ノア・シラミネの就活
スチュアートリア帝国に無事に入国したノアは、ノアが辻馬車に乗って港から比較的近いレイマーシャル地区のマルシェに向かった。
船に長らく揺られていたので、しばらくは地面に降り立っても船上の上に居るようにグラグラした感覚だったが、今度は馬車の揺れで再び酔いそうになっていた。
船に乗ったばかりの頃にデイブスに貰った酔い止めの葉があればなぁと思いつつ、窓の外を見ながら気を紛らわした。
パドラルは乾燥した貧しい国だったが、ここは温暖で緑豊かな田園が続いていた。
田園を抜けると、馬車は美しい街並みが続く市街へと進んで行った。
ノアは、地球に居た時には、海外へ行ったことはなかったが、テレビや他のメディアを通して目にした西洋の街並みに似ているようだと思っていた。
いつの間にか馬車の揺れにも慣れ、石畳を走る馬のリズミカルな蹄の音が、耳に心地よく感じるようになっていた。
ノアが辻馬車に乗って到着したレイマーシャロル地区は、常設のマルシェがある大きな街だ。
小さな街では、週末毎に市が立ち露店が並ぶのだが、常に買い物客が多い栄えた市場は、露店ではなく常設の店が並んでおりマルシェと呼ばれていた。
船の中でデイブスに教えて貰った情報によると、スチュアートリア帝国の帝都は、いくつもの地区に分かれており、その地区ごとにマルシェがあるとのこと。
帝都内は豊かな街が多くパドラルより遥かに治安が良いとのことだった。
ノアは、辻馬車の御者に礼を言って馬車を降りると、まず腹ごしらえをしようとマルシェを歩いてみた。
東京の賑やかな繁華街を思い出すような街並と、あっちこっちから匂って来る美味しそうな匂にワクワクしていた。
彼は地球では、東京といえ都会に住んでいたものの、あまり外出することはなかった。
中学までは、原宿や渋谷、新宿、池袋、吉祥寺、新大久保、浅草…と、学校の友達に連れられるまま行ったことはある。
が、高校に入学してからは、近所のスーパーやコンビニ、最寄りの駅周辺の店に立ち寄るくらいで、必要なものはネットで注文するので繁華街に出かけることはなかった。
友達に誘われでもしない限り、ひとりで繁華街に出かけるなんて有り得なかった。
そんな自分が、こうして一人で旅をしている。
住むところも無く、未来へのアテなど皆無なのに不安になるどころか、ワクワクしている自分に驚いていた。
匂いに誘われるまま立ち寄った店で、野菜と肉を炒めたものをクレープの生地のようなもので巻いたものと、果物を絞ったジュースを買った。
クレープのようなその食べ物は、ちょっとピリッと辛いスパイスが効いたソースがかかっていてタコスのような感じで美味しかった。
フルーツジュースも、今まで飲んだことの無い味だったが、船旅の間は水しか飲めなかったので、喉がカラカラだったノアの喉を潤すにはちょうど良かった。
「もう一杯、飲もうかな?」そう思い同じ店で買おうとすると、その店の男が
「えっ?もう一杯買ってくれるの?兄ちゃん自分で飲むのかい?」
と、驚いたように尋ねて来た。
「そうです。自分で飲みます。もう喉がカラカラだったもんで」
ノアがそう言うと店主は
「兄ちゃん、どっか別のところから来たのかい?」
そう聞かれて一瞬、密入国者とバレて捕まるのでは無いかと焦ったが、デイブスに教わった通り答えた。
「ええ、仕事を捜して西の村から来ました」
すると店主は
「そうかい、西の方から仕事を捜しにか!誰か知り合いでも居るのかい?」
と再び訪ねて来た。
「いえ、知り合いはいません。でも、しばらくはここに滞在して仕事を捜すつもりです」
