コラボ「バスタリアン・バスターズVSチーム・帝国城摂政」(前篇)
《※これはbakuさんの「私、膨乳します!」。そして「超乳戦隊ニュウ・ギガレンジャー」の二次創作です。
時間軸的には、ニュウ・ギガグリーンの眠田佐美とナッノ博士が沖杉留子達に出会う前のお話です》
私の名前は五泉美里。
異常なまでに膨乳を愛する私は、ある日友人である千代柔華が暴走した膨乳生命体――――通称、バスタリアンに襲われている現場に遭遇する。
私はビーネの力を借りて膨乳スーパーヒロイン、バスタリアン・バスターズとして、膨乳を楽しみ、膨乳で遊び、そしてバスタリアンから人を守るために活動を続けている。
――――この日もまたいつものように、バスタリアンに襲われている女性を助けるために活動をしていた。
「「バキューム・インフレーション!」」
『GUGAAAAAAAAA!』
私と柔華の2人がバスタリアンを追い出すと、先程まで巨大な乳房の塊だった女性がぐぐっと縮み始めていた。大きく膨らんでいたその乳房はぐぐっと私達の方に引き寄せられていくと共に、私達は自分達の勝利を確信していた。その油断があったからなのだろうか?
『MARU、MARUMARU!』
「「なっ……!?」」
女性と融合していたバスタリアンの一部は身体から離れていき、ぼよんぼよんと揺れながら私達2人から逃げ出していた。
「……にゅ、柔華ちゃん? あのバスタリアン、逃げてますよ!?」
「すっ、すぐに胸の大きさを戻して追い掛けましょう」
私と柔華の2人は胸の大きさをぐぐっと動かしやすいように縮ませながら、大きな胸で跳ね揺らしながらバスタリアンの逃げて行く方向を追っていた。
バスタリアンは私達に追いついて欲しくないのか、こちらが通りづらいような裏道を逃げていた。
「あのバスタリアン、いったいどこに逃げるつもり……?
ここの先は、確か行き止まりだったはず? なにか考えがあるのかな?」
「いや、バスタリアンは暴走する膨乳生命体……考えは、ないと思います」
『MARU! MARU!』と、そうやって慌てて逃げるバスタリアン。
もうすぐ行き止まりかと思っていたら、行き止まりに1人の女性が居た。
私達の胸を大きくしたくらいの爆乳を持った褐色の肌の眼鏡をかけた女性が居た。その手にはサラシが巻かれた長い杖を持っており、四季を感じさせる装飾が施されているその服装の女性は、バスタリアンを見るとニヤリと微笑みを浮かべていた。
「なるほど。どうやら私以外にこの膨乳生命体は、自分が生きたいと思ってるみたいだね。
それならば私以外の生命力を活かしてみましょうか?」
「いったい何を……!?」
「あの銃はなんでしょう?」
私がぽかんと疑問符を浮かべていると、その褐色の肌の女性は懐から銀色の光り輝く銃を構えていた。
そして彼女は『C』と書かれた真っ白なメモリを取り出して銃に備え付け、バスタリアンに向かって引き金を引いていた。
真っ白な銃弾の光はまっすぐバスタリアンへと放たれており、バスタリアンとぶつかって形が変形していく。
『バスタリアンロイド、バスタリアンロイド』
おっぱいだけであったその塊から雪のように白い肌の両腕両脚が飛び出して生まれ、さらに右腕が真っ白な砦の形へと変わり、背中に黒いバックパックのような物を背負っていた。金髪と藍色の瞳の顔を持つその女性は、自分の身体を見てびっくりしているようであった。
びっくりしているバスタリアンの変化したその姿は辺りを見回していて、その隣に銃を放っていた女性がバスタリアンへと近付いて来ていた。
「こ、これはなんだいマル? か、身体が!? し、しっかりとした身体があるマル!?
どっ、どういう事なんですかマル?」
「動揺しているようですね。まっ、この私、乳房帝国ネームネームと同等の力を持っているネームネームシェイドの手にかかったのです。私以外は揺さぶられるのは当然と言えますけれどもね。
――――バスタリアンロイド・キャッスル?」
バスタリアンロイド・キャッスルと呼ばれたバスタリアンの変異体は「バスタリアンロイド? キャッスル?」と言いつつ、ぼーっとしているようであった。
ネームネームシェイドと名乗った女は私達の顔を見て、クスリと笑いをこぼしながら罵倒するような視線でこちらを見ていた。
「なるほど、胸を弾ませてこちらに来るとは。
どうやら力は私以上ではなく、面白さは私以上と言ったところでしょうかね?」
「あなたは、いえあなた達は一体……」
「何者でですか?」
私はそう言いながら、ネームネームシェイドとバスタリアンロイドの2人を見ていた。
しかしその質問に答えていたのは、怪人の2人とは違う別人であった。
「――――胸を大きくするために活躍する悪の秘密結社、乳房帝国ネームネーム!
