49 村人、鍛冶師に鬱陶しがられる。
「た……たた、高いな」
「北連山の平均標高は4200~4600mらしいからね。
この中腹は、2000mぐらいかしら?」
『北連山の鍛冶堂』を目指す、キュアと鍛冶師ダイ。
中腹辺りで一度、洞窟の外に出なければならなかったのだが……雲が辺りに浮かぶ高さに、今自分が居るとしったキュアは───
「アレっ?
キュア……もしかして、高いトコが苦手とか?」
「んんっ? 何のこチョかな??」
「噛んでんじゃん♡」
「……ウルサイ、早く目的地へ行くぞ」
「ハーイ♡」
ダイは……何故だか嬉しくなる。
「( 突然ニヤリとヤラシイ顔を向けてきたり……本当は自分よりずっと強いくせに弱いフリをして……あ、アタシをピンチにさせといてカバーする所とか───い、良い気味だわ♡ )」
思いもよらぬキュアの弱点が、可笑しくて可笑しくて堪らない。
ダイは……会って間もないこの男が、何故だか気に食わなかったからだ。
今まで出会ってきた男の中でゴツさの欠片も無く、シュッとした所が気に食わなかった。
小さい頃から近所の生意気な馬鹿ガキ共より強かった自分より、圧倒的に強い所が気に食わなかった。
ソレを自慢しない所が気持ち悪かった。
自分でも気付かなかった疲れ等に、細かいフォローが出来る所が怖かった。 お母さんか。
あんな男の子供なんて…………イケメンで、運動神経が良くて、奥ゆかしくて、気遣い出来て、完璧超人か!
あー、母親は可哀想可哀想と───
何時の間にか……ダイは、その子供を自分が育てている所を想像していた。
「よし、再び洞窟だ! 蜘蛛どもに気をつけて『鍛冶堂』へ行くぞ!」
「張りきってるトコ、悪いけど……帰りもアソコを通んのよ( プッ♡ )」
「……………………さっさと行くぞ」
【仮想現実装置】を初めて使用した際のアクティビティの1つ、謎の男に高所で綱渡りをさせられた時の恐怖を思いだし……山がキライに成りそうになるキュア。
そんなキュアの後ろを……気に食わないが───悪くない気分で付いてゆくダイ。
二人は、ついに『北連山の鍛冶堂』最奥に有る……通称、『神の炉』へとたどり着く。
◆◆◆
「【アローデビルスパイダー】!
奴の出す糸は、矢みたいな威力よ!?」
最奥には……【デビルスパイダー】の10倍は在ろうかという巨大蜘蛛、【アローデビルスパイダー】が居座っていた。
「唯の【デビルスパイダー】のように、動きまわる事は出来ないようだな」
「その代わり、メチャ硬いわ」
「投石機みたいなモンか」
キュアはファイヤーボールを放ちながら【アローデビルスパイダー】へと駆けよる。 途中途中、矢が飛んできたらバックステップで回避。
「キュア!
近付き過ぎると、バックステップじゃ避けきれない!」
「矢を引き付けて……ココだ!」
【アローデビルスパイダー】の足下、キュアは矢をギリギリまで引き付けて……飛んで回避。 だがソレまでの、強いが単発だった矢と違い……弱いが連射されてしまい、最後の矢は脛に矢を受けてしまった。
「キュア!」
「くっ……だ、大丈夫だ!」
が……【アローデビルスパイダー】の背中に飛び移ることに成功する。
≪【木靴】を穿いて『敵の攻撃を20回、飛翔回避』達成!
【二段ジャンプ】開放≫
「むっ……だが今は、スキルを獲得する暇は無い!」
【アローデビルスパイダー】の無防備な背中から、頭と胴体の隙間へと行き……メイクハンマーを一閃。 【アローデビルスパイダー】を倒す。
「よし!」
≪【ラットマンメイジの服】を着て『80回、魔法を使う』達成!
【魔法威力が5%上昇】開放≫
「おっ、さっきのスキルといい……確認するか」
◆◆◆
『ダイ』好感度上昇条件
敵の討伐数。
カバー回数。
女性扱いをする。
攻略難度 ☆★★★★( 簡単 )




