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ラスティア群像劇~第2章~  作者: niseimo38
第2章~和美とイザヨイ、二人の神童~

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024、荒野での出会い

AI作成、セリフ筆者

森林を抜けると、視界は一気に開け、茶色と黄土色の広大な荒野が広がった。

風が乾いた砂を巻き上げ、遠くで微かに砂粒が光る。

空気は厚く重く、森の湿気とは違う肌を刺す乾燥を伴っていた。


「このあたりから荒野になるわ。気をつけてね」

卯月の声が、乾いた風にかき消されないように柔らかく響く。

和美は立ち止まり、周囲に意識を巡らせる。

「このあたり、なにか気配がする……」

イザヨイも耳を澄ませ、砂の匂いや微細な風の変化を感じ取る。

「和美もわかる? なにかいるよね」

卯月は首をかしげる。

「んー、私には見えないけど、二人が言うなら何かいるのかもね」

和美は卯月に目を向けた。

「ねえ卯月さん、しばらくここで待ってていい?」

「ええ、構わないわよ。そのために食料を大量に持ってきたんだもの」

卯月は微笑みながら、リュックから魚の干物や漬物を取り出す。

三人は軽く食事を摂り、時が過ぎるのを待った。


しばらくして、周囲の砂が少しずつ集まり、空気の揺らぎが濃くなる。

やがて中から、砂の粒子でできたかのような美しい女性の姿が浮かび上がった。


「はじめまして。私の名はコーエン。この荒野の管理をしている者よ」

柔らかい声。だがその瞳は一切揺らがず、砂の大地を支配するような静かな力を感じさせた。


「こんにちは、コーエンさん。私は橘和美」

和美は一歩前に出て、頭を軽く下げる。


「私は神楽イザヨイです」

イザヨイも同じく挨拶し、刀を帯びた姿勢は崩さない。


「はじめまして。私は月代卯月と申します。コーエンさんはどのようにこちらへ?」

卯月は落ち着いた口調で、女性を見つめる。


「砂があれば、どこへでも」

コーエンの言葉は簡潔で、しかし全てを含むように重みがあった。


和美は少し微笑み、問いかける。

「ねえコーエンさん。ここ、安全だね」


コーエンは優雅に微笑む。

「うふふ、裂け目が多いのに安全だなんてよく言えるわね」


和美は目を細め、確信のこもった声で言った。

「だってコーエンさんの目、全く不安に揺れてないんだもん」


コーエンは視線を和美に向ける。

「……和美さん、といったかしら。あなたは、人を見抜く才があるようね。そう、私たちが安心して暮らせるのにはちゃんと理由があるわ」


卯月は少し間を置き、声を落ち着かせて尋ねる。

「案内してもらうことって出来ますか?」


「ええ、もちろん。そのためにわざわざ来たのですから」

砂の化身は微笑み、地面の砂が柔らかく波打つように揺れ、荒野の中で道を示す気配を漂わせた。


荒野に入り、砂の化身コーエンさんと出会います。

彼女の案内で荒野を進む3人。その先で待つものとは?

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