やり振り切った。

「とりあえず、先に進みましょう。魔人を倒したらフィールドも解除されるし、きっと大丈夫よ!」

そう明るく振る舞っていたけれど、私は見逃さなかった。弓を持っている芽衣さんの手が少し震えていたことを。きっと、怖いんだ。

奥の広場まで行くと、見たことないほど大きい魔人がいた。

「どれだけ魂を奪ったらこんなに大きくなるのかしら...........

二人はいつも通り雪と一緒にいてね。必ず倒してここに戻ってくるから!」

私は思わず、「行かないで!」と言いそうになった。

だけど、何かが喉につっかえていて言えなかった。

「魔人っ! 私が相手よ!」

そう言って、芽衣さんが何回も攻撃を繰り出すけれど魔人にはあんまり効いていない。

すると、「あっ!」と言って芽衣さんが転んでしまった。芽衣さんは咄嗟に障害物にかくれた。

「芽衣さん、何があったの?」

「魔人の攻撃が足に当たったのよ。魔人の攻撃はね、魔力じゃ回復しにくいの。大丈夫かしら...........」

芽衣さんはアズル液の瓶のラスト一本をスピリアに吸い込ませて戦っていた。

そして、戦いが終盤に差し掛かっていた時に芽衣さんに異変が起こった。

「あれ、矢が打てない。なんで? あっ」

次の瞬間、芽衣さんは黒いモヤに包まれ瞬きをした瞬間芽衣さんがいた場所には誰もいなかった。

「雪、芽衣さんどうなっちゃったの?」

雪は返事の代わりに、辛そうに下を俯いただけだった。

すると、後ろからカツ、カツ、と靴の音がした。

「怜、ちゃん?」

「あいつを仕留めるのは私よ。危ないから下がってなさい」

そういうと、槍で一突きで魔人を倒してしまった。

そして、フィールドが解除された。

「ねえ、怜ちゃん! 芽衣さんは? 芽衣さんはどうなったの?」

「芽衣は、この世からいなくなった。そして、誰からも思い出されなくなる。そして、あなたも、いずれ芽衣のことを忘れるわ」

「私は忘れないわ!芽衣さんのこと、あんなに一緒にいたもの!」

「なら、あなたのお友達に確かめてみるといいわ。すぐにわかるはずだから」

そう言って、怜ちゃんは行ってしまった。

怜ちゃんの言っていたことが本当か確かめるために望に訊いてみた。

「望、望は芽衣さんのこと覚えてるよね.........?」

少し、間があったあと、

「ごめん、穂乃花。芽衣さん、って誰だっけ?」

「えっ..........? 芽衣さんよ、本当に覚えてないの.....?」

「うん、分からない」

心の何かがガシャンと割れた音がした。

望が覚えていないはずがない。

あんなに、残酷な最期を覚えていないはずがない。

念の為、雪にも訊いてみよう。

「雪、雪は芽衣さんのこと覚えているわね..........?」

藁にも縋る思いで聞いた。

雪は目を見開いて、

「どうして、どうして、芽衣のことを覚えているの..........?」

「え?」

小さい声で雪は何かを呟いたけれど、私には聞こえなかった。

「なんでもないわ。芽衣......? 誰のことかしら?」

雪、まで? 怜ちゃんが言っていたことは本当だったの.....?

『そして、あなたもいずれ芽衣のことを忘れるわ』

絶対に忘れない。私は何があっても芽衣さんのことは忘れない!

そう思って、帰宅した。

「雪、本当に芽衣さんのことを覚えていないの.....?」一緒についてきた雪に質問した。

「ごめんね、穂乃花。誰のことかさっぱり分からないわ。どんな人だったの?」

「えっとねーー、あれ、どんな人だっけ?」

「思い出せないってことは、たいした人じゃなかったのよ」

「違うわ!大切な人よ、なのに...........」

出てこない、名前も雰囲気も喋り方も........

「今日は色々な事があったから記憶が混同しているのかもしれないわね。ゆっくり休んで。私は葉のところに行ってくるわ」

「分かった。気をつけてね」

雪はニコッと笑って部屋から出ていった。

大切な人、なのに霧が霞んでいるみたいでよく見えない。

心がモヤモヤしていると、お母さんが仕事から帰ってきた。


???「ふふ、また一人消えた。この調子でいなくなれば地球は『B•G』のものよっ!」

こんばんは!

超ひよっこ作家の雪乃めぐみです!

芽衣さん最期残酷でしたね、、、

最後の声は一体誰なんでしょうか……?


次回は明日の19時ごろに投稿する予定です!

前後する可能性もあります。

続きが気になる方は、ブックマークをして待っていただけると嬉しいです!

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