プロローグ
こんにちは。前回の自己満と似たり寄ったりかもしれませんが、なるべく別のモノに仕上がる様、努力致します。今作も宜しくお願い申し上げます。
「ホラ!もっと集中する!そうそう、炎をイメージするんだ。…そう!やれば出来るじゃないか!」
九州、長◯県のとある山の中。密林を抜けた先にはちょっとした滝があり、足元には、夏になると泳いでも良さそうな程大きな滝壺。残念ながら今は十一月半ばで、飛び込むと間違いなく心臓が止まるだろう。
では、何故こんな寒い季節にこんな場所に来たのか。それは、『修行』と称して、さっきから怒鳴りちらしてばかりの美影さんにここまで連れてこられたのだ。
美影さんは、口は悪いが優しい人だ。それに見た目も綺麗だ。ただ、貧相な胸を除けばだが。黒く長い髪は、とても良く手入れされ、風になびくとサラサラと、音が聞こえてきそうな程艶やかで美しいストレートロングヘアだ。
彼女いわく、自分は人間では無いと言い張るが、その顔立ちは外国の女優さんを思わせる様な顔立ちをしていた。彫りが深く、少し狭めの鼻筋に、上品に見える高さの小さな鼻。目は切れ長で、まつ毛が驚くほど長い。付けまつ毛ではないそうだ。口元はといえば、口角が少しキュッといった感じで上がり、下唇の厚みと艶やかさが色気を一層引き立てている感じだ。輪郭はポッチャリが好みなのだが、彼女は小顔の細っそりとした輪郭の持ち主だ。残念。
ゴガンっ!! 「あいだっ!!!!…、ちょ、何するんですかぁ…。」
「なぁに、お前がまた私をニヤニヤとした顔でみていたからな。どうせお前ら人間で言うところの、エロい目で私を見ていたのだろう?だから拳をくれてやったまでだ!この修行が終わったら見せてやると言ったではないか!それまで待てんのか!」
「見たくないから!なんでそうなるんですかもぅ…。」
せっかく彼女の良いところを紹介しようとしていたのだが、羞恥心の微塵も感じられないその一言で台無しになってしまった。
「どうでも良いが、早くこれをマスターしないと、お前…、家に帰さないから覚悟しとけよ?」
「そ、そんなぁ〜…、ヘタレのボクには荷が重すぎです…。」
そんな弱音を吐くボクの頭に、またも美影さんの拳がめりこむ。暴力は言葉だけにしてほしいものだと思いながらも、二発目が飛んで来る前に『修行』に戻る。
この修行だが、何もボクのひ弱な身体を鍛える為のモノでは無い。ボクの『影』を鍛える為の修行だ。紹介が遅れたが、ボクの足元からにゅぅっと伸びて、地面に張り付く事なく、直立している黒いコイツは、『シャドウ』、そうボクの『影』だ。
そう名付けたのはボクだが、分かってる。センスの欠片も感じさせないネーミングだと理解している。
今はこのシャドウの操り方と、新しい能力開花の為に修行をしているのだ。と美影さんが言っていた。そして、その美影さんも影を操り使役する事が出来たらしい。今はそれが出来なくなってしまったと聞いているが、その理由までは話してくれないので不明だ。
何はともあれ、ボクはこの『シャドウ』と出会ってから人生が大きく変わった。勿論良い方向にだ。そんな中で、美影さんとも出会ったのだが、まだ謎が多い人だ。しかし、色々と教わる内に、信頼は生まれてきていると思う。
シャドウと出会った日。あれはボクがまだ小学生だった頃まで遡る。
まだプロローグの必要性を見出せない猿です。何となくこんな感じかなと…、アハハ…。さて、この物語もそこそこ長くなる予定ですので、お時間の許す限り、ごゆるりとご覧下さいませ。