と、ノアが答えると、
「うちでは雇う余裕はないけれど、困ったらまたおいで。知り合いに聞いておいてやるよ。それと、喉が渇いたら町の中央に公共の水飲み場かあるから利用しな」
そう言って、二杯目のフルーツジュースを渡してくれた。
自分のところの飲み物を買って貰った方が良いのに、親切に無料の水飲み場を教えてくれるなんて欲の無い親切な人なんだろうと、ノアは驚いた。
そして、ジュースのお代を払って店主に礼を言ってから、東京でも、災害の際の水の確保は大切だと聞いていたので、一応、水飲み場をチェックしておこうと歩き出した。
ジュースを片手に、町の中央まで歩いて行くと、そこには広い広場があって真ん中に噴水があった。
広場の四隅には、確かに水飲み場があり、街の人が順番に水を汲んでいた。
ノアが順番を待ちながら耳にした話によると、週末のこの広場は、楽器の演奏や歌、大道芸を披露する者で賑わうそうだ。
そういう時は、ここの水飲み場は買い物客優先となり、街の人は各集落の井戸で汲み置きしたものを飲むそうだ。
ただ、なぜかここの水が美味しいとのこと。
なんでも、この水飲み場は初代皇帝の頃から有る、特別な水飲み場なのだそうだ。
ノアは、船旅を終え初めて地上で寝るので、絶対に宿に泊まりたいと思っていた。
ただ、資金には限りがあるので贅沢は出来ない。
可能な限り安宿を捜そうと思ったが、やはり裏通りに行くのは怖かったので、表通りにある宿屋「アフィニティ」という清潔そうな宿に入ってみた。
「すみません。ベッドで眠れて、食事付きでいくらで止まれますか?」
なんだか、地球の海外一人旅をしているようなで不思議な気持ちになった。
「おひとりですか?」
「はい、そうです」
「何泊されますか?」
「えっと、まだ決まってないんですが、出来れば数日。仕事を捜しに来たのでそれまでは…」
「お仕事を探しなんですか?」
「はい」
宿の受付の者は、ちょっと考えてから
「ちょっとお待ちください」
と、言って奥に引っ込んでしまった。
ノアは、 密入国者だとバレたりか?と、ドキドキした。
いざとなったら逃げないとならないかも?と思いながら待った。
すると、奥から別の男が現れて言った。
男の名前はティム・ランダー。
この「アフィニティ」という宿の主人である。
「お客様、お仕事を捜されているのでしたら、うちで働きませんか?」
「えっ?」
と、ノアは、思わず声を出してしまった。
「実は、うちの従業員が急に田舎に帰ってしまったので人手を捜さないとならないところだったんです。宿泊料はいりませんので、しばく手伝って貰えませんか?」
これは、渡りに船である。
断る理由は全くない。
「はい、よろしくお願いします」
と、ノアはすぐに頭を下げた。
「でも、僕にできる仕事なんでしょうか?」
「君、料理は作れますか?野菜を切るとか刻むとか、あと馬には乗れる?」
宿屋の主人であるティム・ランダーの口調が、接客から採用担当の口調に変わった。
「えっと…料理はそんなにですが、野菜を切ったりは出来ます。以前、野菜を売っていたことがあるので野菜には詳しいです。あと、馬には乗れません」
「では、まず調理場と、仕入れの手伝いをお願いできるかな?馬の乗り方は教えれば、そのうち乗れるようになるだろう。じゃあ、早速、明日からお願いしてもいいかな?」
「はい。宜しくお願い致します」
ノアの就職活動は、秒で終わってしまった。
宿に泊まりに行ったら、早速面接となり無事合格である。
地球の日本では、バイトすらした事も無い自分では、こうも行かないだろうな。