我々は貴様らの敵である膨乳生命体バスタリアンを手に入れに来たのだ! そう、この私の策でな!」
そうやって現れたのは、近未来的な全身銀色の服を着た超乳の持ち主。背中から黒ずくめの大きな翼、そして両腕は黒ずくめの長い手袋をはめており、服の真ん中には金色のダイヤルが付けられていた。
「そう、この私! 伝説の幹部、強奪鳥人チェンジバード様が自らの思念の力を用いて手に入れた『D』のメモリによって得た新たな力! 我が名は強奪摂政――――」
「ヤリソコネーター様。バスタリアンは既にバスタリアンロイドという怪人にしましたので、ここは一旦撤退するべきでしょう。私以外に聡明なあなたなら分かる事だと思いますがね」
「こ、こら! ユシー・ネームネームシェイド! 私の、そのくだらない名前を言わないで欲しいですよ!
――――とは言え、確かにそろそろナッノ様も来る頃でしょう。そろそろ逃げ出しましょうか。では、くだらない胸を見せつける2人組よ!」
「「く、くだらない胸を見せつける2人組!?」」
完全に舐めきった言葉に対して、私達は「むー!」とヤリソコネーターを見る。
しかしその時には、もう既に3人の怪人は消えていた。
「逃げられちゃいましたね……」
「うん、呆気ないほど……。
と言うか、あの2人が言っていた、ナッノ様って一体……だ、誰か来る?」
私達はこちらに来る気配に気づいて急いで、急いで縮小して、ぎりぎりの大きさまで縮んで相手が来るのを待つ。
そして現れたのは、おどおどとした女性とき然とした女性という2人組の女性達。
まずおどおどしながら現れたのは緑色のポニーテールヘアーの高身長の女性。ほくろと少しの垂れ目もあるが、Kカップで足も長く、着ている服も桃色の綺麗なワンピースを着こなした、まさにモデルのような女性。
その後ろでき然としているのは、銀色のストレートヘアーが良く似合う女性。黒縁の眼鏡をかけた、その女性は手にした赤いスマホをパチパチと操作していた。
「え、えっと確かこの辺に来たとあったんですが……」
「『トラップ』、どこにも居ないようだね。まぁ、それでもここで何かあったのは確かなようだね。
ともかくあのバカの1つ覚えのような、強奪摂政を捕まえるのに無謀な手段は取らなくても良い。なにせ、典型的な目立ちたがりですので」
おどおどとした女性は「でもでも……」と言っている中、き然とした女性はスマホをパチパチと動かして操作していた。小さく縮んでいた私達はどちらかがナッノという人なんじゃないかと思っていた。
「さて、また数年ぐらいは無事だろうが。この世界に長く居る訳にもいかないですしね。
ふっ、さっさと行こうか。『トラップ』」
「あぁ、そうそう」とき然とした彼女は懐からルービックキューブのような物体を取り出すと、それをカチャカチャと動かすとポイッとそれを投げていた。
投げられたそれは地面を転がりながら、隠れていた私達2人を捕まえていた。
「――――そこに居る2人に、話を聞かないとね。最も、縮む力を持つ人間が普通とは思えないけれども。
自己紹介がまだだったね。ボクの名前はナッノ。ただの、この世界を普通にしようとするナッノさ」
☆
あっさりと縮んでいた私達を見破られた私は、そのままナッノと『トラップ』――眠田佐美の2人を連れて、近くにある私の家へとやってきました。
私と柔華のバスタリアン・バスターズはと言うと、自分達の目の前で起きた事を淡々と説明していく。女の胸を膨乳させるという生命体であるバスタリアンの一部が逃げ出して、それがネームネームシェイドと強奪摂政ヤリソコネーターの2人がバスタリアンを怪人と変えていたことについて。しっかりとした眼で聞いていたナッノさんは、ふむふむと頷いていた。
「なるほど、理解しました。
とは言っても、君らの事情なんて本当に、誠にどうでも良いんだけれどもね。
乳房帝国ネームネーム、それは強奪摂政ヤリソコネーターが言っていた通り胸を大きくするための悪の組織です。『帝国(empire)』のメモリを使うネームネームシェイドを配下として手に入れた、「大きな胸を持つ者から奪う」という思考を持つ強奪摂政ヤリソコネーターは、この世界のバスタリアンを手に入れるという目的を持っている。
つまりは手軽に膨乳する能力を持ったバスタリアンを怪人として手元に置いて、この世界を蹂躙するつもりだったのだと思われるよ。ボク達はそれを追ってここまで来た」
「……で、です。そう言う訳、なのです」
「なるほど」と私は頷き、「難しい相手ですね」と柔華ちゃんも頷いていた。そしてナッノさんは言い終るや否や、佐美さんと共に立ち上がり部屋から出ようとする。
「あ、あのナッノさん? どちらに行くつもりですか?」
「なにって……情報交換は既に終わっただろう?
