前へ目次 次へ 26/45 26 最初に空けた酒はフルーティーでまさにぺこ好みの酒だった。 「美味しい」 上手い日本酒を飲んだ時、ぺこはこの上なく幸せそうな顔をする。 「これなら私も飲める。沢山は無理だけど」 「日本酒を美味しいというなんて久美さんも大人になったね」 「まあね。歳は上だけどね」 日下部が冗談を言うと久美も調子を合わる。 あっという間に1本空になった。 残りの日本は甘口の濁り酒と辛口の酒。小松は両方開けて同じグラスに注ぐ。 「えっ?」