この世界での就職活動では、馬に乗れる=自動車免許資格並に必須のようだった。
せっかくだから、ここで馬の乗り方も教わろうと思った。
翌朝、ノアは朝食を終えると、早速、宿屋の従業員として野菜の仕入れに出かけた。
ここでの仕入れは市場でするのではなく、直接農家に買い付けに行くのである。
この日は、ノアの朝食が終わるのを待ってくれていたので、いつもより遅かった。
通常は夜明け前に出て、日の出と共に農家を回り、その日一番の旬な野菜を仕入れるのである。
馬の両脇に括りつけられた籠いっぱいに野菜を入れて宿に戻ると、昼食の準備、配膳、皿洗い、おやつの時間と休憩を挟んで夕食の準備…と、就職一日目が終わって行った。
リゲル・ラナでの一日は48時間であるが、食事は地球と同じく三回。
但し、午前と午後におやつの時間と昼寝タイムが入る。
ノアは、このゆったりとしたリズムが性に合っていた。
宿の仕事は、週末、マルシェに来る客で賑わう時以外はゆったりしていた。
リゲル・ラナの夜は長いので、ほとんどの宿はバーとしての顔も持っていた。
宿泊客の夕食が終わると、食堂は居酒屋のようになる。
ノアは、そのウェイターの役割も担っていた。
朝から晩まで働いているように思えるが、途中休憩や昼寝の時間もあり、きつい仕事ではなかった。
なによりも、宿泊客やバーの客との会話は楽しかった。
ノアは、この星に来て―年にも満たず、スチュアートリア帝国に来て数日である。
この星とこの国の情報は、これからここで生きていかねばならないノアにとって貴重な知識だった。
白峰希空16歳。
すっかり地球に戻ることを諦め、ここで生きていく覚悟を決めていた。
それから数ヶ月、ノアはすっかり宿の仕事にもこの町にも慣れて楽しく暮らしていた。
そんなある日、ノアは宿泊を見て、思わずビックンとした。
「あの人は…」
ひとつのテーブルで夕食をとってる数人の男たちの中に見覚えのある男の姿を見たのだ。
「あれは、スティビーと呼ばれていた信者の人では…」
パドラルの『大黒主神教』教会に居た信者のひとりのスティビーという男に酷似していた。
他の男たちの顔には見覚えはなかった。
船の中でデイブスが帝都にも『大黒主神教』の者は、入り込んでいると言っていた。
このレイマーシャル街にも『大黒主神教』教会があるのだろうか?
ノアは、非常に迷っていた。
彼らには世話になった。
この星に突然転移して困っていたノアとネオを何も言わず助けてくれたのは『大黒主神教』の人たちだ。
しかし、自分は『大黒主神教』の信者にはなりたくなくて無断で出て来てしまった不義理な薄情者だ。
ジェイコブ神父には合わせる顔が無い。
しかし、やっぱり『大黒主神教』には関わりたくない。
そんな葛藤をしながら、別のテーブルの客の配膳をしている間に、その客たちは居なくなっていた。
ノアは、ホッとすると同時に嫌な予感がしていた。
別の地区から来た客から最近『大黒主神教』という宗教が流行っているとの話を耳にした。
それから、ノアは、なんとなく『大黒主神教』の話題には聞き耳を立てるようになっていた。
その一方で、しっかり仕事もして仕事の合い間に馬の乗り方も教わっていた。
休みの日には宿の馬を借りて、街の外にひとり遠乗りができるまでに上達していた。
地球に居たら、絶対に出来なかったことだなと思った。
不思議と地球への里心は無くなっていた。
なんなら、最初からこの星に生まれていたら良かったのにと思った。
ノアは、ここに来て出来ることも増え、人間としても成長していたが肉体も成長していた。
良く働き、よく食べ、よく眠れているせいか、身長も伸び筋肉もほどよくついて逞しくなっていた。
