026、荒野の屋敷で過ごす人たち
AI作成、セリフ筆者
荒野を渡りきると、視界の先に壮麗な砂の屋敷が現れた。
風にさらされた砂粒が陽光を受けて金色に輝き、屋根や柱もすべて砂で形作られている。
「ここが我が居城だ」
ヘルガイトの声が低く響く。荒野の静けさに重なるように、その存在感は圧倒的だった。
「わあ、すごい! 砂でできたお屋敷だ!」
和美は目を輝かせ、手を砂壁に触れる。
さらさらと崩れる感触は、だが手応えと軽やかさを同時に持っていた。
「おかえり、みんな。それと、お客様ね。私はラジリー。中に案内するわ」
スライムの少女が柔らかな体を揺らしながら声をかける。
「ありがとうございます」卯月は頭を下げた。
居間に入ると、くつろぐ三人の女性の姿があった。
「ラジリー、その人達、誰?」
毒ガスの少女ピーゼンが、興味深げに問いかける。
「ピーゼンさん、コーエンさんが仰っていたお客様ではないですか?」
枯れ木の化身、妙齢の女性トスクが落ち着いた声で応じる。
「え、そうなの? でも見た目普通の魔族だよ?」
ゾンビの少女サキが不思議そうに首をかしげる。
「ほらほら、みんな。自己紹介して」
ラジリーが柔らかく促すと、三人は順に名乗った。
「はじめまして。わたくしの名はトスクと申します」
「私はサキ。ちょっとまっててね、料理作ってきますから」
「ピーゼン。よろしく」
和美とイザヨイも自己紹介する。
「私は橘和美」
「神楽イザヨイです」
卯月も静かに一礼した。
「月代卯月と申します。よろしくお願いします」
クーがサキに声をかける。
「サキ、私も料理手伝う」
「うん、お願い。クーちゃんいるとすごく楽だから助かるー」
ディルが落ち着いた声で、卯月に尋ねた。
「さて、と。卯月さん。何用でこのような荒野に来られたの?」
「あてのない旅をしていました。進路は東とだけ決めていましたので」
和美は言葉を添える。
「大事な町を守るために町を出た」
コーエンは静かに頷く。
「……なるほど。町を守るために。何があったかは聞きませんわ。内に秘めた思い、確かに受け取りました。よろしければ、ここを我が家と思って過ごしてくださいね」
「ありがとうございます」卯月が微笑む。
和美はディルに目を向けた。
「ねぇディルさん。あなたは、とても強いね」
ディルは肩をすくめる。
「ん? まあ、この中では強い方ではあるな」
「後で私の型を見てもらってもいい?」
「構わないぞ」
「私も見てもらっていいですか?」イザヨイも手を挙げる。
「ああ、大丈夫だ」
卯月は笑みを浮かべ、手元の食材を見つめる。
「それじゃ、私は料理組に合流して食材の集め方や調理の仕方を学ぶとしますかな」
トスクも穏やかに応じる。
「素晴らしい心がけですね! 私はすっかりくつろぐことに慣れてしまいまして……」
ピーゼンは楽しげに言う。
「トスクは私と会話してればいいの。トスクの話、いつも面白いから好き」
ヘルガイトは居城の中央に立ち、胸を張る。
「な? いい居城だろ?」
卯月も頷く。
「ですね」
砂の屋敷の中は、不思議な安心感に満ちていた。
荒野の過酷さは一切感じさせず、むしろ魔族たちが生き生きとくつろぐための空間として完成していた。
三人はこの場所で、新たな学びと出会いの時間を過ごすことになるのだった。
荒野組全員集合! ここで出会ったことで3人の運命は大きく変わっていきます。




