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25.chapter
「………………はー………」
幸せが群れをなして逃げて行きそうな盛大過ぎる溜息を吐いて、私は自分の机とにらめっこをしていた。
今回はもう、色々おかしい。
とりあえずあのバグ男。あれ一体何なんだ。バグにしても酷すぎる。
(日頃の行いが悪いからこういうことになるんだよ)
あぁ、ペロペロキャンディ少年。いたんですね。
っていうかさっき一体どこに行ってたんですか……
(また借り作ったんだからね。覚悟しといてよ)
借りって、私があなたにですか? 覚えがありませんけど……
(あぁ馬鹿って嫌だ)
馬鹿で悪かったですねぇ!
頭は別に良くも悪くもない設定なんですよ、仕方ないでしょう!?
(勉強すればいいじゃない)
この世界のヒロインに生まれて果たして勉強の必要があるのか本気で疑問ですけど。
(ダメ人間の鑑だね)
わーい。
次のイベントは……放課後だ。放課後、忘れ物を取りに行かなきゃ! って寮から一人校舎に向かい、夕焼けが不自然に綺麗な校舎の中、有名なアイドルにぶつかるというシナリオ……シナリ……
って、さっき会ってるよ!!
もう既に会ってるんですけど、どうしよう!?