むかし、俺をチビと馬鹿にしたヤツラより大きくなったかもしれない。
そう思うと、ちょっとだけ地球に戻ってヤツラを見返してやりたい気分にもなったが、そんなことは些細なことに思えた。
ノアは、帝都に来てなかなかモテる男になっていた。
彼が馬に乗って、市外に仕入れに行って戻る姿に憧れる女子もいた。
おそらく、異星人だから目立つのだろうとノアは思っていた。
中には彼に言い寄って来る女もチラホラ居たが、ノアは自分の秘密を知られる危険を思うと恋愛どころではなかった。
ノアは、いつものように宿の馬に乗って仕入れに出かけて戻る途中、溝に車輪がハマって動けなくなった馬車に遭遇した。
御者が馬車を引き上げようと馬を引っ張っていたが、傾いた馬車は持ち上がらなかった。
中に人が乗っていては無理である。
中に乗っている人は身分の高い人なのか降りようとしない。
見かねたノアが、馬車の中の人に降りるように声をかけようとしたが、馬車の中に乗っている女性は冷や汗をかいてた。
どうやら足を痛めて立てないようなのである。
ノアは、中の女性を降ろして馬に乗せて病院へ運ぶべきか、自分の馬で馬車を引き上げてあげるべきか悩んだ。
しかし、病院と言ってもこの街の病院とやらがわからない。
そこへ馬に乗った騎士らしき男性が数人通りかかった。
その先頭を走っていた若い男性が馬車の中を覗いて言った。
「まずは、馬車を引き上げて差し上げなさい」
先頭の騎士の指示で、他の騎士たちが馬から降りて、難なく馬車を持ち上げて立て直すと、先頭の男が馬車の中に入って行った。
ネオは、馬の上からその様子を見ていると、その男は女性に一言二言声をかけると、痛めていると思われる足に手をそっと当てた。
すると間もなく、女性の冷や汗がひいて表情が穏やかになっていた。
男は、馬車から降りて御者の男に
「痛みは抑えてあるが骨折されているようなので、医者にそう伝えて適切な処置をしてもらいなさい。私は、レッドリオンだ。医師には、私が痛みを抑えているだけで骨折は治していないと伝えなさい。では、急いで」
そう御者に告げると、レッドリオンという騎士は、再びに馬に跨り供の騎士たちと去って行った。
ノアは、ただ呆気にとられて見ていただけだったが、騎士がチラリとこちらを見た時にペコリと挨拶だけするので精一杯だった。
今まで、地球でも、この星でも会った人の誰からも感じたことの無い圧倒的オーラを持った人だった。
ノアは、宿に戻って宿の者にその話をした。
レッドリオンという騎士は、アラン・クレオ・ハイデルベルト・レッドリン公爵のことであり、スチュアートリア帝国軍総司令官で、前皇帝の息子で、今の皇帝の甥だとのことだった。
彼の父は、前皇帝のラファエル皇帝で、今はレッドリオン公国の大公なのだそうだ。
「世界史で皇帝という言葉は聞いていたが、本物の皇帝の一族を見れるとは思わなかったな」
と、ノアは思っていた。
パドラルの『大黒主神教』達から聞いた話では、皇帝の一族はWhite Mageの中でも強大な魔法の力を持つMageで、寿命も普通の人間の何倍も長いとか。
今日、遭遇したレッドリオン公爵も200歳は超えているとのことだった。
とても、そんな年齢の老人には見えず、二十代にしか見えなかった。
しかも、レッドリオン公爵が使った魔法は黒魔術とは違うように思えた。
何度かパドラルで見た黒魔術よりも、もっと柔らかく暖かいオーブが出ていた。
それにしても、そんなら強大な魔法が使える人なのに痛みだけを抑えていたが、骨折そのものは治せなかったんだろうか?
