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プロローグ~昔々の物語~
昔々、たった一人で世界を造った神様がいました。
太陽を造り朝を、月と星を造り夜を、大地を造り水を流しました。
春に喜びを、夏に愛を、秋に希望を、冬に安らぎを。
一時も休むことなく神様は世界を造り続けました。
最後に命を生み出し世界が鼓動を始めると、神様はようやく手を休めて笑いました。
これでようやく眠る事が出来ると。
疲れた体を癒すため神様はゆっくり目を閉じました。
そこで始めて神様は気が付いたのです。
長い長い間、ずっと休まず世界を造り続けていた神様はすっかり眠り方を忘れてしまっていた事に。
夜を招き、目を閉じ、温かな布団に入っても眠ることが出来ません。
世界をたった一人で造った神様はとても疲れていました。
でも眠り方が思い出せません。
神様は考えました。
どうすれば眠りにつくことが出来るか?
考えて、考えて、考えて、
神様は眠りにつくため、自らが造った世界の中から三人の賢者を呼びました。
呼ばれた賢者達は神様のため
一人目は歌を唄い。
二人目は手を握りました。
そして最後の一人は、神様にそっと優しいキスを贈りました。
神様は三人の賢者に感謝し、ようやく眠りを手に入れる事が出来ました。
「ありがとう。私の愛しい子供達」
―――どうか永遠の祝福があらんことを
『祝福の創世記』より




