教皇庁本部への挑戦
教会支部幹部・グラディスを撃破した俺は、
彼の持っていた魔導書からさらに情報を引き出していた。
──教皇庁本部。
そこが、この世界における"信仰支配"の中枢。
教皇猊下と呼ばれる存在は、
表向きは神の代理人だが、
裏では世界管理機構と繋がり、
民を従わせるための道具に過ぎない。
(つまり……)
教皇庁を潰せば、
腐った"信仰"という支配の柱を、根本から叩き折れる。
──
俺は、教皇庁本部を目指して歩き出した。
場所は、聖都ヴァルディア。
この世界でもっとも神聖とされる都市。
だが、
その内情は──汚泥にまみれた腐敗の温床。
(面白れぇじゃねぇか)
指を鳴らす。
バチィン!
雷撃スキルを纏う指先から、小さな稲妻が弾ける。
新たに手に入れた力。
そして、今まで吸収してきたすべて。
それを総動員して、
教皇庁ごと、粉砕してやる。
──
聖都ヴァルディアへの道中。
俺は小さな村を通りかかった。
そこで、
教会に寄付を強制され、
生活を追い詰められている村人たちを目にする。
「生きていくためには、捧げるしか……」
そんな呟きが聞こえた。
(……馬鹿げてる)
力のない者を搾り取り、
自らの権威を肥え太らせる偽りの神。
そんな連中に、未来などない。
──
俺は拳を握った。
まずは、教皇庁。
そして、その背後にいる世界管理機構。
全部、まとめて潰す。
「世界のルールごと、ぶっ壊してやる」
俺の復讐は、
もはや個人的な恨みなどではない。
この腐りきった世界そのものへの、宣戦布告だった。




