後日譚: re-booting.....
日常を外側から見たらこんな感じ。
vは、vibrationの、v。
掃除が終わったところでドアが開いた。
「あ。社長、お疲れ様です!」
小皿を片手にした社長だった。
「今日も御苦労様。お仕事ついでにひとつお願い♡」
「はい、なんでしょうか」
「ちょっとモニタリングをね、お願いしたくて」
「それ、ニュースになってたサプリですか?」
「そう。一般的なユーザーレビューが欲しくて。おひとつどうぞ?」小皿に盛られたナッツのような見た目。
「はいっ、いただきますっ」ひとつつまんで口に放り込む。ぽりぽり。
「どうかしら?」
「え、美味しいです。これ、ホントにあの···」
「そうね、あの虫が材料よ。」
「見た目によらないものですね。クセみたいなものもないですし。」
「良かった。ふふ。虫は苦手?」
「まあ、それなりにー。足が多いのはちょっと···」
顔を曇らせた社長に申し訳なくて、ちょうど足元にいた猫を抱き上げた。
「いえっ、動物!動物は大好きです!家がマンションで」
『猫は好きだけど自分では』
v
「飼えないから ーー」
『飼えないから ーー』
vv vvvvv
「あ。」
「どうかした?」
「ただ、なんだか。前にもこんな感じの」
「また泣いてる」
「あれ、なんで」
(流石。僕が見込んた楔。)
vvvvvvvvvv
(そんなに感動したのか。震えっぱなしじゃないか)
vvvvvvvvvvvvvvv
「早く拭かないと、腫れちゃうわよ」
「はーい」
(本当に、いい仕事をしてくれることだ)
vvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
「雇って正解。これからもヨロシクね。」
vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
3つ並んだ水晶の真ん中、ひときわ大きなそれが、音もなく震え続けていた。
第1プラントにおいて、出力増大が確認されました。




