15. リヒトとメイリン
留守番が欲しいと思う
「はぁ」
ため息を吐くルティ
その理由は、下水処理施設は冒険者ギルドの管理下となり、スラム街の人達を率先し雇い入れる事になったが、自分がやる事が逆に増えてしまっていた。
(あれ、おかしいな?)
下水道の管理を他に任せ、クリーニングフィルターの取り替え作業だけで良くなった筈が、作る手間と管理する手間で身動きが取れなくなっていた。
クリーニングフィルター=濾過機
通常クリーニングの魔法は、使う本人かその物に魔法を掛けると持続効果が発生するが、魔法を掛けた物を何日も置いておく事が出来なく、魔法効力が消滅する事に気がついていた。
其処で取った方式は魔法カバンと同じ方式で、魔力を帯びた箱にクリーニングフィルターを入れ管理する事になった。
「うーん、カナデは他の冒険者たちと依頼に出かけてるし、あと何人か店番・手伝いが欲しいんだよな〜」
ルティは一人で留守番をしながら考えていた。
(あっ!そう言えば..)
なにかを閃いたルティはBOXの画面を開き、一つのフォルダに手を掛けた。
引いたガチャアイテムが収納されていた。
「忘れてたよ。この事にさ..」
ルティは早速、ガチャアイテムを見る。
ブラックパンサーが殺され焦っていたから、色んなガチャを引きまくったんだった。
スクロールさせながら目ぼしい物が無いが確認する。
「おっコレあるじゃん」
ルティが手にした物は「経験値2倍UP」
30分という少ない時間だが、10枚つづりなので安く購入できる課金アイテム。
(これはいい物をゲットした)
このアイテムを連続して使うと倍がけに成り、経験値が最大1024倍になる恐ろしくいけてるアイテムだ。
これがこんなにも..
ひょひょひょっ..
壊れた様にルティは下卑た笑い声を上げる。
「おっと、このアイテムじゃないね」
欲しかったのはこのカードだ。
ルティは何枚かのカードを取り出し掲げ唱えた。
「いでよ」と
今回は特定のカードでは無く、簡単なものを得意とする者たち言わば「NPC」ノンプレイヤーキャラクターだ。
目の前に2名のNPCが出現した。
一人は倉庫担当=アイテムやギルなどの管理をする
一人はメイド=家の事や雑用全般をする
(おおっ、これだよこれ!)
ルティは以前やっていたゲーム、セブンサーガを思い出した様に自分のアイテムと倉庫を連結する。
「これで僕が作ったクリーニングフィルターを渡す事が出来る」
ルティは満更でもない様に、次の行動に移した。
(ふぅ、これで僕も自由に行動が出来る)
NPCの方々にもちゃんと挨拶をして、分担場所を教えなくっちゃね。
ルティは簡単にニ人の分担を決めると、二人は自己紹介をして来た。
「僕は倉庫担当のリヒトです。主に留守番やルティ様が作ったアイテムや売り上げなどを管理させて貰います」
「私の名前はメイリンと申します。この家でルティ様のお役に立てる様に頑張ります。宜しくお願いしますね御主人様」
この2人は空いている部屋を使って貰い、生活必需品を揃える為に街に出た。
「ルティ様、私たちの事は大丈夫です」
最初に口を開いたのはメイリンだった。
「私たちはルティ様に忠誠を誓う者、お役に立てるスキル魔法は持ち合わせています」
メイリンはルティの手を持ち、自分の胸に手を押し付けるとステータスが表示が映し出された。
「戦闘メイド?」
ルティは思わず声に出して驚いた。
(普通のメイドではないのか?じゃあリヒトきみは?)
ルティはリヒトの胸に手を当てステータスを見る。
「倉庫マスター?」
(なんなの?この飛び抜けた能力は..)
ルティは目が点となったが、其処は流石にガチャ引きのカードだけの事はあった。