ノアは、全く理解できなかつた。
ノアもリゲル・ラナ星で生きること数ヶ月。
この星では、魔法は珍しいものではない事は理解していた。
しかし、その力は、誰にでも生まれながらにして使えるものでも、努力せずに使えるものでは無いこともわかった。
人によって得意不得意があるのと同様で、努力しても使えない力も多く、才能のひとつのようであった。
もちろん、この世界では、魔法の力が強い者の方が優位なことに間違いはない。
ただ、まだノアが理解していないことも多々あった。
そして、魔法を超えた魔法は、「神聖力」Holy Powerと呼ばれるものの存在だ。
「リゲル・ラナ」は、魔法を超えたHoly Power「神聖力」が生きている世界なのである。
「神聖力《Holy Power》」が強く、その力を自在に操れる者は「Holy Mage」と呼ばれている。
この星で、最も国土の広い国、スチュアートリア帝国。
この広大な帝国をひとりの皇帝が統治しており皇帝自身も「神聖力《Holy Power》」を持つ「Holy Mage」である。
皇帝を継ぐ者はこのHoly Powerを持つHoly Mageでなければならなかった。
しかし、Holy MageとHoly Powerは、帝国のトップシークレトであり、一般の人には、White Mageを使う強力な者をGrate Mageと呼ぶと思われている。
皇帝一族は、このGrate Mageだと思われているが、実は全く違うのである。
当然、Holy Mageは、傷を完全に癒すことも病も直すことが出来る。
しかし、それは命を救うという宇宙の摂理に逆らったものであってはならず、Holy Mageの力は、あくまでもヒーリング、自己治癒力の補助でなくてはならない。
今回は、痛みを抑え、骨折は本人の自己治癒力で治すようにさせたのである。
魔法で治癒させるよりも、自己治癒力で直させる方が、骨を強くし再生能力を促すことにもなる。
病気も自己治癒力を高め免疫力を強化させるために、極力魔法で治さない方が良いのである。
レッドリン公爵のように怪我の状況を把握し、痛みだけを抑えることが出来るのは実は魔法としては高等技術になる。
レッドリン公爵は、ただのWhite MageでなくHoly Powerも使えるHoly Mageなので、簡単にやってのけたのた。
だが、ノアはそれを知らない。
この出来事で、ノアは自分も魔法を使えるようになりたいと思っていたことを思い出した。
そんな時である、宿に泊まった客からこんな話を聞いた。
スチュアートリア帝国には、White Mageを養成するための「帝国神聖力術士養成大学」というものがあって、才能のある魔術師の卵が入れるらしい。
そこを卒業するとWhite MageやGrate Mageとして帝国軍の上官騎士になれて、手柄を立てると領地を貰えて爵位を授与されるそうだ。
ただ、やはり貴族子息令嬢が優先的に入れるので入学は厳しい。
White Mageとは別に魔導士養成コースがあって、そこは努力次第で白魔術師になれるんだそうだ。
一般庶民でも受験できて、魔術の才能があれば無料で寮にも入れて、授業料も全て無料とのこと。
そういえば、以前、デイブスがそんな学校があると言っていた。
ノアは、その話を聞いてから、「帝国神聖力術士養成大学」が気になって仕方なかった。
ある日、宿屋の主人のティムにそのことを相談してみた。
「ノア、お前、魔法に興味があったのか?」
「実は、僕、ひとつだけ魔法が使えるんですよ」
「なんだって?どんな魔法だ」
「火をつけるだけなんですけど」
そう言って、部屋の隅にある暖炉に行って火をつけてみせた。
ティムは、驚きながらも
「なんだ、ノア。そんなことが出来るなら、言ってくれよ。暖炉や、かまどの火を点けて貰ったのに」
「すいません。僕も出来るのを忘れてたんです」
「帝国神聖力術士養成大学の話を聞いて思い出して…」
「そんな魔法、どこで身に付けたんだ?」
「前に住んでた村に魔法が少し使える人がいて教わったんです。使えたら便利かな?と思って」
「そうか、お前は賢いし、覚えも早い。俺たちの知らないことも知ってるし、不思議なところがあるヤツだと思っていたから、もしかしたら合格できるかもだぞ?」
「そうですかねぇ。でたきらいいなぁ…」
こうして、ノアは、「帝国神聖力術士養成大学」の魔導師コースを受験することにした。