後はこちら側でやらせて貰う」
それでも一緒に戦った方が良い。私達はそうナッノさんに言うのだが、彼女は冷たい蔑んだ視線のように睨みながらつれない口調で喋っていた。
「――――足手まといは要りません。あなた達が戦っていたのは所詮はただ襲うだけの暴走生物。
知能のある人間と知能ない者と戦い方はそりゃあ変わって来る。
そんな事も考えもせずに、ただ自分の膨乳欲のみを優先させている2人組なぞに、たた胸を膨らませて満足してるならばどこか別の人と戦いたまえ。ネームネームの戦士は倒せませんよ。分かったら専門家の、対人戦専門の戦士である我々に任せなさい。そう、たったそれだけで良いのだから」
冷たく言いつつ、絶対来ない事を言明してナッノと佐美の2人は出ていた。
"膨乳欲のみを優先させている2人組"。
"胸を膨らませて満足しているだけ"。
その言葉に対して、私達2人は何も言えずに居たのでした。
☆
その後、道を渡って行く中で佐美はナッノに声をかける。
「え、えっとな、ナッノ様? 先程の人達に助けを求めも良かったのではないのでしょうか?
戦士として力があるように……思えましたが? す、少なくとも戦えるのは良い……と思ったんですが」
「それでも、だ。あいつらは元はバスタリアンと戦うのが使命のような戦士。それなのにネームネームの戦士と戦わせる責務はないだろうが。それくらい分からないか?
……こちらの問題はこちらが対処する、それが大人としての役割だ。勿論、このボクがやるのが大人の責務だがね」
そうやっていつものように悪態を吐くナッノ。佐美は「あ、相変わらず分かり辛い愛情です……」と言いながら、「はぁ~」と落ち込んだ声を出す。
「え、えっと、それじゃあメモリを貸してください。
私もギガレンジャーとして、戦士として戦わせてください! わたしならば戦士として対人戦も……出来るかと……」
その言葉にナッノは答えを出さずに、手を出して佐美に動かないように静止の指示を出す。佐美も理解したのか、その場で止まる。
「――――そろそろ出て来て良いんじゃないか、エンパイアシェイド?」
「失礼ですね、ナッノ様。名前を間違えて許されるのは私だけであって、私以外はしてはいけないのですよ。私の名前はエンパイア……ただの帝国というだけでなく、私の名前はネームネームシェイド。
そう、ネームネーム帝国と同等の力を持つ、この私以外にこの名前は名乗れないのです!」
隠れていたのに煽られて自分から飛び出し、高らかと自己紹介したネームネームシェイドはサラシを巻きつけた杖をこちらに向けていた。
「ではこの私、ネームネームシェイドの能力にてナッノ様を倒させて貰いますよ!
喰らえ、引力爆弾!」
ネームネームシェイドは懐から紫色の球体を取り出すとポイッと放り投げて、両目が青く光り輝くと引力の渦に乗ってナッノと佐美の2人の元へ飛ばされていた。
「な、ナッノ様?!」
「焦らなくて問題ないでしょうが。
――――まぁ、メモリで戦士に変身出来ない以上、こうするしかないけれどもね」
ナッノはそう言って懐から1本の、『F』と書かれた赤いメモリを取り出していた。そして右腕のコネクタに『F』のメモリを挿し込んだ。
『ファイター』
ナッノの身体が赤い光に包まれていき、右腕が手首から上腕まで被う赤い長手甲に纏われる。
たゆんたゆんと彼女のFカップの胸が揺れていた。そして金色の鞘に入った剣が腰に差されていた。
ナッノは剣を引き抜くと、向かって来ていた爆弾を一刀両断する。斬られた爆弾は爆発せずにその場に落ちた。
「……斬られた物を不活性にする力。流石、ナッノさんの『F』のメモリですね。
でも、私以上の存在など存在してはならないのです。
喰らえ、四季折々の毒爆弾攻撃! さらに巨大化!」
ネームネームシェイドはピンク、ブルー、レッド、ホワイトの4色の球の形の爆弾を取り出して、そのままそれを引力の流れに沿わせて投げていた。
「また爆弾……芸がないとはこの事だね」
そしてナッノはまたしても向かって来た爆弾を一閃して、爆弾を不活性する。
「さぁ、次はどんな武器で来るつもりだ? ネームネームシェイド?」
「その必要はないんだよな。なにせ、私以上にヤリソコネーター様はその武器の性能は既に確認済みだから」
「まさか……!?」
ナッノが振り向いた時には既に遅かった。
いきなりナッノの身体を黒い繭のような物が襲い掛かっており、気付いた時には手甲と剣はなかった。
そして高らかな笑い声と共に現れたヤリソコネーターの手には、ナッノの長手甲と全てを不活性化させる剣があった。
「データ、それは物をデータ化する能力。私はその力をデータ化して物を奪い取る能力に昇華させた。
これを使えばどんなに強い武器を持った戦士であろうとも、いや軍隊であろうとも私の能力で奪える!」
ナッノと佐美の2人はネームネームシェイドによって胸をわしづかみされて、激しく揺らされる。大きな胸はたゆんたゆんと音を鳴らすがのようであった。
「物を引き寄せる『帝国』、目的を果たすための『城』。そして敵を倒すための『摂政』。
この3人が揃った今、この時! 世界は我々の物となったのだ! ハハハ! ふーははは!」
強奪摂政ヤリソコネーターは高らかな笑い声をあげるのであった。




