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50 村人、難聴になる。

 

「【魔法威力5%上昇】は何となく分かるが……【二段ジャンプ】?」


「んっ……? き……キュア、あんた今開放したスキルって【魔法威力5%上昇】と【二段ジャンプ】かい?」


「そうだが?」




 キュアの台詞に、信じられないモノを見る目の鍛冶師ダイ。 先程から、突然ニヤニヤしたりキョドキョドしたり……極めつけは、戦闘中ならともかくソレ以外で目が合うと顔を真っ赤にして反らすダイにキュアは、




「( コイツ……俺を警戒し過ぎだろう? )」




 ……と勘違いをする。 キュア自身はダイを、親思いで熱く夢を語るトコロなどを好意的に想っていた。


 ダイはダイで自分の生まれて初めての感情が理解出来ない。 『恋愛経験値 0 』の二人は、何処までもすれ違う。

 結果……お互いが───




「あんた……こんな所を旅する奴が会得するスキルじゃあ無いよ!? ば、馬鹿だね~!」


「……悪かったな」




 ぶっきらぼうに、唯の『依頼人と遂行者』で進む。




「【二段ジャンプ】なんて、かなりの初期スキルだよ!?

せめてスキルが20有る奴が【デビルスパイダー】と戦えるの!」


「……今ので7つ目のスキルだ」




 ダイは 「( そんな少ないスキルで【アローデビルスパイダー】を倒すなんて…… )」 と、更に体温を上げるが……キュアは、熱の込めて睨むダイに 「( ソコまで呆れるのかよ…… )」 と、更に体温を下げる。




「…………さ、『北連山の鍛冶堂』の最奥───『神の炉』に行こう」


「……え、ええ。 分かったわ」



◆◆◆



「ココが『神の炉』……あんな化物の住処に成っていたのに、キズ一つ無いとは……!」


「凄い……!」




 神云々は眉唾に聞いていた二人は、コレは真実かも……と認識を改める。 ソレほど、綺麗だったからだ。




「鍛冶の事は素人だが……ココなら良さそうだな!」


「ええ! ココまで連れてきてくれて有難う、キュア!」


「いいや、二人で頑張ったからさ!」




 揃って感動した二人の感情は程よくシンクロし……素直に互いを褒め、幸を称えあう。




「伝承通り良い鉄も有るし……【アローデビルスパイダー】の外皮も、良質の材料になるわ!」


「そうか……俺の分は気にせずに、好きなだけ使ってくれ」


「え? ……い、良いの?」


「鍛冶師でも無い俺には、売るくらいしか使い道が無いからな。

……ソレならば、ダイの方が有効利用できるだろう」


「キュア……」




 目を細め潤ませ、頬は嘗てない程に赤らめ、両手を胸の前で組み、足下をモジモジさせるダイ。

 が……キュアは目の前に乙女が居る事が分からない。




「俺が持ってたって無用の長物だからな」


「な……なら!」


「ん?」


「あんた、アタシんト……トトトコロ───……鍛冶屋に来ないか?」


「んん?」


「見た感じ、才能もあるし……嫁───弟子にしてあげるよ!

キュアなら鍛冶スキルを会得できるわ!」




 一瞬……自分が何を(・・)クチ走ったか、自分で気付けず ( キュアも気付けず ) ダイは叫ぶ。




「鍛冶スキル……」 


「え、ええ。

そうすれば、キュア自身で材料から武具を作れるのよ」


 

鍛冶スキル修得イベントそのものは、特定キャラの好感度に関係なく起こせる。

 

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