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@War#Robot…!  作者: アルファるふぁ/保利滝良
それぞれのプロローグ
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3/3

企業歴034/1/18 ケインの部屋

「くあー・・・まだ積もってやがるよ」

朝。黒い肌を窓に押し当て、男は嫌な顔をした。

「雪、なかなか溶けないわね」

その後ろで、半裸の女が欠伸をする。鏡代わりの窓からそれを眺めつつ、男はため息をついた。

片手で一二三と数えつつぼやく。

「丸二日降り続けて、道路が復帰するのに一日・・・。つったのにこれじゃ車も出せねえや」

「ケイン・・・」

唐突に女が背中に腕を回してくる。ケインと呼ばれた男はそれを拒まず、二人は二回ずつ、相手にフレンチキスをした。

密着した肌の間に熱がこもる。昂りすぎる前に、二人は離れた。

「どうした?ミランダ」

「この調子だと、今日は仕事はなさそうね」

茶髪を掻き上げてミランダと呼ばれた女は呟いた。本日の道路は出勤日和にはよくない。二人でゆっくりしようと続けるつもりだった。

そうだな、と生返事を返そうとして、ケインは充電中のナーヴィスのランプが点灯していることに気付く。通知音を鬱陶しがりマナーモードを切らなかったため、気付くのが遅れたらしい。

「おぉっと・・・なんだ?」

画面を起動して最新のメッセージを確認し、ケインは真っ黒な顔を真っ青に染めた。

「緊急出動だぁ!?交通状況わかってんのか本社の連中はよォ!!」

絡みついてきたミランダにどいてもらい、ケインはクローゼットを開いた。ゴソゴソと服を引っ張り長ズボンやら長靴やらを掴む。

慌ただしく着替える恋人にミランダは呆れた笑顔を向ける。

「文句は言うけど、行くには行くのね。あなたらしいわ」

「なんか言ったか?」

「いいえ」

革コートのチャックを上げて玄関へ向かうケインをミランダは見送った。一体何でこんなタイミングに、と毒づきつつも、スタスタと歩いて行く。

仕事と企業に忠実なのだ、彼は。ミランダはそれを知っている。ケインの同僚たちもそれを知っている。

ケイン自身はそれに自覚がない。ミランダはそんなケインが危なっかしく思えて、この関係に身を委ねた。

「生き残れる?」

ミランダは茶髪をを揺らして聞いた。振り向いてケインは答える。

「頑張ればな」

ドアを開けて出て行くケイン。寒い寒いと呟いて階段を駆け下りて行く。

ウォーボットのパイロットである彼氏ミランダは呆れた笑顔で見送った。

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