20話
「スバル〜起きてるか〜?」
トロイア先生との戦い後スバルは眠ったまま3日が経過した。トロイア先生自体もそこまで強く気絶させてないと言って全力で蘇生魔法や回復魔法、状態異常魔法をかけたがスバルは眠ったままだった。
すぐに家に戻りベットの中に寝させて安静にさせた。
「あ、ハルヤさんスバルはまだ起きませんか?」
"どうですか?"
「そうだね…チョコ達にも診てもらったけど何処もおかしな箇所は無いって言うから…精神的な事なのかなって」
「そうですか…」
沈黙が続く。スバルがいる、いないでこんなにも空気が変わるものなんだと初めて知った。
すると、ドアからフェルがひょっこりと顔を出していた。
"主人、少し散歩に行きませんか?"
「う〜ん行く。じゃあエリナ看病をお願いね」
「はい、いってらっしゃい」
"もし起きたら連絡するね"
「助かるよもも」
俺はフェルのリードを持って靴を履いて外に出てからフェルの背中に乗る。
「なんで眠ったままなんだろうなスバル…」
"自分と戦っているのでないですか?"
「自分と?」
"主人と同じ様にスバルも見たことのない魔法を使いました。なので黒銀狼の仕様…と言いますかなんと言いますか…とりあえず自分と戦っているのでないでしょうか"
「俺たちで言う神様と会った時みたいな感じか?」
"そうです"
ふ〜ん成る程、成る程。だからフェルは散歩に行こうなんて言ったのか…それに戦ってあるのなら邪魔するのもあれだしな…それと早く帰ったら怪しませそうだし。
「とりあえずフェル、どっか連れてってよ。というかまだこの世界で海を見たことが無いからさ」
"海ですか…分かりました。神速で10分程度掛かりますのでそれまで振り落とされない様にお願いしますね"
「うんぅぅぅぅぅぅ!!」
だから早過ぎってばー!ギュンギュン景色が変わりまくるーーーー!
ここは家からとっても離れた場所にある海の街の手前の森の中でちゃんとした服を着て、フェルにリードを付けて私達は大丈夫ですよ〜と表面からアピールする。けどその前に…
「おえぇ…気持ち悪い…」
"まったく…軟弱なんですから状態回復"
「フェルありがと」
"ここが一番海に面している街で一番近いところです"
「へ〜久しぶりにお刺身が食べたくてさ」
"お刺身ですか…現世のあの赤身のなんとも言えない味は最高だったな…"
「お前結構いいもん食べさせられてるんだな」
じゃあ早速街で刺身を食べに行こう!
「ぼ…坊や?それ…はじゅ…獣魔…かい…?」
「はい、ちゃんとギルドで獣魔登録をしてあります。ほら、ここに」
「そ…そうか。じゃあ入国料で銀貨5枚頂くね」
「はい、どうぞ」
「よし、ならようこそ。港町ノートへ」
俺は一礼してからフェルの背中に乗って街に入る。
街から…というかあの森からも匂ってきた潮の香りが気持ちが良い。
街の建物は基本煉瓦造りの家がほとんどだった。潮に強いのかな?俺あんまり分かんないけど、金属とかでは無いのは分かる酸化してすぐ錆びるから。
「とりあえず魚!刺身!魚類!」
"魚類は刺身でいいのでは?"
「刺身でもいいし…贅沢に大きい固まりに切って頬張ったり…湯煎してレモンと塩をふりかけて食べたり…やべ涎出て来た」
"…早く食べたい"
俺とフェルはすぐに行動を開始した。
「ふ〜新鮮って言ったらやっぱり取れたてだよな!」
"主人!早く、早くしてください!"
「じゃあフェルまな板…木の板を作って消毒しといてくれ」
"出来ました"
「はや」
まずは刺身用に普通サイズに切って並べる。次に大きく切って頬張る用に切る。次にお湯を沸かしてもらって普通サイズに切った刺身を湯で通してレモンと塩をかけて完成。
「じゅるり…」
"じゅるり…"
「"いただきます!"」
うま!いや取れたてすぎてめっちゃうまいんだけど!
どれだけでも口に入るんだけど!
"うまっ"
「それは、めっちゃうまい」
俺とフェルはそれ以降一言も話さずに刺身に手を付けまくった。
神速は10分以上使われると吐きます




