表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放先に悪役令嬢が。不法占拠を見逃す代わりに偽装結婚することにした。  作者: 椎名 富比路
第六章 最終決戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
54/62

第54話 リユの新装備

 シンクレーグに戻ると、すぐにレフィーメが駆けつける。


「ディータ、防具はまだ完成していない」


 昨日の今日だもんな。


「南バリナン攻略には、間に合いそうにない」


「いいさ」


「同時進行でやっていた、リユのドレスアーマーは完成した」


 これは、ドラゴンに変身した後も着られる。以前から企画していて、ようやく完成に至ったという。


「一度、広い場所に出て変身してみて」


「わかったわい」


 ドレスアーマーを手に、リユが草原で変身をした。


 服が破れ、リユがドラゴンへと姿を変える。


 すぐに、元の姿に戻った。丸裸で。


「で、ドレスを」


 指示通り、ドレスのブレスレット部分にあるボタンを押す。


 ガバっとドレスアーマーがパーツごとに分離して、リユを包み込んだ。カチャカチャと、蛇腹のようにリユの身体に装着される。 


「おう。変身前に分離するんか。優れもんじゃ」


「ドラゴンに変わるたび、服が破れるからね」


 リユのドラゴン変化で心配だったのが、衣装の破損だった。ボニファティウスでも、フェンリル戦の後に姉さんが、自分のお古を用意してくれたっけ。あのリユですら胸に隙間ができていた。


「あのお姉さま、規格外じゃのう? ドラゴンよりナイスバディとか」


「ねーっ。それよりすごいね、これ」


「カガシに、実験台になってもらった。それでようやく完成した」


 そうか。カガシもドラゴン族だもんね。


「リユさまーっ。みなさーん!」


 トテトテという足音が、坂の向こうから聞こえてくる。


「ヘニーが帰ってきた」


 大型のイノシシ精霊に乗って、ヘニーがこちらにやってきた。白い包みを手にしている。


「どうぞ。リユさま。新しい武器です!」


「どこにいっとったんじゃ?」


「テッシムです。わたしもカガシさんに、ついていったんですよ」


 シンクレーグに攻め込んでくるモンスターを、冒険者たちは秒殺できるまでになっていた。自分の役割はないと見たヘニーは、周囲の警戒をしつつ、カガシとともにテッシムへ赴いたのである。


「すごいんですよ。カガシさんがエィヒメの鍛冶屋さんをテッシムまで連れてきて、両国がコラボして新しい武器を作ったんです」


 ヘニーが、包みを広げた。


 波状の刀身が美しい、カタナが出てきた。


「どうぞ。【フランベルジュ】です!」


「おお、太刀じゃのう! これはええわい!」


 さっそく、リユが太刀をブンブンと振り回す。マグマのような溶けた魔法石を閉じ込めていて、常時カタナの中で流れ続けている。リユが魔力を注ぎ込む限り、永久に魔法石が溶け続けるという。


「こんなバカアイテムを作るような国なのか、テッシムは」


「いいえ、それは我がエィヒメのアイデアなのです」


 いつの間にか背後にいたカガシから、声をかけられる。


「おお、カガシ! 試し打ちじゃ。その辺の魔物を狩るぞ! 手を貸せ!」


「承知!」


「やっちゃれ、ブレスウェーブ!」


 さっそくシンクレーグに、モンスターが攻め込んできた。

 魔物たちに向かって、新技をさっそく披露する。太刀を振り、剣からオレンジ色の衝撃波を放つ。

 大量の魔物が、オレンジ色の衝撃波に飲まれて灰になった。


「おーっ! めちゃ遠くにいた敵に、ブレスウェーブが届いたけん!」


 リユは面白がって、さらに多くのモンスターを消し炭にしていく。


「モンスターが逃げていったよ……」


 シンクレーグに攻め込んできた魔物たちが、北バリナンの方角へ逃げていった。


 決戦の地は、北バリナンになりそうだ。


 しかし、今はまず南バリナンを確保しなければ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