042、ゆがみ利用禁止法
AI作成
クレイヴァーは総合センターの端末に向かい、全国家通信網を通じて告知文を送信した。
『時空管理局及び関連ギルドの連名による告知――本日より、全てのゆがみ利用を一切禁止する。違反した場合は法に基づき処罰する。国民は速やかに遵守されたい。』
画面越しに、各地区の管理局やギルド支部で告知を受け取った職員たちがざわめく。
ギースは机に拳を置き、深く息をついた。
「……やれやれ、商売は大幅に制限されるが、世界崩壊のリスクを考えれば仕方ないな」
ミックは罠や捕獲の道具を確認しながら、仲間に向かって言う。
「野生動物の対策は根本から見直さないとですね。ちょっと大変ですが、やるしかない」
アロンソは武具庫を一瞥して肩をすくめた。
「治安維持部との連携、注意して調整するしかないな」
一方、セシリアとハーフバルは中央管理室で国民への周知計画を検討していた。
「混乱を最小限にするため、段階的に情報を伝えた方がよさそうですね」
「ええ、まずは大都市、次に地方都市、最後に村落単位で」とハーフバルが応える。
治安維持部のホムラは、現場での秩序維持の計画を立てる。
「まずは違反が起きそうなポイントを押さえて、巡回強化だな」
アキバスは調査部の部屋で、タイチの作業を確認していた。
「タイチ、USBメモリのデータ解析は進んでいるか」
「はい部長、全てのデータを確認し、必要な情報は抽出しました」
「よし。支部長に報告する前に、解析結果をまとめておくんだ」
こうして、国全体が前例のない緊急措置に対応するため動き出した。
ゆがみ利用の停止は、日常や経済活動に大きな影響を与えるものだったが、終わった世界の調査で得られた知見は、それ以上に重要であった。
アキバスは窓の外を眺めながら思った。
『もしあの世界の仮説が正しければ、今動かねば取り返しがつかない……。国民も、ギルドも、管理局も――全ての手を打たねば』
総合センターの内部は忙しなく動き、同時に静かな緊張感が漂っていた。
この日から、アングリアの国家運営は、新たな秩序とともに再構築されるのだった。
短いですが、アングリア編での出来事はここで終わりです。
裂け目の原因と、ゆがみ利用による世界崩壊の可能性。
これを知った時空管理局及びアングリアの住民たち。世界が動きますね、これは……。




