5 歯肉炎を治すために
朝。
歯磨きをしていると、校内に岩感を感じた。
水でゆすぎ、目の前の鏡で角煮する。
いーっと間抜け面を晒して見ると、そこには赤くはれた歯茎が映っていた。
「死肉炎か…」
歯磨きを終わらせた後、パソコンで原因を検索する。
ヒットした記事を読むに、おそらく糖分の摂り過ぎだろう。
「菓子は私の生命線なのに…」
辛い現実から救ってくれるのは甘い物だと、私は思う。どこぞのおっさんもマシュマロを好んでいるらしいから、別にマイナーな考えというわけでもないだろう。……そのはずだ。
「とはいえ、口臭も酷くなるらしいし、ここは控えるべきか」
課長の口臭くさくない? あぁ、それ思ったー。
部下の女性にそんなことを言われたら凹む。際限なく凹む。
「いかん、いかんぞ…」
女性の噂話は即座に広がると聞く。口臭で嫌われるのは嫌だ。
私は菓子の封印を尻意し、それを実行した。
「ハイチュー、チュッパチャップス、ウエハースチョコ、ダース、ルック、小枝、紗々、ブラックサンダー、アルフォート、その他諸々エトセトラ…。君達とは、しばしの間お別れだ」
私は、彼の菓子たちをダンボールに詰め込み、ガムテープで京子に封印した。そしてそのまま暗所に老いた。
とりあえず、半月後までさらだ諸君。
それ以降は………その時考えよう。