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24.chapter
「ところで月華院 泉」
「フルネームはやめてください」
「じゃあ泉だな!」
どうして下の名前で呼ぶ!!
「お前はこの学校に詳しいのか?」
「詳しいも何もここの生徒ですよ」
やや引き攣りながら答えると、不審者はにんまりと笑った。
「ならこの学校を歩け!」
「毎日歩いてます」
「今からぐるぐる一周歩いて回れ!!」
「無意味な時間の消費は嫌です」
「歩け!」
「嫌だって言ってるじゃないですか。日本語くらい分かっていただけませんか」
「ほら早く!」
何なんだこいつはぁあああああああ!!
いきなりやってきて「お前は俺の友人だぜイェーイ」発言だけでも充分引くのに何なんだ! 歩けって何だ!!
「あなた、新人の教師ですの?」
「そうだ!!」
「あぁ、なるほど。泉、校内を案内してほしいんだよこの人」
「んなこと言われても、何が悲しくて不審者と歩かなきゃいけないの」
「痛烈だ! だが許してやるぞ! 私は寛大だからな!!」
「もう嫌だこの人……」
私は頭を抱えて机に突っ伏した。




