27話
帰ってきましたーまた旅行行くので
お母さんとエリナとももはホテルの売店で何か買ってきてくれるので俺とフェルとスバルとチョコは部屋でお留守番をしています。
フェルは大きなカーペットの上でごろ〜んと倒れ込んで大の字で寝ています。お前はそれでも狼かっての!
「ね〜ハルヤ兄遊んでよ〜」
"主人遊んで〜"
「えぇ〜って重い重いって、ったく…で、何して遊ぶ?」
「う〜ん…何しよう」
「なら折り紙するか?」
「折り紙?」
俺は立ち上がって近くの机にある紙と定規を使って5cm×5cmをめんどくさいので定規で切る。
ちゃんと正方形になっているか確認…しなくても分かるねはい。
「ほれスバル俺がやってる事を真似してみろ」
「?分かった」
"主人僕もー!"
「うおぉぉぉーー!なんだこれすげーーー!」
"すごい!すごい!"
「ふふふ〜これが折り鶴」
近くの机にはオレが綺麗に折った折り鶴を置くとスバルはたのしそうにあちこちを見ている。
「凄いねハルヤ兄!初めて見たよ!」
"すごい!"
「ちょっと待ってそれ以上は天狗になるから褒めないで」
流石に照れくさい。というか普通に照れくさくて逆に恥ずかしい。それからスバルとチョコに折り鶴の作り方を教えているとお母さん達が帰ってきた。
「ただいま〜」
「ただいま帰りましたよ」
「「"お帰りなさーい"」」
俺が教えている最中にスバルは先程完成した鶴を持ってお母さんの所に走っていった。
「ねーねーお母さん!見て見てハルヤ兄が折り紙って紙で折り鶴ってやつ作ってくれたよ!見て見て!」
「なにこれすご!」
お母さんは驚いてくれた。なんだか嬉しいな。
それからもう一度スバルを呼んで最後までやらせたが結果獣人に細かい作業は不器用だと分かった。
なので、スバルにはめちゃくちゃ簡単な飛行機を折らせて部屋で飛ばすと大はしゃぎになって喜んでくれた。
「スバルったらまたハルヤさんに心配かけて〜」
「別に俺はスバルが笑ってああやっていられるは好きだぜ?」
「私もみんなが笑顔で居てくれた方がいいわね〜」
"僕もー!"
"そんな弟ばっかり見ずに可愛らしい羽を休めたらいいんじゃないかなエリナちゃん"
「そ、そうかな。なら……お母さん、さっき気になってた美容保湿成分配合のクリーム付き・海月ジェルパックが欲しいの!」
あらま〜エリナが羽を休ませるとこんな事になるんだな。それにしても海月ジェルパックって何ですか。
またまたお母さんとエリナとももは部屋から出て行った。その代わりにお父さんとセロお兄ちゃんとセラお姉ちゃんが帰ってきた。
「ちょ、広すぎでしょ!」
「私ここのベットー!」
「あー!そこ俺のベットだよセラ姉!」
"そーだよ!そこは僕とスバルが一緒に寝るベットだよ!"
ベットに飛び込んで寝転がったセラお姉ちゃんにぷりぷり怒って漫画のあの吹き出しが見える様な…
「あんたらは3人であそこのベットで寝なさいな。ハルヤだって2人に囲まれて幸せだろ?」
「いや、別に「幸せよね?」
「はい…幸せです」
"お父さん、セラさんセロさんお帰りなさい"
むくっと起き上がってきたフェルは尻を高く突き上げて伸びをしながら話し終わると同時に元に戻った。
「2人は大丈夫だったか?」
"はい"
それからは俺の折り紙に興奮しているお父さんとセロお兄ちゃんと、セラお姉ちゃんがいたり、買ってきたアワビを目の前 (ベランダ)で焼いてみんなではふはふしながら食べました。
お母さん達が帰ってきて、エリナは満面過ぎる笑顔で嬉しそうだった。
「そういえばさ、海月ジェルパックって何?」
「いいですか?まず……
……なのですよ!だから海月ジェルパックは凄いんです!」
「へ、へぇ〜そうなんだ」
"お風呂ってさ〜どんな感じなの?"
「ほらここにパンフレットあるからチョコちゃんこっちおいで」
"はーい"
「隙あり!」
"うわぁ!"
「はっはっはー!まんまと引っかかったなチョコちゃん!う〜んこの感じ堪らないな〜可愛いな〜チョコちゃんは〜」
"く、くすぐったいって!"
うん、楽しそうだね。
「ハルヤ兄!早く早く!」
「はぁ〜まったく、迷惑掛けるから落ち着けって」
"落ち着きなさい、スバル"
"落ち着きなよー"
なんだかホテル側から不備があったらしくてお父さんとお母さんが話に行って、セロお兄ちゃんとセラお姉ちゃんは近くに銭湯があるらしいってパンフレットに書いてあったから2人はそっちに行っていて、エリナはももと一緒に外出していて、何処に行くのか聞くと秘密って言って出て行きました。なので俺とスバルとチョコとフェルでホテルの風呂場に行っています。
周りは少し多めの人数の方がいます。
そしてなんと!ホテル側からペット…獣魔は風呂に入らないので人になれるか?と聞くとなんと変身出来るらしくてフェルは狼種で髪の毛が長い銀色で体は日焼けなんて一切ない白い肌、流石銀狼様。
チョコは耳が垂れたまぁー可愛らしい兎種で髪の毛は少し長い短髪で色は黒、小さくてスバルとほぼ変わらない。しかし聞くとこれでも兎種の中では普通らしい。
「あれ…黒銀狼じゃない?それに垂れ耳兎の子可愛い」
「確かに可愛いし、珍しいな」
「あの人があの子たちの親かな?」
なんでそうなるのかね〜確かに俺よりも腹筋というか筋肉が付いていて少し天然なスバルに、長い髪の真っ白なフェル、垂れ耳のチョコ、黒髪の普通の俺の何処がなんだい!
「早くお風呂入ろうよ!」
"落ち着きなさい、スバル"
"そうだよ〜落ち着かないと主人に怒られちゃうよ〜"
「そうだぞ、怒っちゃうぞ。とりあえず早く風呂に入ろうか」
「おー!」
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